よんたろう『ぬるフェチ・ラバー』 感想

ぬるフェチ・ラバー

レビュー

よんたろうさんの初単行本『ぬるフェチ・ラバー』は、むちむち巨乳ヒロインたちが、ローションで内側がぬめったラバーなどに包まれ、男たちに犯される短編集だ。全9作品中、ラバーに包まれた状態で犯されるのは5作品。着ぐるみを着るのは1作品。他3作品は、輪姦または乱交があるのは共通しているが、ラバープレイとは異なる性癖をテーマにしている。

[エンジェル出版] の【屈辱の変態ラバーヌードデッサン】

ラバーで作られた袋などの内側は、媚薬入りのローションなどの液体でぐしょ濡れの状態だ。ヒロインはその中に入ってオナニーしたり、あるいは男たちに犯されたりする。

『屈辱の変態ラバーヌードデッサン』と『変態ラバーに包まれて』のラバー袋は、所々に空気穴が空いており、そこへローションやペニスを入れられる。男が一人、ラバー袋のなかに一緒に入ってきて、密着セックスすることもある。

『変態玉繭倶楽部』『双性の変態二枚貝』『変態お嬢様と執事の変態ラバープレイ』の3作品では、ラバー袋よりも大掛かりな装置を用いる。『変態玉繭倶楽部』は巨大な玉繭、『双性の変態二枚貝』は人が2人は入れる巨大二枚貝、『変態お嬢様と執事の変態ラバープレイ』は全身を包み込むハンモックが登場。もちろん、これらの素材にはラバーが使われており、内部はローションのような液体でぬめっている。

[エンジェル出版] の【変態お嬢様と執事の禁断ラバープレイ】

『変態玉繭倶楽部』と『双性の変態二枚貝』は輪姦ありだが、『変態お嬢様と執事の変態ラバープレイ』は執事とだけだ。変態お嬢様はこの作品集でただ一人の処女であり、彼女は窮屈な空間で自慰する変態性癖の持ち主だが、ディルドー挿入はお尻の穴だけで済ませていた。他の作品では女は共有の肉便器に堕とされるが、この作品だけは、お嬢様は特定の男=執事としかセックスしない。

[エンジェル出版] の【変態着ぐるみ女史】

『変態気ぐるみ女史』は、男の臭いが染みた着ぐるみを着てオナニーするのが好きな変態女がヒロインだ。彼女は、オナニーの現場をバイトの男たちに見つかり、レイプされてしまう。強姦からはじまった関係だが、ヒロインはすぐに順応し、着ぐるみセックスにはまっていく。

『変態露出摩天楼 ~女社長輪姦劇~』『ヨガリ教室変態レッスン』『変態ボンレスムチ肉品評会』の3作品は、上で紹介した6作品とは扱う性癖が異なる。どちらもヒロインが輪姦されることには変わりないが、内部が液体でぬるぬるな何かに包まれてセックスしたりはしない。

[エンジェル出版] の【変態ボンレスムチ肉品評会】

『ヨガリ教室変態レッスン』はヨガと輪姦・乱交がテーマで、エロ衣装を着たまま犯される。『変態ボンレスムチ肉品評会』は、ボンレスハムのようにむちむちの肉体を縛られて、アナルフックで吊るされたまま輪姦される。『変態露出摩天楼』は、ヒロインが特殊な性癖の持ち主であるものの、内容的には単なる乱交ものである。

『ぬるフェチ・ラバー』は、ラバー+ローションプレイに興味があって、輪姦・乱交が好きな方におすすめの作品集だ。ラバー袋や装置は見た目にインパクトがあって面白く、変態女が男たちの肉便器にされる様を楽しめる。

作品情報

タイトル ぬるフェチ・ラバー
漫画家 よんたろう
発売日 2016年01月16日
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