- 2008-08-31 (日) 4:13
- 商業エロゲーム レビュー | 美少女ゲーム レビュー
水平線まで何マイル?について
ストーリー概要
ストーリー概要は、こちらを参照。
総評 100/200点(可)
超美麗なCGと豪華な声優陣がユーザーの購買意欲を誘い、『水平線まで何マイル?』は発売当初、確かにPCゲーム売上の上位に輝いた。
だが、その実際の中身はスカスカで、見た目の豪奢さはまるでハリボテのよう。近い将来、本作品がPCゲームショップのワゴンに放られることはまず間違いない。CG集として買うつもりがあるなら、それなりに値下がりしてから購入するといい。
シナリオについての評価・レビュー 0/80点
廃部寸前の宇宙科学会(部活)の部員たちが、会の存続をかけてモーターグライダーの大会に出場しようとする、という話。廃部騒動に至るまでのエピソードはことごとく端折られており、登場人物たちの会話から伝聞されるのみである。
『水平線まで何マイル?』のシナリオは、序盤~終盤にかけて平坦かつ冗長である。大会へ向けての練習風景はつまらなく、時折入るコメディは凍えるほど寒い。また、主人公は教官から「影のMVP」と称されるが、実際には口ばっかりで、大して役に立っていない。
しかし、『水平線まで何マイル?』のシナリオが腐っている真の理由は、そこではない。このシナリオが腐っているのは、以下のネタバレで述べるテーマ破綻に加えて、飛行機モノなのに飛行シーンの描写を放棄しているところだ。
空を舞台にしておいて、こんな暴挙が許されるはずがないだろう。この作品のプロットを書いた方は、一体何を考えているのかと問いただしたい。
<ネタバレ危険度:B>
本作品のシナリオ序盤では、宇宙科学会と航空部が大会出場権をかけて衝突。学内で予備選をもうけて、勝ったほうが出場することになる。
航空部はその道で実績のある部であり、しかもこの部の部長を務めているのは世界レベルの実力者。対する宇宙科学会の面々はまったくのド素人たちばかりで、客観的に考えれば、どう考えても相手にならない。
しかし。学内の執行委員会の委員長や大会関係者の協力を得た主人公たちは、予備選までの僅かな期間で付け焼刃の努力を重ねた結果、何故か航空部に勝利してしまう。
……なんて安っぽい世界レベル、なんて脆い実績、なんて馬鹿馬鹿しい努力だろうか。この作品は学生たちが精一杯に頑張る青春を描いているのにもかかわらず、その基本となる努力の積み重ねを軽視している。つまり、本作品は、物語の根本的なテーマからして破綻しているわけである。
CGについての評価・レビュー 55/60点
基本CGは85枚+背景20枚、エロシーンは各キャラ1つずつで5本。
CGの質は、立ち絵・イベントCGともに最高級。立ち絵の表情は豊かでポーズも多く、エロCGは肉感のある絵柄で実用性が高い。画集が欲しくなるほどに素晴らしい。
音楽・声優についての評価・レビュー 35/40点
音楽は、自己主張の少ない丁寧なBGMといったところ。作品の雰囲気に良くあっていて、とても良い。
声優さんは有名どころが多く、演技のレベルも高い。が、宮前朋夏 役は普段の演技と、怒鳴る声やエッチの時の声が微妙に合っていないように聞こえた。
システムについての評価・レビュー 10/20点
『水平線まで何マイル?』のシステムは、メッセージや立ち絵の表示形式について失敗している。
本作品の立ち絵とメッセージは、立ち絵が画面左枠、メッセージが右枠に分割されて表示される。このため、右側のメッセージを読んでいるときは、左側の立ち絵に意識が移りづらい。逆に、立ち絵を見るときはメッセージから一時的に視点が離れることになる。
このように視点が右左に頻繁にぶれるため、本作品をまともにプレイしていると、目がとても疲れてくる。また、メッセージ枠は一度に表示するテキストの行が多すぎる。このことが、本作品の冗長なテキストを読むのをさらに億劫にしている。
エッチ内容について
エッチの内容そのものはオーソドックス。各キャラ一回きりのエッチシーンは、何故か野外が多い(⇒Ranking)。
作品情報
ゲーム名:水平線まで何マイル? – Deep Blue Sky & Pure White Wings -
ブランド名:ABHAR
ゲームジャンル:アドベンチャー
定価: 9,240円
体験版:有
- Newer: 水平線まで何マイル?の公式ミニゲームが本編より面白い件
- Older: 今崩しているエロゲ(8月30日)






