センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル)

織田信長、豊臣秀吉等に仕えた武将 仙石権兵衛秀久を主人公とした戦国歴史漫画。

「仙石秀久って誰?」という未読者の声が聞こえてきそうだが、私も本作を読むまでは誰だか知らなかった。作者曰く、仙石秀久は「戦国史上最も失敗し挽回した男」とのこと。仙石はとてつもない馬鹿で、とんでもない失敗を幾度もやらかすが、それを帳消しにして余りあるほどの武功も立てていく。また、健気で憎めない性格ゆえか、織田信長や徳川家康にも気に入られ、特に木下藤吉郎(豊臣秀吉)には家族同然に可愛がられる。

本作1巻だけ読むと、戦国の世を舞台とした少し甘ったるい恋物語のようにも読める。私はリアルな絵で読む恋物語は苦手なので、この時点で読むのを止めようかと思った。しかしそこを堪えて読み進めていくと、そんな第一印象は時空のかなたへと吹き飛んでしまった。

本作序盤は確かに恋物語っぽいところもあるが、それ自体がメインではない。むしろ実態は、大量の史料を基に描いた、リアル志向の戦史物である。時には各合戦について通説を覆す説得力のある見解も示されており、非常にエキサイティングな合戦が楽しめる。作画レベルがとても高いので、合戦シーンの迫力はかなりのものである。

戦史好きなら、取り敢えず買うべきだ。第1部全15巻、第2部(センゴク天正記)連載中(2010年4月現在)。

ギャラリーフェイク (1) (ビッグコミックス)

美術品の売買や真贋鑑定、修復を題材にした漫画作品。主人公はブラックマーケットと繋がりのある悪徳画商だが、不器用な優しさや情けを見せることもあって、まるでブラックジャックのような魅力がある。そんな彼を慕う少女は亡国の令嬢で、彼のアートギャラリーに押しかけて無理やり従業員となった、押しかけ女房的存在だ。

本作は様々な芸術分野のウンチクを幅広く提供するが、しかし単なるウンチク漫画には終始しない。時には芸術を絡めて社会問題や業界の問題に斬り込んだり、サスペンスや人間ドラマを繰り広げる。20年くらい前から連載された漫画なので、時事的には少し古臭いところもあるが、今読んでもなかなか面白い漫画だ。全32巻完結(文庫版全23巻)。

チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)

ルネサンス期の軍人政治家 チェーザレ・ボルジア。イタリア語で『チェーザレ』とは、ラテン語での『カエサル』を意味する。彼は、古の英雄と同じく、全ヨーロッパ統一の野心を抱いていた――本作は、そんな彼の生き様を描いた歴史ロマン漫画である。

作者は、女性漫画家の惣領冬実さん。連載雑誌は男性誌のモーニングだが、その絵柄や表現手法はレディースコミック風だ。

作中に登場する道具や建物群は、多くの資料をもとに、当時のそれが限りなく忠実に再現されている。3巻以降の後書きにある、用語解説や中世欧州についての解説は、作品の理解をさらに深めるのに役立つ。

なお、本作は、マキャヴェッリ研究の権威にして前東京大学総長の佐々木毅 氏にも推薦されている。本格的な歴史ロマン好きなら、きっと楽しめる作品だと思う。

Victor オーディオ用(インドア)ヘッドホン[HP-RX700]

最近まで愛用していたKOSS UR/40が壊れてしまった。このヘッドホンは音のバランスが良く取れていたが、音が駄々漏れなのが不満だった。そこで、今回新しく買い換えるにあたっては、音質はもとより、音漏れ防止を重視した。

ネットで多くの口コミを調べた結果、HP-RX700(上画像)が価格の割には評判が良かった。数万円級にはもっと良さそうなものがあったが、そこまで出費する気はなかったので、コストパフォーマンスの良さそうなこのヘッドホンを購入することにした。

で、実際に使ってみた感想。UR/40よりも安かったのに、音質はUR/40よりも良好(特に低音)。爆音で聞かないかぎり、音漏れもほとんど無い。

ただ、装着感ではUR/40に劣っている。UR/40の装着感が素晴らしく自然だったのに対し、HP-RX700は絞めつけ感が強くて重い。まあヘッドホンなんて普通はこんなもんだろ、という程度ではあるが、この点については昔の愛器に未練を感じてしまう。

しかし、HP-RX700の価格帯(4000円前後)を考えると、これで十分満足すべき性能ではあるだろう。取り敢えず購入基準としてあげた「音質」と「音漏れ防止」については優秀なので、現在ではこれをメインのヘッドホンとして使っている。

(※) これらのレビューは、エロゲの評価とレビュー DLdouのサブコンテンツです。ただし現在作成中のサイト、『大人も読む漫画』(仮)にコンテンツを移行させる予定です。