喰ヒ人

喰ヒ人

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レビューと評価 140/200(良)

ミステリークラブに所属する3人の少女達(琴音、まみ、悠里)が、山奥にある古い屋敷を訪れる。そこは廃屋との噂だったが、実は年若い兄(秋夜)と双子姉妹(小春、小冬)が住んでいた。外は大雨で、このまま山を下りるのは危険だ。少女達は、この屋敷の住人達の隠された本性を知らないまま、秋夜の勧めで屋敷に泊まることになる。

怪作『蠱惑の刻』の流れを汲んだ作品(続編ではない)。かの作品がそうであったように、本作もまた異常にハードな内容だ。

エロシーンは異種姦中心だが、それ以外の凌辱プレイも大体揃っている。ただ、内蔵姦(※外部に露出した臓器を犯すのではなく、膣や肛門等から侵入して体内を犯すのみ)や捕食表現(※主にテキスト)が頻出するので、苦手な方は要注意。逆に、一部の好事家にとっては、このご時世ではたいへん希少価値のある作品となるだろう。

捕食者の美学

高階琴音

館の主人 宝条秋夜には、こだわりがある。獲物となる少女の信頼と愛情を得た後で、ひどく裏切ってやろうというこだわりが。

獲物を貪欲に貪るだけでは物足りないのだ。上げて上げて、それから堕とす。

少女はその瞬間、自分が何をされたのか、完全には理解できない。犯される嫌悪を覚えつつも、裏切られたという事実を呑み込めない。泣き叫び怒りつつも、優しかった彼の慈悲に縋らずにはいられないのだ。

そういう微妙な心情のまま、少女達はひどく犯される。触手をはじめとする化物に全身を嬲られ、膣や肛門から侵入したそれに内蔵をかき回される。化物の子供を何度も孕まされ、赤ちゃんをその腕で抱く間もなく、何度も食べられてしまう。

犯されている少女の表情に浮かぶのは絶望ではなく、恐怖と戸惑いだ。悍ましい化物に犯されることに恐怖し、あんなに優しかった彼がどうしてこんなことを……? と戸惑う。

少女が絶望に染まるのではない、その数歩手前の不安定な状態が、秋夜には何より楽しいのだろう。優男然とした物腰で、鬼畜の所業をこなす彼の言動や所作は、あくまで淡々としている。淡々と、彼女達の子宮や精気、”出産したもの”を平らげていく。

本作の焦点は明らかに「捕食」ということにあって、そのためグロテスクな内容に仕上がっている。が、秋夜の例のこだわりゆえに、グロすぎてエロさを感じられないという泥沼にはまってはいない。

物語前半は、愛情のための和姦が大部を占める。本格的な「捕食」はそれからで、いよいよとなっても、ビジュアル的にはそれ程グロくはない。テキストはともかくとして、実際に食べたり解体したりする場面のビジュアルは省かれているので、過剰なグロテスクを敬遠する方でも使える内容になっている。

各ヒロインのエロシーンの傾向(若干のネタバレ注意)

柚木まみ

異種姦、そして内蔵姦及び捕食表現があることは、どのヒロインにも共通している。が、それ以外のエロシーンについては、ヒロインによって傾向が異なる。

琴音は、主にアナルを責められる。前の処女よりも先に、後ろの処女を奪われる。そして暫くの間、前の処女が温存されるというのは、アナル好きにとってのポイントが高い。浣腸されてすぐに排泄、ではなく、相当長らく我慢させられるのも、ツボを押さえたフェティシズムの表現だ。

前の処女を失って後も、アナルへの責めは両穴挿入という形で存続される。また、露出や輪姦シーンは、彼女にしかないシーンである。

まみは、ある時点から監禁調教される。電気責めは彼女にしかなく、失禁や脱糞シーンの印象も強い。どれだけ酷いことをされても、大好きな秋夜への気持ちを、心のどこかで保ち続けているのが、実に健気で良い。

悠里は、ある時点から人体改造されて、陰核あたりが触手(フタナリ)化する。ハーレムルートが真だとすると、彼女はこの物語のキーパーソンだ。しかし、彼女のエロシーンは3人のなかで最も少ない。ストーリー構成も杜撰で、やっつけ仕事の感がある。

不満点

狩野悠里

私は、本作は良作の部類だと思っているが、看過できない不満点がいくつかある。

本作のストーリーは、捕食者にとってかなり都合よく話が進んでいくせいか、いまいち盛り上がりに欠ける。いくつかのエンディングには、ミステリアスな余韻を残そうとする意図が読み取れる。しかし、伏線の回収がいい加減なうえにご都合主義的なので、単に”あやふやのまま終わらせた”という印象が強い。

攻略するにあたっては、選択肢が無駄に多い。二択の選択肢のどれを選んでも、次の結果は変わらないという理不尽がある。まみのエンディング分岐は、選択肢の内容からどれがどのフラグなのか推測しにくい。エンディングに対し、その選択肢を選んだ結果そこに至るということに説得力がない。

一枚絵のワイド化は、プラスよりもマイナスの効果をもたらしている。ヒロインの全身を無理やり詰め込んだような構図はいかにも窮屈だ。しかも同じような構図ばかりで、単調に感じられる。

  • 総合評価 140/200点
  • シナリオ 35/60点
  • グラフィック 65/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 10/20点

エッチ内容について

エロシーンの詳細

作品情報

CGと声優の詳細
タイトル 喰ヒ人
ブランド TinkerBell
発売日 2012年1月20日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋