聖娼女 性奴育成学園

聖娼女 性奴育成学園

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Summary 180/200(秀)

本作のあらすじ

名門校である白百合ケ丘学園には、権力者や金持ちに極上の牝を捧げるための娼婦育成所、という裏の顔があった。学園長の小夜子は、腕利きだが問題の多い女衒(直巳)を、表向きは音楽教師として招き入れた。直巳は、4人の女生徒と1人の女教師に目をつけ、彼女達を罠にはめ、立派な牝娼婦にするために調教していく。

レビューの要旨

年間ベスト級の抜きゲー。購入前の期待を遥かに超越した作品だった。シナリオ、グラフィック、声優、サウンド――どれをみても優秀だ。ヒロインの差別化がきちんと施されており、マンネリを感じることがない。

エロシーンの属性

調教+売春。全体的にソフトな陵辱。エロシーンの傾向は、各ヒロインのルートによって異なる。アナル開発、エロ写真や動画の撮影、ブルマ、オナニー、人妻寝取りといったキーワードにピンと来たら、相性の良いヒロインに出会えるだろう。ペッティング全般、孕ませセックス、乱交(女1人、男数人)が好きならなお良い。ヒロイン2人とまぐわう3P、全員の乱交もあるが、これらはおまけ程度。

目次

  1. 優れたビジュアルとキャラクターボイス
  2. 過程を重視したシナリオ
  3. バルーンウィンドウによるテキスト演出
  4. ヒロインの差別化
  5. コメント

1. 優れたビジュアルとキャラクターボイス

学園の女生徒と女教師を調教し、牝娼婦に仕立て上げる――という筋書きを聞いてすぐに、Liquidの聖奴隷シリーズを思い浮かべた。コンセプトが似通っているが、奴隷ではなく娼婦に堕とすという点で違いがある。どちらも同じという気がしないでもないが、どちらかと言えば娼婦のほうが自由な感じがする。

何にせよ、シナリオには大して期待していなかった。幸い原画家と声優陣は名の通った人達ばかりだから、音声付CG集として楽しめれば、私としてはそれで良かったのだ。

実際、ビジュアルとCVは素晴らしい出来だった。

出典:Frill「聖娼女 性奴育成学園」
紫苑の立ち絵ギャラリー
立ち絵は、ギャラリーで閲覧できる。

ビジュアルは、まず立ち絵の美しさに惹きつけられた。抜きゲーの立ち絵は手抜きされていることも多いが、本作の場合は手抜かりがない。各ヒロインに異なるコスチューム(または全裸)が5~7着用意されており、表情が9~14パターンもある。それらが状況の変化に応じて、しっかりと演出に貢献していた。

一枚絵も、もちろん良い出来だった。一枚絵で特に注目したいのは、ヒロインが身に着けている衣装の質感だ。ヒロインがスケスケ水着を着れば、本当に薄っすらと、桜色の乳首が透けて見える。股間部分にはモザイクがかかっているが、ここまでクオリティが高いと、そのモザイクすらかえって卑猥に見える。

出典:同上
シミの表現例
これも良いシミだが、優莉の水着シミはもっと良い。

また、水着やブルマなどに出来た愛液のシミにもこだわりが感じられる。生地の一部を適当に濃くしたような手抜きは一切ない。それぞれの生地の質感に配慮しつつ、じんわりと控えめに染まったシミの表現には好感が持てる。

一枚絵の構図も、大胆でエロい。ヒロインの表情と性器がこちら側に向かって、ぐいと突き出てくるような見栄えだ。そのかわりヒロインの腰から下の作画が安定しないのが不満といえば不満だが、十分実用的な絵だと思う。

CVについては、全員はまり役で申し分ないものだった。特に、紫苑役の演技が素晴らしかった。あの一見凛として意思の強そうな子が、性交に対する不安に怯えている様子が、迫真の演技でもって伝わってきた。

ボイスの音質が良好であることも、CVの良さに繋がっていたのだろう。声にはしっかり厚みがあり、ノイズの混入などは一切なかった。シャワールームでは声が若干反響して聞こえるなど、細かい部分にも配慮が行き届いていた。

2. 過程を重視したシナリオ

ビジュアルとCVの出来は上述の通りであったので、この時点で私の期待する水準は軽くクリアしていた。仮に、シナリオがいかにテンプレ的だったとしても――あるいはテキストに読む価値がなく、全部スキップしたい衝動に駆られたとしても、それはレビューの外では問題にならなかった。

だが喜ばしいことに、本作のシナリオはずいぶんと良く出来ていた。誤解がないよう言っておくが、ここでいう「シナリオが良い」とは、ストーリー性が高いという意味ではない。ストーリー展開は最初から予定調和に向かって進んでいくけれども、その間に行われる調教の過程、ヒロインが1匹の牝娼婦に堕ちていく過程が良く練られていた、ということだ。

出典:同上
涼香の台詞
夫のために――すべては、そこから始まった。

主人公は、あの手この手で牝娼婦候補の少女達(または三十路女)を罠にはめ、からだを差し出さざるを得ない状況に追い込んでいく。候補生達は、自分よりむしろ大切な人を守るためにからだを差し出す。自己保身のために差し出すのは、1人だけだ。思いやりのある良い子ばかりでなく、やや性格の歪んだ子が1人いるのが良いアクセントになっている。

候補生達は、基本的に自分が牝娼婦として調教されているという自覚がない。1人を除けば、ただ脅されて仕方なく辱めを受けている程度に思っている。彼女達は、中出しどころか、膣への挿入も簡単には許さない。セックスはしないという条件で、主人公との肉体関係を妥協的に受け入れているにすぎないからだ。

それ故、序盤のエロシーンはどれもペッティングに終始している。セックスが解禁されるのは、中盤あたりからだ。はじめはペッティングしか許さなかったのに、からだが開発されていくにつれ、セックスへの抵抗がなくなっていく――候補生たちの肉体が次第に牝娼婦として仕上がっていく過程が、シナリオ前半の醍醐味だ。

出典:同上
翼の台詞
こんなことを言っている時期もあった。

後半からは、牝娼婦となったヒロインが、本格的に客を取るようになる。この時点ではまだ、ヒロインは心までは堕ちきっていない。主人公以外の男達、すなわち客にからだを委ねてこそ、身も心も真の牝娼婦として完成するのだ。

当初はセックスすら許さなかったヒロインが、自ら種付けを乞うようになった様子を見るのは感慨深い。ペッティングに終始していた期間が長かったぶん、終盤の種付けセックスや乱交には強いカタルシスを覚えた。

また、こうした達成感が得られることには、サウンドの力も係わっているのだろう。状況の極まった場面で鳴り響くBGMが、程良い高揚感をもたらしてくれた。その昂ったテンションがなければ、本作から得られるカタルシスは半減していたに違いない。

3. バルーンウィンドウによるテキスト演出

本作のエロシーンのテキスト演出は、同人CG集における吹き出しのようなものだ。エロシーンでは、標準のテキストウィンドウのかわりに、バルーンウィンドウと呼ばれる吹き出しに台詞が表示される。

出典:Frill「聖娼女 性奴育成学園」
バルーンウィンドウの表示例
左右に視線移動して、さらっと読めるほうが個人的には楽。

このテキスト演出には賛否ありそうだが、同人CG集をよく買う私にとっては違和感のないものだった。むしろ、テキストウィンドウよりもバルーンのほうが読みやすいとさえ思う。バルーンで読む場合、テキストウィンドウと一枚絵を交互に見る上下の視線移動をしなくていいからだ。

バルーンの特性に合わせて、エロシーンのテキストは台詞の割合が高く構成されている。台詞以外のテキストは、時折ゲームウィンドウの左右に表示される。わざとらしい台詞で状況を説明するのではなく、必要最低限の簡潔なテキストによって、大まかな状況の変化を伝えているわけだ。

また、本作のグラフィックは、表情などの差分変化が細かい。一目で瞭然となることは、なるべくグラフィカルに描かれている。そのため、繊細な地の文がなくても、細かなニュアンスがちゃんと伝わってくる。

なお、どうしてもバルーンが気に入らない方は、設定で標準のテキストウィンドウに変えることもできる。ただし、この場合、バルーンで読んだときとは受ける印象が当然違ってくるだろう。

4. ヒロインの差別化

ヒロインが調教を受ける過程は、ヒロインによって違う。すべてのヒロインは、1から10まで共通のフォーマットにしたがって堕ちていくわけではない。

例えば、優莉の調教過程は、他のヒロインとは明確に差別化されている。他のヒロインは嫌々ながら主人公とエッチするが、優莉はそれほど彼との性交を嫌悪していない。むしろ彼女は主人公に好意をいだいており、彼に気に入られたいがために、恥じらいながらもエッチなことを徐々に受け入れていく。

出典:同上
優莉の台詞
ほとんど和姦だが、健気可愛いので良し。

また、女教師の涼香は、女生徒の候補生とは立場が違う。涼香は人妻でもあるので、処女を守るためではなく、夫に対する義理と貞潔を守るために、セックスを拒む。涼香ルートは自然、寝取りも兼ねた展開になっていく。過程を重視する本作のシナリオは、寝取り展開とかなり相性が良い。このルートは、純粋に寝取りものとしてみても使える内容だった。

エロシーンの傾向に関しても、ヒロインによって重視されているものが異なる。簡潔にまとめると、こんな感じだ。

紫苑: アナルを重点的に開発される。羞恥・露出的なプレイも。
彩葉: 痴態を写真や動画として撮影される。
優莉: 恋人や娘のように献身的にエッチする。
翼: ブルマ(赤/紺)を着用したまま、汗臭い体育倉庫でエッチする。オナニーも。
涼香: 寝取りエッチ。経験豊富な主人公と淡白な夫のセックスが比較される。

出典:同上
紫苑の台詞
拡張プレイは、アナル開発の醍醐味。

アナルフェチにとっては、紫苑ルートだけでも購入する価値がある。彼女のルートでは、しばらくの間、処女のままアナルを開発できる。精液を腸内に注がれたままアナルプラグで栓をされ、精液が腸内で吸収されるまでそのまま過ごさせる、というエピソードがたいへん素晴らしかった。浣腸や脱糞はないので、スカトロはNGな方でも楽しめる内容だ。

彩葉ルートについては、某アイドルグループの熱狂的なファンは苦々しい思いをするかもしれない。彼女の所属するアイドルグループは少人数ではあるが、明らかに、何かと批判されがちなアレがモデルになっている。作中にはその手のアイドルネタが散りばめられているので、共感を覚える人がいる一方で、苛立つ人も出てくるだろう。

出典:同上
彩葉の台詞
高慢で狡猾な小娘をこれから辱める。

おまけに、彩葉のキャラクターは、アイドル嫌いの考える狡猾なアイドル像そのものだ。表向きには愛想を振りまく一方で、裏ではファンをキモいだの何だのと罵っている。

しかし、そんな彼女がアイドルとして窮地に追いやられ、仕方なく販売用のエロ写真や動画を撮影されている姿は愛らしかった。低俗な写真撮影であっても、自分に絶対の自信を持つ彼女は、妙なプロ意識を発揮してくる。本来ならばひたすら惨めな有様のはずが、程よく柔らかいムードになっていた。

翼ルートに関しては、彼女にオナニー経験があることが執拗にエロシーンの展開に絡んできた。オナニーである程度からだが開発されているから、敏感なのは仕方ない、という自己弁護をしてしまうあたり、彼女は一番頭の弱い子かもしれない。だが、そんなところが彼女の魅力でもある。

以上述べてきたように、本作のヒロインは、異なるタイプの調教を施されることになる。そのおかげで、ヒロインの多い陵辱ゲーにありがちなマンネリ感を、ほとんど感じることがなかった。その上、どのヒロインのルートも、非常に満足できる内容に仕上がっていた。

5. コメント

購入前の失礼な期待の水準を遥かに凌駕していた。気が早いようだが、今年度のベスト抜きゲーになるかもしれない。多くのエロゲー販売店で在庫が枯れていたのにも納得がいく。

本作は、過程を描くことに優れた作品だった。それ故、超過激なエロシーンがなくても、十分興奮できた。乱交があるために、独占原理主義者には勧められないが、それ以外の幅広い抜きゲーマー層にオススメできる、素晴らしい作品だ。

  • 総合評価 180/200点
  • シナリオ 50/60点
  • グラフィック 70/80点
  • 音声 40/40点
  • システム 20/20点

作品情報

CGと声優の詳細
タイトル 聖娼女 性奴育成学園
ブランド Frill
発売日 2013年7月26日
ダウンロード販売 DLsite DMM
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