姫騎士シャロンと異世界の勇者

姫騎士シャロンと異世界の勇者

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Summary 110/200(可)

作品のあらすじ

変人揃いの天文部に所属する月島蛍一は、ある日、アースガルドのガレリア王国に召喚された。蛍一は、姫騎士シャロンの要請を受け、勇者としてともにアースガルドを救う旅に出る。その道中、魔法王ヴァンダイクの呪いを受けた蛍一は、王女との”粘膜接触”及び”体液交換”なしには生き長らえない体になってしまう。そのことに責任を感じたシャロンは、蛍一を救うためにやむを得ず、彼との性的接触を試みる。

レビューの要旨

序盤から中盤にかけては、異世界召喚物のテンプレート的な展開をみせるが、終盤で道を踏み外す。エロシーンは、男の体が上手く描けておらず、テキスト表現が貧しい。

エロシーンの属性

ヒロインは巨乳の女騎士一人のみ。和姦抜きゲーにしては、様々な性癖を網羅している。アナルセックス、イラマチオ、精飲、コンドーム、ローションプレイ、露出プレイ、妊婦プレイなど。

目次

  1. 一貫性に欠ける設定
  2. すりこぎの悲劇
  3. 表現の貧しいエロテキスト

一貫性に欠ける設定

『姫騎士シャロンと異世界の勇者』の序盤~中盤は、異世界召喚系ファンタジーのお約束に則っている。冴えない男子学生がある日突然異世界に召喚され、その世界の権力者に請われて、世界を救う旅に出る。召喚されたことで蛍一自身に所謂チートスキルが備わることはないが、これとてテンプレの域を出るものではない。

型にはまった作品だけに、ストーリーはとんとん拍子で進んでいく。蛍一とシャロンがエロい関係となる動機づけもすぐに行なわれる。何よりも抜けることを重視した作品としては、こうしたテンポの良さは、下手に凝ったストーリー展開よりもずっと好ましいものだ。

この展開をみて、LiLiTHもようやく無駄な設定を無駄に盛り込む不毛さに気づいたようだ、と安心できた――のも、中盤までの話だ。残念ながらLiLiTHはやはりLiLiTHであり、必然性がないうえにオリジナリティもないSF要素を終盤に仕込んできた。この無意味な設定の後付けを契機とし、本作は凡庸なテンプレートの枠組みから外れ、駄作の大叫喚地獄へと墜ちていったのである。

『姫騎士シャロンと異世界の勇者』というタイトルは、嘘に塗れている。しかもその嘘は、騙されたプレイヤーがかえって喜ぶような内容ではない。なぜこんな恥ずかしい設定を、臆面もなく後付けできるのかと、観ているこちらが眉を顰めるような虚飾であった。

すりこぎの悲劇

人目と性欲の両方を引きつける「赤」を基調としたキャラクターデザインに、「姫騎士」「ツンデレ」という人気の属性が付与されたシャロンは、確かに魅力的なヒロインである。かくゆう私も、まるで今時のジュブナイルポルノのようなパッケージ絵にひかれて、『姫騎士シャロンと異世界の勇者』を購入したのだった。

実際、シャロン自身のビジュアルはよく描けている。乳首が上向いていて生意気そうな巨乳、表情が蕩けるようなアヘ顔が特徴的だ。ほとんどのエロシーンでこれらのセックスアピールに焦点があてられているから、巨乳好きでアヘ顔好きなら満足できる絵だと思う。

しかしながら、本作の作画は、女体は良くても男の体については上手く描けていないところが残念だ。例えば、

出典:LiLiTH『姫騎士シャロンと異世界の勇者』DL版
シャロンの手コキ

上に引用した絵をみて、男の体が変だとは思わないだろうか。これはまるで肉のベッドだ。その頭か股か尻など、とにかく肉体にあるどこかの部分に、きのこ型のすりこぎが植えつけられている。大きさの誇張はともかく、形状についてリアリティの欠片もないものに、私はエロさを感じることができない。おまけに、このすりこぎは、場面ごとに形状やサイズが演出の範疇を超えて変化するので、ほとんど別人の持ち物にみえる。

表現の貧しいエロテキスト

『姫騎士シャロンと異世界の勇者』は、和姦抜きゲーにしてはエロシーンのバリエーションが豊富だ。アナルセックス、イラマチオ、精飲、コンドーム、露出プレイ、妊婦プレイなどと様々な性癖に応えられるように作られている。この全方位的なエロシーンの詰め方は、いかにもLiLiTHのエロゲーらしい。

エロシーンのシチュエーションには、特に文句はない。無理矢理な導入もあるが、いろいろなエロシーンを描くためだと思えば許せる程度だ。

しかし、そうしたエロシーンを描く文章表現の貧しさは許されない。本作のエロテキストはかなり淡泊で、精飲などの濃厚な描写を必要とする場面であってもあっさり流される。このテキストからは、においも感触も感情も伝わってこない。露出プレイでは、周りの人間に存在感がない。ライターが妄想のなかで見聞きしたものを、そのまま垂れ流しているようなテキストだ。

エロシーンにおけるシャロンの台詞は、月並みである。いや、完全に月並みならそれはマシなほうだ。ちゅぱ擬音やあえぎ声ばかりが目立って、エロいかけ合いの妙をほとんど味わえないシーンもある。エンディングは多少マシだが、中途のいくつかのエロシーンは残念な代物だった。

  • 総合評価 110/200点
  • シナリオ 10/60点
  • グラフィック 60/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 10/20点

作品情報

CGと声優の詳細
タイトル 姫騎士シャロンと異世界の勇者
ブランド Lilith
発売日 2014年08月29日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋