モナリザ・カルトガーデン 感想

モナリザ・カルトガーデン

総評 85/100(優)

フルアニメーション作品。分岐はないので、ゲームというよりは限りなくアニメに近い。

作品のクオリティは、同人とは思えないくらい――いや同人だからこそ、こんなに高いのだろう。最高のアニメーションにベストマッチの声優で、意味なしオチなしの愉快な日常コメディが繰り広げられる。

もちろん寸劇が楽しいだけでなく、実用性も高し! 四コマ漫画や日常漫画風なコメディが好きなら、ぜひ購入していただきたい作品だ。

シナリオ 20/30点

デザイン部こと通称”オタ部”の面々の面白おかしな日常を描く。貧しい乳に低身長だが頭の回転の速い部長(モナ)と、コスプレ好きでやや天然な少女(理沙)の二人が本作のヒロインとなる。

本作は、飽くまでオタ部を舞台とした日常コメディに終始している。漫画でいうと、ストーリー漫画ではなく、最近の四コマ漫画や日常漫画の構成に近い。特に際立った事件は起こらないし、濃厚な恋愛が描かれることもない。全体としてオチがないかわりに、ぐだぐだ感あふれる日常の小さな笑いが散りばめられているのだ。

笑いのネタは、主にエロゲーやコスプレ等について。モナが先生に「私、将来、エロゲーの人気原画師になりたいんです……。」と相談したシーンでは、ニヤニヤ笑わせて頂いた。あれはぶっちゃけ過ぎだろう、ついつい何人かの原画家を思い浮かべてしまった。

エロについては濃すぎず薄すぎず、丁度良い内容になっている。各ヒロインごとの見所は、モナはアナル、理沙はフェラ。アナル好きで口淫好きな私からみて、そのどちらもツボを押さえた内容である。動画作品であることを活かし、ねちっこくそれらを刺激するようなプレイが実にエロい。

視聴者が不満を感じるかもしれないのは、たぶん尺の短さだろう。エロシーンは1人1回きりだから、そこにボリューム感が不足しているような印象を受けるかもしれない。

しかし、本作が低価格のフル動画作品であることを考えると、これでもかなり充実しているほうだ。実際、同価格帯の動画付き作品なんて、これよりもっと短い尺で売り出されている。絵が動くぶん、紙芝居ゲームよりも尺が短かくなるのは致し方ないところだろう。

グラフィック 30/30点

シーン数は、全部で53本。大体、1本につき1つのネタ(笑いにしろエロにしろ)が仕込まれている。エロシーンは、モナ(6)、理沙(7)の合計13本ある。それ以外は、主に日常寸劇となっている。

動画の質は、同人作品としては最高級。「柔らかな肉感表現を追求」という触れ込みにはまったく偽りがない。大雑把な動きに終始せず、豊かな表情、愛液の飛沫、精液の滴りにもこだわりが見られる。3Dでデフォルメされた絵柄だと何かと違和感ありがちだが、この作品に関しては不自然さをほとんど感じない。

また特筆すべきは、動画の”動き”だけではない。カメラワークも素晴らしい。登場人物たちは基本的に部室で駄弁ってるだけなのだが、巧妙なカメラワークが冗長さを感じさせない。エロシーンでは、マニュアルで視点を切り替えられるのもグッドだ。

モザイクは薄め。アナルは無修正。だが、「くぱぁ」という擬音が発生するようなシーンはないので注意。

音楽・声優 20/20点

ほのぼのとしたBGMは、作品の雰囲気にぴったり。主題歌まである。声優さんについては、上手いとかそういう以前に、声質が役に嵌っている。満点。

モナ 桃華れん 理沙 胡桃れみ

システム 15/20点

本編進行中でも見たいチャプターをすぐに閲覧できるのは、使い勝手が良い。あとはサウンド調整を充実させていただきたい。

エッチ内容について

エロシーンの詳細
モナ
(たぶん)処女喪失
アナルセックス
手コキ
フェラ
パンツ
(モナが主人公の)顔舐め、乳首舐め
理沙
処女喪失
下着鑑賞
ペン挿入
ディープスロート&手コキフェラ

作品情報

タイトル モナリザ・カルトガーデン
ブランド 雫組
発売日 2009年8月15日
ダウンロード販売 DLsite DMM