淫辱都市/堕天の贄

淫辱都市 堕天の贄

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総評 110/200(可)

聖職者『触手』凌辱もの。凌辱物としてはゴミ、和姦物としては半端。それ以外の何かに分類するなら、凡作未満駄作以上といったところだ。部分的には良い点も見受けられるものの、すべての要素が不調和な内容である。

シナリオ 10/60点

悪魔メフィストと契約した主人公が、教皇庁からの刺客(天使・使徒)たちを捕らえ、犯して力を奪っていく。主人公は教皇庁に恨みがあるため、彼らに対して容赦はしない。ストーリーラインだけなぞってみれば完全な凌辱物であるかのように思えるが、実際には凌辱・和姦どっちつかずなところが本作を凡作未満たらしめている。

桜井凛と永久なる信仰

本作におけるメインヒロインは、主人公にもともと好意を抱いている天使の3人(凛、美奈穂、真雪)。彼女たちは捕らえられるまでは精一杯抵抗するものの、捕らえた後調教する段階になると、逆に主人公に同調するような態度を取ってくる。その動機は恋愛感情だったり憐憫だったり、あるいは私益であったりするが、いずれにしろ調教段階ではほぼ和姦になってしまう。プレイヤーがヒロインの好意を裏切って徹底凌辱する展開を期待していたとすれば、この点が非常に残念なものに思えるだろう。

一方、サブヒロインである使徒7人については、皮肉なことに凌辱調教が貫かれている。しかしエロテキストの質が悪く、そのエロシーンはとても満足のいく代物ではない。ヒロインごとの個性を反映させようという努力は感じとれるものの、所詮は属性ありき、プレイありきで、フェチズムに迫るものがない。例えば、ルシールは露出調教されるが、ギャラリーの様子に関する描写が貧弱すぎて、非常につまらない。使徒が抵抗する様子の描写もワンパターンで、白々しく感じられる。

メフィスト

悪魔メフィストについては、メインともサブとも言いがたい位置づけである。エロシーンの数の上では、メインヒロインと同程度となっている。エロシーンは、主人公と彼女がどちらも主導権を握ろうとしてやり合うような内容(どちらかといえば、メフィスト優位)で、そういうのが好きならまあまあ使えるかもしれない。しかし、天使3人が個別のエンディグを有するのに対し、メフィストにはそれがない(ただし、彼女はすべてのエンディングにある程度絡んでくる)。

本作のエロシーンからは、全体的に中途半端な印象を受ける。前戯などで盛り上がりこれからというところで、なぜかプレイ終了となる。起承転結でいうと、「起承」はあるが「転結」がない。あらかじめ「こういうエロシーンを書きましょう」というのがあって、それをテキトーに書いたら何もひねらずにさっさと終わらせた――そういう印象のあるエロシーンばかりだった。

また、エロシーンの配分もおかしい。メインヒロインが6枠分のエロシーンしか当てられていないのに、個別のエンディングを持たないサブヒロインが各5枠も当てられている。主役と脇役の違いをはっきりさせないから、結局はどちらも中途半端に終わってしまうのだ。

最後に、さらにダメ出しになるが、シナリオの構成には難がある。この物語の肝は、主人公と親しい天使たちが実は彼が悪魔契約者だと知り、逆に主人公は彼女たちが自分と敵対する天使だとはじめて知ったとき、彼らはどのような反応をみせるか? というところにあると思われる。しかし本作は、その肝心な部分が最低に不出来だ。

何故かといえば、日常パートと捕縛パートとの間に、ストーリー展開上の繋がりが希薄だからである。日常パートでは主人公と天使・悪魔のほのぼのとした日常が描かれるだけで、捕縛パートを盛り上げるのに繋がるような伏線がまるで描かれていない。だから、捕縛パートでヒロインを拉致凌辱するシーンはいつも唐突で、これから彼女を凌辱することにわくわくするどころか、「……え?」と醒めた感情しか沸いてこない。

使徒たちに至っては、オープニングでちょっと顔を見せるだけで、日常パートには絡んでこないから、さらに唐突さは増す。属性ありきで喚き散らすだけのキャラクターを犯すことの何が楽しいのか、私には理解できないことだ。

付録(簡易ヒロイン紹介)

各ヒロインを簡単に紹介すると、こんなところ(ネタバレ注意)。

  • 基本:処女・独占。
  • メフィスト:幼女の姿をした我侭な悪魔。自分の欲望に正直で、恥じらいというものがない。
  • 凛:主人公に好意を抱く幼馴染。アナルを中心に犯される。彼女のエンディングは事実上のトゥルーエンド。
  • 美奈穂:おっとりお姉さん系、だが陰のある巨乳の女。途中から何故か痴女のように振舞う。
  • 真雪:主人公をお兄ちゃんと呼ぶロリータ。主人公に最も協力的。
  • ルシール:高飛車。露出調教担当。
  • マティルダ:強がってはみせるが、本質的には弱い女。爆乳パイズリ担当。
  • ソフィア:使徒のなかでは大人しめで、如何にも虐められ体質。SM調教担当。
  • レジーナ:猪突猛進、拳ですべてを語るタイプ。一番激しく主人公を罵ってくる。
  • キャロル:プライドの高い女。主人公如きのテクニックで自分が堕とされるわけがないと信じており、プレイの最中にも主人公を挑発してくる。でも、処女。
  • フェイス:淡々とした世間知らずのロリータ。処女は敢えて温存され、性行為の味を覚えさせられる。
  • ウルスラ:やる気ない、いつも眠たがっている女。マグロ担当。
  • マリア:聖職者のステレオタイプ。ラスボス的な位置づけ。

グラフィック 50/80点

基本CG枚数は、72枚。フルプライスとしてはだいぶ少ない。

回想はすべてエロシーンで、64本。メフィスト(6)、凛(8)、美奈穂(5)、真雪(5)、ルシール(5)、マティルダ(5)、ソフィア(5)、レジーナ(5)、(5)、キャロル(5)、フェイス(5)、ウルスラ(5)、マリア(2)、メフィスト+凛(1)、美奈穂+マティルダ(1)、真雪+フェイス(1)となっている。ただし、メフィストとマリア以外のエロシーンには、それぞれ1本ずつ、基本CGの使い回しを含んでいる。

来栖美奈穂

一枚絵は、ただの絵としてみれば出来の良いものが多い。特に、彩色の良さはこのブランドらしい出来栄えだ。

しかし、差分の変化がとても貧しく、エロシーンの演出は低価格ソフト並である。表情とテキストがちぐはぐな場面が多く見られ、違和感がある。

ヒロインたちが完全に堕ちたときのエロシーンに当てられるCGが、すべて使い回しというのが酷い。使い回し自体、ネガティブな印象しかないが、どうしてもやるならマンネリしがちな中盤にでも当ててほしい。

モザイクは、CSAにしては濃いほう(DMMのサンプル画像と同程度)。肛門は無修正。

音楽・声優 30/40点

声優さんの演技には不満なし。むしろテキストの不甲斐なさから、声優でもっている内容だといえる。

メフィスト 春日アン 榎津まお
美奈穂 ヒマリ 真雪 青葉りんご
ルシール 御苑生メイ マティルダ 高井戸雫
ソフィア このは レジーナ 杉原茉莉
キャロル 野宮香央里 フェイス 花南
ウルスラ 東かりん マリア 鈴音華月

システム 20/20点

いつもどおり完璧に近いシステム。かなり細かいところまで調整可能。不満はない。

エロシーンの内容について

エロシーンの詳細

作品情報

タイトル 淫辱都市/堕天の贄
ブランド CLOCK UP
発売日 2010年10月29日
ダウンロード販売 DLsite DMM
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