それでも妻を愛してる

それでも妻を愛してる

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総評 130/200(可)

タイトルに示されたテーマは一貫して表現されているが、寝取られとしてはぶれている作品。本作は、寝取られというよりは、むしろ人妻凌辱作品とみなしたほうがいい。しかも凌辱内容はソフトなので、ハードな精神的屈辱やエロシーンを味わいたい方にはまず向いていない。

本作が最初から単なる人妻凌辱作品であったなら、もう少し評価できたと思う。しかし、寝取られ作品としては微妙である。公式には寝取られと宣伝されているが、私は本作をそういうものとして推薦する気にはなれない。

シナリオ 20/60点

愛らしい人妻(ななみ)が、多数の男達(主に知り合い)に凌辱される。といっても、複数の男達にひたすら輪姦されるわけではない。ルートは個別に分岐し、1対1で凌辱される場合が多い。

ななみは、控え目で、貞操観念は強くても人並に性欲があり、愛する人のためなら何でもする、まさに日本妻の理想型だ。主人公とななみは相思相愛。彼らがいかにお互いを愛しているかについては、日常場面からも十分に伝わってくる。

ななみは、何度凌辱されようとも、夫を愛する気持ちを忘れない。このことは、ほとんど全てのルートで貫かれている。身も心も寝取られるエンディングは数個あるだけで、それ以外は完堕ちには至らない。快楽には負けても心までは……というのが通常である。

貞淑な妻ななみ

夫婦間の性交渉は主人公視点で描かれる一方、ほとんどの凌辱シーンはななみ視点で描かれる。エロテキストの質は、標準以上。夫のことを思いながらも、快楽に染まっていく過程が読み取れるくらいには安定している。

本編77本もあるエロシーンは、凌辱であるという点を除けば、一般向アダルトビデオでも観れる普通のプレイが過半数を占める。凌辱系アダルトゲームの水準でアブノーマルとみなせるエロシーンは、ほとんど無い。本作におけるアブノーマルは、せいぜいクスリを使ったり、産婦人科検診台に乗せて種付けをする程度だ。

また、ななみを陵辱する男達は、何故か中出しだけは避け続ける。もちろん中出しを好んでする男もいるが、基本は外出しである。他人の子供を孕む恐怖に怯えるななみをみて楽しむことは、一部のルート以外では出来ない。そこにこだわるなら、本作のプレイは避けたほうがいいかもしれない。

立位で犯されるななみ

総評にも書いたが、本作のシナリオは、単なる人妻凌辱作品としてみれば悪くない出来である。しかし、寝取られ作品としては決定的に不足しているものがある。

それは、妻が寝取られたことに対する主人公の葛藤である。凌辱されている妻の心理描写は凝っているのに、寝取られ発覚後の夫の心理描写はずいぶんと貧弱だ。

寝取られとは、妻本人ではなく、夫の立場からみた表現である。そうであれば、妻を寝取られた夫の心理描写がおざなりにされて良いはずがない。しかし、本作における夫の葛藤は、エンディング間際になってようやく、しかもあっさりと流される場合が多い。

犯されるちひろ

本作の特徴である「寝取り男が多数いる」という設定も活かされていない。こんなものは、ヒロインを共有しているだけのバランスの悪いアンソロジーだ。

男達がななみを手篭めにする方法は、そのほとんどが突発的な強姦に過ぎない。強姦の口止めは、「強姦されたことを夫に知られたくなかったら……」という安直なやり方に頼りすぎる。そしてそれ以降は、ななみを凌辱し続けるだけだ。寝取られのパターンが型にはまり過ぎていて、寝取り男が大勢いる意味が乏しい。

また、もう一つの特徴である「寝取らレーダー」によるルート分岐の仕方がおかしい。寝取らレーダーで怪しい痕跡を見つければ、それ以降の寝取られを阻止できるものと普通は考えるはずだ。しかし本作のルート分岐は、その逆である。怪しい痕跡を見つけると寝取られのフラグが立ち、無視するとフラグを回避できてしまう。

グラフィック 70/80点

基本CG枚数は、120枚。とても多い。

エロシーンは、82本。その内訳は、ななみ(73.5)、ちひろ(2)、美咲(2)、その他単体(2)、ななみ+ちひろ(1)、ななみ+美咲(1.5)となっている。

輪姦されるななみ

一枚絵は、皮膚の内側にある肉と骨の存在を感じさせる良い絵だ。男の身体を省略せず、エロティックなイメージ性と写実性が両立している。

不満点は、一枚絵の枚数が多いかわりに、差分の変化が表情の変化に終始していること。人によっては、女性が背中を向けていたり、性器が男の身体で隠れていたりする構図が多いことも気になるかもしれない。

モザイクによる修正は、EOCS基準では並程度。排泄物は修正されている。

音楽・声優 30/40点

声優さんの演技にも音楽にも不満なし。男性声優さんは、1人2役以上兼ねているが、本編中では本当に別人だった。

ななみ ももぞの薫 ちひろ 朝倉奏美
美咲 かわしまりの 加賀美 芦久比剥巳
鶴見 芦久比剥巳 上野 芦久比剥巳
品川 Jペロア 中野 Jペロア
田端 Jペロア 高円寺 Jペロア
神田 咲久間巧 日野 咲久間巧
白川 一一 蒲田 一一
大崎 杏アオイ 大久保 杏アオイ
代々木 杏アオイ 渋谷 盛啓介

システム 10/20点

クイックセーブやウィンドウ透過等の基本的な機能は揃っている。しかし、大きな不満が2つある。

まず、スキップ機能が不満である。未読スキップをONにしないと、Ctrlでの強制スキップすら出来ない。

寝取らレーダーの精度が低いことも不満である。ターゲットにピンポイントで合わせないと、レーダーが強く反応しない。こんな操作性も悪ければ、本編中の存在意義も乏しいものは要らない。

エッチ内容について

エロシーンの詳細

作品情報

タイトル それでも妻を愛してる
ブランド ルネTeamBitters
発売日 2011年3月25日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋