リラクゼーション癒香 ~身も心も癒されて~ 感想

リラクゼーション癒香 ~ユカとアヤ、人妻セラピスト達による癒しのマッサージ&洗体~

本作の選択肢はシーンを選ぶだけなので、攻略記事は作成していません。

レビュー 150/200(良)

飲み会の帰りにふと立ち寄ったマッサージ店『癒香』は、実は性的なマッサージも行う店だった。サラリーマンの長谷川和也は、初めての性感施術に戸惑うものの、妖艶な女店主ユカの手練に惚れ込んで、頻繁に通うようになる。

本作は、性感・回春マッサージに特化した作品だ。性感施術としては、手コキや足コキ、前立腺マッサージなどが行われる。ユカとの仲が深まってくると、それ以上のこと――フェラチオやセックス――もしてくれるようになるが、本番はメインではない。店主と客という関係で満足できないなら、このシナリオは不完全燃焼に感じられるだろうから、注意しよう。

女店主のユカは、リピーターの性感を全部把握し、来店の度に施術の内容を変えてくるプロ意識の高い女性だ。客を見つめる視線に馬鹿にするような気配は少しもない。その瞳には豊かな母性が溢れており、彼女のなすがままに全てを委ねたくなってしまう。

出典:HERENCIA『リラクゼーション癒香 ~ユカとアヤ、人妻セラピスト達による癒しのマッサージ&洗体~』
最後までマッサージを
時間が少しでも残っているなら、最後まで施術を行う。

ユカは、予め告げられた施術時間をきっちり守る。施術後はシャワーを勧め、帰り際には一杯のハーブティを用意する。ユカは、初めての客である主人公を特別扱いしているが、二人の関係はあくまで店主とお得意様だ。彼女は、彼について突っ込んだことは何も聞いてこないし、彼のほうも彼女の事情を深く探ろうとはしない。多少仲が良くなっても適度に保たれるこの距離感は、風俗物としてはとても好ましく思える。

出典:同上
胸を見上げる構図
見上げる美乳と、見下ろす妖艶な視線。

本作のエロシーンには、ビジュアル上の視点にこだわりが感じられる。ビジュアル的に、ユカが施術している様子が客観視点で描かれることもあれば、主人公の主観視点で描かれることもある。施術に入っていきなり、ユカの局部を主観的に見上げるような構図になると、その唐突さに思わずドキリとした。あるいは、ユカの顔や股間が眼前に迫っていることに興奮させられた。こうした数々の演出が、本作の実用性を高いレベルに引き上げているのだ。

性感マッサージというからには、精液や汗、オイル等の液体描写も重要だ。その点、HERENCIAは、その手の描写に定評があるNEXTON系列のブランドだから抜かりはない。粘着質な白濁液が、ユカの白い手足や胸にこびりついている様子が大変いやらしかった。

出典:同上
ティッシュへの射精
手のひらではなく、ティッシュへ射精させられるなんて逆に卑猥だ。

本作の不満点をあげるなら、それはユカが主人公にセックスを許してしまうことだ。あれだけプロ意識の強い女性が、客に股を開いたあげく中出しを許してしまうなんて、ちょっと納得がいかない。どうしてもそこに話を着地させたければ、ユカが彼に惹かれていく様子をしっかり描くべきだった。

しかし、その一点だけを除けば、私はこの作品を心から気に入っている。性感・回春マッサージものとしての実用性は極めて高い作品だ。エロゲーではほとんど見かけないこのジャンルに興味があるなら、ぜひプレイしてみることをオススメしたい。

  • 総合評価 150/200点
  • シナリオ 35/60点
  • グラフィック 70/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 15/20点

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 ぶぶづけ
CG枚数 16枚
エロシーン数 15本(すべてユカ)
声優リスト
ユカ 奥川久美子
タイトル リラクゼーション癒香 ~身も心も癒されて~
ブランド HERENCIA
発売日 2014年10月31日
ダウンロード販売 DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋
備考 パッケージ版は、「リラクゼーション癒香・艶」とセット。