感想と評価 35/100(地雷)
研究所内に侵入してくる5人のヒロインを、ワームに襲わせて撃退する。ゲームパートでは、毒粘液やミニワームでヒロインを攻撃し、ある程度弱らせたら丸呑みにしてしまう。今までありそうでなかったタイプのエロゲー[注1]で、マニアックなエロシーンを存分に堪能でき……たらよかったのに。
本作を買うくらいなら、同じ金額をコンビニの募金箱に入れたほうがまだ幸せな気分になれそうだ。ちぐはぐなテキストとグラフィック、使い勝手の悪いシステムには価値を感じない。一枚絵それ自体はそこそこみれるが、これにしても「丸呑み」というコンセプトを十分に表現できていたとは言えない。
エロシーン及びストーリーについて
エロシーンにおいて、テキストは細かい動きや圧迫感を描写するものの、残念ながら一枚絵には反映されない。つまらない表情でマグロのように、肉壁ベットに横たわる女がそこにいる。丸呑みにされているはずなのに、絵は少しも圧迫を感じさせない。乳房は相変わらずお椀型で、肉体は伸びており、髪には少しの乱れもなく、目はぱっちりと開いている。
ヒロインの台詞は貧しい。あってもただの喘ぎ声と大差ないので、つまらない。肉壁に全方位圧迫されて、身動きできず、苦しんでいる心情をしっかり伝えてほしいところだ。あんあん喘いでいればそれで済む趣旨ではないだろう。
ストーリーは、とても短い。研究所に侵入してくる5人を順次捕食するだけ。分岐など一切ない。エロシーンはパターンが決まっており、5人とも似たようなエロシーンになっている。価格を考慮しても、この投げやりな構成は酷すぎる。
システムについて
ゲームパートは、ゴミといっていい。ワームが研究所内を駆け巡ってヒロインを捕まえるのだが、ヒロインが近くにいないと位置が分からないので当てずっぽうとなる。捕獲には時間制限がないため、待ち伏せ戦法が超有効。逆に追いかけまわすと、ワームとヒロインの行動速度が同じなので、なかなか捕まらない。戦闘に入ると、ここでの行動がエロシーンの一部を決定するのだが、何が条件なのか分かりづらい。しかも、ゲームパートではセーブできない。こんなのは、ただ面倒なだけだ。
テキストの表示については、(私の環境では)不具合が見つかった。マウスクリックでテキストを進めると、余分に改行されることが頻繁にある。既読のテキストは強制的にスキップされ、回想中ですらマウスクリックではまともに読めない。これらの不具合を回避するには、Enterで読み進めればいい(ただし、ゲームパートでEnterを押すと不具合の出る”仕様”であるらしい)。
コメント
シナリオとシステムは、上述の理由で0点。グラフィックと音声にも不満はあるものの、同人としては大幅に減点するほど酷くはない。一枚絵は、状況を考慮せずに単体でみれば、そこそこ使えるかも。
[注1]丸呑みを扱った先行作品としては、『丸呑み』があるようです。
- 総合評価 35/100点
- シナリオ 0/30点
- グラフィック 20/30点
- 音声 15/20点
- システム 0/20点
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 捕食ゲーム ~生きたまま丸呑み~ |
ブランド | すたじおもみじ |
発売日 | 2011年7月29日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |