触手少女 感想

触手少女

ストーリー概要

浅田まゆは学校からの帰り道で、全裸で倒れているオッドアイの少女を拾った。少女は口を利けず身元も分からなかったが、放っておくわけにもいかないので、取りえず家で面倒を見ることに――それが、これからまゆの身に起こる『怪異』と『陵辱』の始まりだった……。

総評 80/100点(優)

触手モノの大ヒット同人作品。過激なエッチシーンは全部、同人としては高水準のアニメーションで展開される。シナリオ・演出・声優さんの演技についても、十分合格点。触手モノが好きで同人ソフトを探しているなら、まず最初に買うべきはこれだろう。

シナリオ 20/30点

ヒロインは、宇宙人の少女を助けたつもりが逆に拉致されて、最終的には子供を孕まされてしまう――なるほどベタなシナリオだが、鬼畜ゲームのシナリオはむしろベタで構わないと思う。
問題は”萎えずに”、最後まで”ストレス無く読めるか”である。その点、『触手少女』のシナリオは、予想通りとはいえ結末を見たくなる構成になっているし、鬼畜な触手調教を徹頭徹尾つらぬいたエロシーンには萎えることがない。

本作品について不満なのは、エロシーンの演出がアニメの視覚効果に頼りすぎていて、テキストの工夫が乏しいことである。抜きゲーは、喘ぎ声や隠語を適当に並べれば抜ける、というものではない。触手に陵辱されているヒロインが感じている『おぞましさ』や『恐怖』、『快楽』といった感情を、テキストでもっと積極的に表現してほしかった。本作品では、陵辱される当の本人が主人公なのだから、これは尚更のことだ。

CG 25/30点

アニメーションは、それ専門でない同人AVGのものとしてはハイレベルだった。超マニアックなプレイを要求しなければ、一週間分のおかずとして十分だ。

しかし欲を言えば、ヒロインの裸体の質感はもっと瑞々しく表現してほしかった。特に搾乳シーンではヒロインの胸が異常に軟らかくて、十代女性の身体の張りが感じられなかった。また、アニメが身体や触手の動きに偏っており、ヒロインの表情があまり変わり映えしないのも残念だった。

音楽・声優 20/20点

声優さんは、まゆも少女もこれでベストではなかろうか。まゆは”真面目で気の強い眼鏡っ子”としてのキャラが十分立っていたし、少女役も”無邪気なゆえに鬼畜”な雰囲気が醸し出されていた。同人でこれ以上は望むべくもないと思う。

システム 15/20点

システムバーがいつもの位置(メッセージウィンドウ内)に無いので、最初戸惑った。が、よく見れば画面右端に、薄く目立たないように配置されていた。なぜこんな配置にしたのかは意味不明だが、不便だとは感じなかった。

エッチ内容について

すべて触手が絡むということが大前提。触手モノなので、もちろん汁は超大量(※無駄に多過ぎかも)。
その上で、処女喪失、フェラ、アナル、大量精飲(※正確には触手の体液)、搾乳、産卵、出産、ニ穴責め、全穴責めなどが行われる。産卵は少女(の触手)が、出産は卵を受胎させられたまゆが行う。全穴責めは、ヘソの穴や乳首にも挿入されるが、なぜか尿道には挿入されない。

作品情報

タイトル 触手少女
ブランド ソフトさーくるクレージュ
発売日 2007年4月25日
ダウンロード販売 DLsite DMM