概要と評価 65/100(可)
本作のあらすじ
学級崩壊クラスを受け持った新任教師の主人公が、独自の催眠アプリを使って、主犯格の絢音を籠絡する。
感想の要旨
雑なシナリオではあるものの、絵やシチュエーションからは十分なエロさが感じられる。
エロシーンの属性
催眠調教。羞恥系が多め(ただし、ギャラリーも催眠下にある)。非独占。
目次
- 大雑把なシナリオ
- 催眠調教
- グラフィック
- コメント
1. 大雑把なシナリオ
主人公が扱う催眠術は、人の精神や肉体を自由に操作でき、大勢を同時に操れる万能系だ。この催眠術は誰でも使えるケータイアプリであり、開発者は主人公本人である。一介の教師である主人公が一体どんな謎の超技術を用いてこれを開発したのか、それに関する説明はない。
ヒロイン(絢音)は、度重なる催眠調教によって心身ともに追い詰められていく。そのせいで人間関係がギクシャクし、からだは快楽に対し敏感になってしまう。最終的には精神が壊れたり、主人公に恋したりもする。だが、それまでの過程とエンディングとの間には断絶が感じられ、なぜそんな結末になるのか、必ずしも納得のいくものではない。
2. 催眠調教
催眠調教は、選んだ調教内容によってパラメータが変動する方式だ。パラメータの値によって、選べる調教内容もエンディングも違ってくる。ただし、このパラメータは「復讐心」「精神値」「性欲」の3つからなっており、一体これは、主人公と絢音のどちらの状態を示しているのか曖昧で、分かりにくい。
どんな調教が行われるかについては、攻略を見れば何となく分かるだろう。主人公は絢音に対して独占欲が乏しいようなので、生徒達や他人も参加させてのプレイが頻繁に行われる。ただし、ほとんどの場合、主人公以外がするのはペッティングまでであり、輪姦系というよりは羞恥系というべきシチュエーションが目立つように思う。
調教にはレベルが設定されており、Lv1のエロシーンは比較的簡素だ。Lv2になると、より過激になり、テキストの描写もより卑猥に感じられる。
3. グラフィック
絢音のからだは、ムチムチでスポーティ。弛みのない、程良い肉付きの割れた腹筋がたまらない。マイクロビキニからちらりと見えた乳輪、精液や失禁時の尿で汚された股間の布の汚濁感、太ももに食い込んだピチピチのニーソなどもフェティッシュで宜しい。
惜しむらくは、”一部の”エロシーンでの表情がテキストと調和しないことだ。テキストでは強く喘いでいるはずなのに、一枚絵に描かれた表情は虚ろである。催眠物だからある程度表情が曖昧になるのは分かるが、さすがにここまでギャップがあると、かなり違和感を覚える。(テキストのせいか、絵のせいか、それとも両方のせいかは知らないけれども)
基本CG枚数は、18枚。価格からすると若干少なめに思われるが、差分の量や質はパルテノンにしては頑張ったほうで、おまけとして壁紙なども付属している(DL版の場合)。
4. コメント
事前に公開された情報から考えて、シナリオにはかなり不安があったものの、この程度ならまだ許容範囲。一枚絵それ自体の出来はとても良いし、羞恥催眠系のシチュエーションも好みだから、私は買って良かったと思っている。しかし、良作と呼ぶには雑な部分が多々見受けられるので、評価としては良作の一歩手前くらいだ。
- 総合評価 65/100点
- シナリオ 10/30点
- グラフィック 25/30点
- 音声 15/20点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | Temptation Retaliate |
ブランド | パルテノン |
発売日 | 2012年12月21日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |