- 2008-10-11 (土) 7:06
- 商業エロゲーム レビュー | 美少女ゲーム レビュー
スマガについて
ストーリー概要
ストーリー概要や設定については、公式サイトを参照(Flash+音注意)。
総評 155/200(良)
シナリオの構成美を放棄し、テーマ性と面白さをとことん追求した問題作。しかも、ループものでセカイ系とくれば、激しく人を選ぶのは致し方ない。
良くも悪くも”何でもあり”な展開を受け入れられる方なら、本作品を心から楽しめるだろう。しかし、ご都合主義の連続に堪えられない方は、プレイするのを避けたほうがいい(以下、超長文)。
シナリオについての評価・レビュー 50/80点
記憶喪失の主人公が何度も死んで、その度に生き返り、魔女や学園の仲間たちとともに『物語』を紡いでいく、という話。何を言っているのか分からないかもしれないが、致命的なネタバレ無しで『スマガ』の概要を説明するのは難しい。具体的なことは、15%体験版をプレイして確認してほしい。
本作品のシナリオは、以下9本立ての構成になっている(※ 反転すると、各ヒロインがどのルートに該当するかが現れます)。
- SHE MAY GO(スピカ)
- SAD MAD GOOD-BYE(ガーネット)
- SHOOT THE MIRACLE GOAL(ミラ)
- SARABA MITSU GETSU(沖)
- SWEET MEMORY GOES ON(日下部)
- SAKURA MAU GAKUEN(スピカ)
- SUPER MINE GAME(ガーネット)
- SEE THE MAGICAL GOLD-STAR(ミラ)
- STAR MINE GIRL(アリデッド)
①~③は固定ルート。④~⑧は個別ルートで、固定ルートを攻略した後にプレイできるようになる。⑨はトゥルーエンドで、④と⑤をクリアすると開放される。
すべてのルートをコンプリートした場合、その総プレイ時間は大体30~40時間程度である。つまりもの凄く時間がかかるので、15%体験版をプレイして受け入れられそうにないなら、購入回避を推奨する。もし「この作品は最後までプレイしなければ良さが分からない」という風評が気がかりなら、それこそ賛否両論の分かれそうな終わり方だといっておこう。
さて、総評 でも述べたが、『スマガ』は激しく人を選ぶ作品である。ここで一方的に褒めたり貶したりしても参考にならないと思うので、以下では良点と欠点に分けてレビューする。
スマガのここが良い!
『スマガ』の良いところは、何といっても世界観やテーマ、キャラクター、そしてエロシーンの良さだろう。
天蓋に覆われ外界から隔離された町――伊都夏市。
その町にある『原型(almagest)』を狙い襲ってくる悪魔(zodiaque)、そしてそれを迎撃する魔女(étoile)たち。
「悪魔は魔女にしか倒せない」というこの世界において、伊都夏市民たちの命運は、黄道十二宮(zodiaque)を巡る星々(étoile)に関係する名を持つ、三人の魔女たちにかかっている。
そんな『世界観』のなかで、『物語』は紡がれていく。全9話の『物語』は、ある一貫したテーマを持っている。そのテーマの中身は、最初の1話では分からないものの、2話3話と続けていくうちに、徐々に明らかになっていく。そうして明らかになったヒントを頼りに、「『作者』が何をやらんとしているのか」について推察するのも、本作品の醍醐味の一つである。
『物語』に係わるヒロインたちは、みんな個性的で、魅力的な性格をしている。なかでも、私は沖姫々と日下部雨火が好きだ。
学園祭のメイド喫茶で、ネコミミメイド姿の沖が、「おかえりにゃさいませ、ご主人様」と顔を赤らめながら出迎えたシーンでは、危うく悶死しそうになった。また、日下部の変態っぷりには非常に興奮し、彼女のために犠牲になった御玉杓子は数知れない。
エロシーンは、●●歳未満も事実上の客層となる美少女ゲームにしては頑張ったほう。エロテキストは中の下程度の出来だが、シチュエーション作りがなかなか個性的で良い。実用目的でも十分に”使える”内容だった。
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