感想と評価 65/100(可)
転校してきたばかりの陸雄は、電車内で痴女に痴漢される。その痴女は、実は学園の生徒会長で、高嶺の花の眼鏡っ子美少女。彼女は再び陸雄と出会うと、駅の男子トイレの個室で童貞を奪う。こうして、陸雄と芹花のエッチな学園生活がはじまった。
シナリオは酷い内容だが、グラフィックは同人としては良い出来である。動画さえエロければお金を出せる、という方向け。
1. シナリオは不合格
本作のシナリオはどうしようもない。主人公は何の脈略もなくヒロインに童貞を奪われるが、実は彼女自身もこれが初セックス。そして、そのままズルズルと恋仲へ発展し、中出しされることにも躊躇がない。
……痴女という設定は、いつから、あらゆるご都合主義を正当化する手段になったのだろうか。初対面の男とセックスするまではいいが、それが男性初体験で、しかも恋仲に発展するという場合には、それなりの過程が必要だ。だが、本作にはそれについて十分な説得力を持たせる過程がない。
エロシーンについては、シチュエーションこそ定番だ。学園内では昼休みの屋上や図書室、学外では満員電車やトイレなど。しかし、そのどこで行為に及ぼうとも、「もしバレたら……」という緊張感に欠けている。エロシーンの本数は前々作『箱入少女』よりも増えたが、基本CGの使い回しにより水増しされたに過ぎない。しかも、1本当たりの尺はずっと短くなっている。
2. グラフィックは合格
動画の出来には、ややバラつきがある。揺れる長髪や激しい駅弁ファックなど、複雑な動作が求められるシーンでは、やはり動きの不自然さが目につく。また、パイズリフェラをするシーンでは、ヒロインの口元が中心から横にズレているように見える。
しかしそれ以外のシーンは、概ね良い出来であった。『箱入少女』と比べると、表情は劣化しているものの、性交の動きはややダイナミックになった。特に、ヒロインのむっちりとした股間や乳房の動きにはとても興奮させられた。この点に関しては、過去作よりもエロティックに進化していると思う。
断面図の見た目は、『箱入少女』のやや解剖的なものから、肉壁の蠢くオナホールのようなものにかわった。ヒロインの腹上に断面図を表示する手法は、本作では見られない。あの手法については、私は以前から不満に思っていたので、次作以降もないことを期待したい。
- 総合評価 65/200点
- シナリオ 0/30点
- グラフィック 30/30点
- 音声 20/20点
- システム 15/20点
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 痴的少女 |
ブランド | ソフトさーくるクレージュ |
発売日 | 2011年2月1日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |