概要と評価 65/100(可)
本作のあらすじ
両親に代わって何かと世話を焼いてくれる一つ年上の幼馴染(奈々美)を、主人公(直也)を虐めていた先輩(滝原)に寝取られてしまう。
感想の要旨
直也視点ではそこそこ寝取られ感があった。一方、奈々美視点では、彼女のキャラクター性がおかしく、興ざめさせられた。
エロシーンの属性
寝取られ特化。電話越し、ビデオメッセージ、二股など定番は押さえられているが、プレイ自体はほぼノーマル。
目次
1. 視点変更
1-1. 直也視点
1-2. 奈々美視点(ネタバレ注意)
2. 自力攻略は非推奨
3. 総評
1. 視点変更
ストーリーは、基本的に直也視点で進行する。
中盤以降のイベントは、直也視点と奈々美視点に分かれている。
奈々美視点は、直也視点で進行させた後に選択できるようになる。
1-1. 直也視点
直也は、マザコンとシスコンを足して2で割ったような男だ。
奈々美に所構わず世話を焼かれることが気恥ずかしいので、
彼女に依存せず一人でやっていけるようになりたいと思っている。
しかし実際に、奈々美が自分から離れると、彼女のことが急に恋しくなる。
はっきり言って、気持ち悪い性質の男だ。
そんな彼が、よりにもよって自分を虐めていた先輩に、彼女を寝取られそうになる。
本作のエンディングはたくさんあるが、ほとんどのEDで寝取られてしまう。
直也にとってのハッピーエンディングは、実質一つしかない。
いったん寝取られてからの関係修復するEDや、
二股状態(直也は知らない)になるEDもある。
直也のグズグズした性格が幸い?してか、
直也視点での寝取られ感は比較的強い。
直也は、滝原と奈々美の後をつけ回すが、それで滝原の邪魔をできるとは限らない。
暗所での覗きやシルエット、電話越しの声などから、二人の状態は想像できる。
なのに、現実を受け入れられず狼狽えるばかりなのは、直也ならあり得ることだ。
1-2. 奈々美視点(ネタバレ注意)
直也視点では、なかなかの寝取られ感を味わえた。
しかし奈々美視点は、結論から言えば、納得のいく出来ではなかった。
奈々美視点を楽しめない主な原因は、彼女のキャラクターにある。
奈々美視点は2つのルートに分けられるが、一方の彼女はあまりに天然すぎる。
滝原のたかだか手の怪我を理由に、小便や性処理を手伝うことに同意する奈々美。
性処理を手伝うと、何だか自分も性的な喜びを感じるらしい。
それから性行為はズルズルとエスカレートしてゆき、ついには処女まで捧げてしまう。
……この女、頭も股も緩すぎじゃないか、と。
もう天然とか馬鹿とかいうより、頭の病気なんじゃないかと思う。
もう一方のルートでは、貞操観念自体はまともに近いようだ。
しかし、やはり彼女の馬鹿っぷりは無視できないレベルで発揮されている。
2. 自力攻略は非推奨
ディーゼルマインの寝取られ作品は大体そうだが、本作も攻略難度が高い。
ストーリーの流れや選択肢の内容からは、
そのままいくと寝取られるかどうかくらいの区別はつく。
しかし、寝取られる展開のなかで、どのEDに辿り着くかは判断しかねる。
当てずっぽうで攻略するしかない上に、最後まで進めないとEDの区別がつかない。
本作に採用されたシステムでは、セーブ&ロードがメニューにまとめられている。
クイックセーブ&ロードはウィンドウ上にあるが、
総当たり前提の攻略にこれだけでは足りるはずもない。
画面効果が省略できず、アイキャッチで止まるたびにイライラする。
すべてのEDをみると、EXTRAシーンを観ることができる。
だが、EDのなかにはCGがないものもあるので、
CGを全部埋めても観れるとは限らないし、EDがいくつあるかも分からない。
また、タイトル画面のメニューが詰めて配置されているので、
EXTRAがあると事前に分かっていなければ、EXTRAの存在自体に気づかない。
3. 総評
『君がいた図書室』と同じような失敗を繰り返している。本作の主人公に関しては、エンディングの一つでは積極性を発揮しているし、『君がいた図書室』よりも心理描写はマシに思える。しかし、ヒロインに関しては、心と体のガードがさらにユルユルになっている。ここまで愚かなヒロイン像を見せつけられると、寝取られて悔しいと思うよりも、むしろ呆れてしまう。
シナリオ 10/30点 | グラフィック 25/30点
音楽・声優 20/20点 | システム 10/20点
合計 65/100点
備考
基本CG枚数:20+EXTRA
エロシーン数:直也視点10+奈々美視点16+EXTRA
モザイク処理:サンプル画像と同程度。
CV:滝原にもボイス有。
主要かつ公表された声優 | |||
奈々美 | 森野めぐむ | 滝原 | 代田橋馬竿 |
作品情報
タイトル | Sister Deprived |
ブランド | ディーゼルマイン |
発売日 | 2012年7月6日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA DiGiket |