概要と評価 140/200(良)
本作のあらすじ
三人兄弟の末っ子の涼人は、人妻やOLのセフレを持つ性欲旺盛な遊び人だ。出会い系サイトで新しく引っ掛けた人妻と実際に会ったところ、実は彼女は次男の嫁であることが判明。涼人はこの機会に、兄嫁2人を性欲処理用の女として堕とすことにした。
感想の要旨
兄嫁2人の貞節の仮面を剥いでやり、欲求不満のからだを開発する。グラフィックとシチュエーションが素晴らしい作品だった。
エロシーンの属性
寝取りもの。イラマチオ、アナルセックス、浣腸、露出プレイ、妊娠アナルセックス、産後セックスあり。3Pもそこそこ多い。乱交は特典のみ。
目次
- 期待を裏切らないグラフィック
- 快楽に堕ちていく人妻
- エロシーンについて
- コメント
1. 期待を裏切らないグラフィック
出典:ORCSOFT「兄貴の嫁さんなら、俺にハメられてヒイヒイ言ってるところだよ」
正直、クスリを使うのかと思っていた。
ゲームを起動させタイトル画面に入ると、媚びた視線を投げる2人の人妻がお出迎え。日常的にやばいクスリを鼻から吸引していそうな表情に、股間が軽く刺激された。私がオークソフトに求めているものが、そこには確実にあると直感した。
オークソフトといえば人妻と痴女で、今回は人妻。湯気となってムワッと沸き立つ牝のフェロモン、程よく熟した果実の如き肉体――それらをとことんいやらしく描いた絵は最高だ。このブランドの特徴である下品で大胆な構図には、いつもながら性欲をそそられる。
差分変化の巧みさにも素晴らしいものがあった。変化の大きさもそうだが、変化させるポイントも的確にツボをついていた。
例えば、口淫シーンではいきなり咥えるのではなく、鈴口や裏を舌先で舐めたり、唇で吸い付いたりするところからはじまる。それからヒョットコで咥えこんだり、腰を振られて喉を犯されたりとエスカレートするわけだが、これらの一連の動作は、テキストだけでなく差分の変化によっても表現されていた。
また、性交中の表情についても、ただ目と口のパーツが変化するだけではない。頭を仰け反らせ、突き出した舌をねじ曲げ、快楽の波の激しさをよりいっそう際立たせている。
出典:同上
まるでヒルのような舌に糸をひくザーメン。
細かいようだが、エロにとっては重要な表現にも手抜かりがない。グチャグチャに犯された膣や口内からは精液が滴り落ち、男と女のあいだにはザーメンの細い糸が繋がっている。
散々犯されてきた人妻の乳首が僅かに変化しているのを発見したときは、孕ませてやったという達成感があった。妊娠を経験した女は、乳首が黒ずみ、乳輪が大きくなることがあるのだ。モザイク越しには視認できないが、彼女達のことだから、恐らく分娩済の女性器も浅黒く変色していることだろう。
2. 快楽に堕ちていく人妻
出会い系で遊び慣れた涼人にとって、欲求不満な兄嫁2人を堕とすのは難しいことではなかった。彼はまるで心が読めるかのように、2人の複雑な内心を推理し、言葉巧みに不倫へと導いていく。
貞節の仮面を被った2人の立場を考え、涼人に抱かれなければならない理由を作ってあげる。そうすると、彼女達は”仕方なく”身を捧げてくる。一度抱いてやり、淡白な夫との違いを実感させてやれば、後はこっちのもの。肉欲に目覚めた人妻は、快楽の引力に逆らえず、そのままズルズルと堕ちていく。
からだはすっかり出来上がっているのに、何かと言い訳がましい2人の様子は滑稽だ。もっとも、言葉とは裏腹に秘所を濡らしているような女だからこそ、寝取ってやる甲斐があるというものだが。
出典:同上
堅物の静香が人しての尊厳を捨てた。
ついに心の堤防が決壊し、快楽に貪欲になってからの彼女達は凄かった。多少の恥じらいは残しつつも、何だかんだで涼人の指示に従ってしまうマゾ体質。呼び捨てにされ、強く命令されて辱められるのが好きらしい。
涼人の子供を孕むため、「夫とのセックスはコンドーム着用」「中出ししてもピルを飲む」という徹底ぶりには恐れ入った。もとより家庭を壊さないのが前提の不倫関係だが、これはもう離婚して涼人とくっつくより遥かにひどい話だった。
3. エロシーンについて
エロシーンは、シナリオの前半は脅迫によるもので、後半は和姦。脅迫している場合であっても、ヒロインの表情はとても物欲しそうに見えるので、強姦している気分にはなれないかもしれない。
出典:同上
済んだ後の痴態を撮影。もちろん脅迫ネタにも使う。
前半は、ディープキス、口淫(イラマチオを含む)、パイズリ、セックスなど比較的ノーマルなプレイが行われる。後半からは、ヒロインのマゾ性を開花させるために、露出要素が加わる。妊娠後はぼて腹アナルセックス(3P)、子供ができた後のセックスもある。
前半のプレイは2人とも概ね共通しているが、後半では少し違いが出てくる。幸枝の場合は緊縛放置プレイ、静香の場合は浣腸、アナルセックスで調教される。3Pは7本あり、本作の価格帯で考えると、なかなか豊富な量だ。
エロシーンには、2つの不満点がある。
1つは、テキストに単なる喘ぎ声や呻き声、擬音が目立ちすぎること。本作は、テキストウィンドウの仕様上、テキストが小さな文字でずらりと表示される。そこへ喘ぎ声や呻き声、擬音ばかりが2行以上にわたって並ぶと、手抜きに感じられる。
出典:同上
普通に考えれば言葉にならない状況だが……それでも、やり過ぎだと思う。
いま1つは、エロシーンの省略が目につくこと。特に幸枝の野外プレイは開始してすぐに打ち切られるので、とても不自然に思える。他にも概要だけでさらりと流されているシーンがいくつかあるので、「もしかしてこの作品は一部未完成だったのではないか」と邪推したくなる。
このように、主にテキストに関して不満があるものの、それは別に本作のエロシーンが使えないことを意味しない。シチュエーション自体はかなりエロかったし、幸枝の緊縛放置プレイなどの描写は良い出来だったと思う。そして何より、ビジュアルの迫力のあるエロさが凄まじいので、多少の不満は消し飛んでしまう。
4. コメント
期待どおりの作品。ORCSOFTは、自社に求められているものが何なのかよく分かっている数少ないブランドの1つだと思う。これからもこんなふうに、下品で、大胆で、いやらしい抜きゲーを作り続けていってほしい。
- 総合評価 140/200点
- シナリオ 30/60点
- グラフィック 65/80点
- 音声 30/40点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 兄貴の嫁さんなら、俺にハメられてヒイヒイ言ってるところだよ |
ブランド | ORCSOFT |
発売日 | 2013年08月09日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |