概要と評価 85/100(優)
本作のあらすじ
会社員2年目の隼人(HN:ハヤテ)は、SNSで知り合ったHN:ありすと、2人きりのオフ会で出会った。現実のありすは、人形のように可愛らしい少女だった。そんな彼女から「私を変態さんにして下さい」という驚きの相談を持ちかけられたハヤテは、これを承諾。その日から、ありすを立派な露出狂の変態にするためのエッチな関係がはじまった。
感想の要旨
痴女志望だが異性との経験がない女の子を、淫らに育て上げていく展開に興奮した。優れたグラフィックは、多彩な表情でもって彼女の恍惚を伝えてくる。ギャラリーの反応に違和感を覚えるかもしれないが、私としては許容範囲。
エロシーンの属性
露出プレイ特化。準独占(ギャラリーに手コキしたり射精されたりする場合はあるが、直接性交するのはハヤテのみ)。エロプリクラ撮影、野外放尿(パンツ着用のまま)、露出フェラ、衆人環視セックス、動画配信など、いろいろなシチュエーションがある。
目次
- これまでのらぶりシリーズとの違い
- どんどん淫らになる痴女志望の女の子
- 割り切った関係から
- ギャラリーの反応
- コメント
1. これまでのらぶりシリーズとの違い
らぶりシリーズ第4作目は、これまでの作品とは一線を画する内容だった。
まずヒロインの見かけ上の成長度合いが、これまでのヒロインよりも明らかに高い。3作目などは第2次性徴期を迎えているかどうかもあやしい見た目だったが、本作のヒロインは少なくともプライマリの高学年以上に見える。
暦上の年齢である18歳以上に、より近づいた外見だ。言動からは思春期の少女のような印象を受ける。しかし、身体的には発育がまだまだのようで、恥丘は無毛であり、小ぢんまりと膨らんだ乳房の上には無粋な代物は未だ覆いかぶさっていない。
出典:パルテノン『らぶりの変態日記 ~痴女になりたい女の子~』
下着がベビードールというのがポイント高い。立ち絵で抜ける。
また、エロシーンが特定のプレイに偏っていることも、これまでとの違いを感じさせる。
3作目までは、ヒロインの幼さを印象づけるエロシーンばかりだった。しかし本作では、露出プレイという痴女しか好まないものに特化している。つまり、ヒロインの幼さよりも痴女志望としての個性を印象づける内容にシフトしているわけだ。
2. どんどん淫らになる痴女志望の女の子
ヒロインはあくまで痴女志望であって、すでに完成された痴女ではない。出会ったばかりの頃のありすは、まだ処女を失ってすらいないのだ。ネットなどである程度の性知識は仕入れているようだが、いざ実践となると、初々しい反応をみせることもある。
ありすは露出願望を持つが、はじめからハードなプレイを受け入れるわけではない。まずは主人公と2人きりの状況からはじめる。それから徐々に他人の視線を受け入れるようになってゆき、露出の過激さはかなりエスカレートしていく。
ありすは、露出以外のプレイをあまり好まないようだ。より正確に言えば、「誰かに見つかるかもしれない」とか、「誰かに見られている」という状況でないと、不満が態度に出てくる。
出典:同上
はじめてのソロ露出。やや不安げな表情にそそられる。
彼女の反応はわかりやすく、しかも可愛らしくて、エロい。主人公からより大胆なプレイを提案されると、嫌がるどころか感激し、恍惚とした表情をみせてくれる。
それでいて、羞恥心がまったく欠けているわけではないところが良い。恥ずかしい気持ちもあるが、それ以上に羞恥の快楽を感じているという反応だ。この点、本作のグラフィックは、多彩な表情を描くことに秀でているので、ありすの恍惚がこちらにもぐいぐい伝わってくる。
3. 割り切った関係から
ありすからの提案により、2人はなるべくお互いの生活に干渉しないことになっている。お互いの本名さえ知らず、ハンドルネームで呼び合い、出会ったときにエッチするだけの関係だ。
ありすの家庭はいろいろと問題があるようだが、主人公は彼女の境遇を根堀り葉掘り探ろうとはしない。ありす本人がたまに漏らすことはあるものの、彼女自身、あまり深く立ち入ってほしくはないようだ。
出典:同上
自分を痴女にしてくれるだけの関係がお望みらしい。
そういうわけで、彼らの関係は、なかなかセフレを超えた関係には発展しない。私としては、そういう一線を引いた関係がとても好みだ。しかし、多くのプレイヤーのなかには、この関係がちょっとドライに感じて、面白くないと思うひともいるかもしれない。
だが、たとえそう感じたとしても、とりあえずはエンディングを迎えるまでやってみることだ。特に当サイトの攻略でいうところのEND(1)からは、これまでのモヤモヤしていた感覚が一気に解消するかのようなカタルシスが得られるだろう。低価格でエロ重視の作品として、なかなか手の込んだ終わり方だった。
4. ギャラリーの反応
本作とは違った方向性――主に陵辱――の露出が好きな方からあり得る批判として、「ギャラリーが大人しすぎる」ということがある。
ありすの痴態を環視するギャラリーは、変態の輩として”紳士的な”人物が多い。エロシーンにおける彼らは、いくら興奮しても、自分からありすに手出しすることはない。
出典:同上
SNSを通じて、動画配信したり、ギャラリーを集うことも。
プレイが終了すると、2人をおびやかすことなく、紳士的な形で別れてくれる。ネットで生放送した場合であっても、誰もそれを警察に通報したりはしない。社会人としては大いに間違っているが、何やら暗黙の了解を共通して持つ隠れ変態紳士ばかり、という印象だ。
本作のこういうところは、たぶん分かっていてやっているのだろうが、賛否両論がありそうだ。私としては、本作の露出プレイは別に陵辱志向ではないし、作品全体の雰囲気からみても、この程度の都合の良さは許容してあげたいと思う。
5. コメント
らぶりシリーズのなかで特に好きな作品となった。同人ゲームの露出物といえば、私にとってこれまで『妹調教日記』が何だかんだで一番使える作品だったが、あれとはまた別に、本作のことも気に入った。パルテノンには、こういう作品をまた作ってほしい(別に、らぶりシリーズでなくてもいい)。
- 総合評価 85/100点
- シナリオ 20/30点
- グラフィック 30/30点
- 音声 20/20点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | らぶりの変態日記 ~痴女になりたい女の子~ |
ブランド | パルテノン |
発売日 | 2013年08月09日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |