総評 70/100(良)
ストーリーは、よくある美少女戦士vs異形の者みたいなもの。原画が菊水さんということで、エロはもちろんSM・浣腸・スカトロに特化しているから、この三つの属性持ちなら十分に使い込めるだろう。加えて、貞操帯プレイに飢えているとか、「排泄するなら履いたままで!」というこだわりがある方なら、なお良い。
シナリオ 15/30点
小夜子と玉江は、由依の身の安全と引換に、彼女自身の手による肛虐調教を受け入れざるを得ない状況に追い込まれる。由依は敵からすでに肛虐調教を施されており、浣腸排泄の快楽の虜となっていたのだ。
学園内という舞台に因んで、ヒロインたちは、「セーラー服」「ブルマ」「スクール水着」を着衣したまま犯されることが多い。それは何だか取ってつけたような感じがするけれども、そこにツッコミを入れるのは、たぶん野暮なのだろう。
エロは、「SM(緊縛)」「浣腸」「スカトロ」に特化している。菊花酒楼の名物「チューブ連結」は口肛と肛肛の二種類あって、その手のマニアにとってはそれだけでも十分な購入動機になり得るだろう。また、商品画像にも明記されている「乳首ピアシング」は、ごまかしは無しで、ちゃんと刺すところから描かれている。
ストーリーについては、キャラクターがちゃんと立っているから、あまりストレスを感じずに読める。しかし面白いかというと、そうでもない。行き当たりばったりのぐだぐだ展開だから、ストーリーは単なるおまけだと割り切ったほうがいい。
冗長なテキストは、お世辞にも優秀であるとは言えない。エロの過激さゆえに、少々ごまかしがきいている程度の出来だった。
グラフィック 25/30点
基本CG枚数は、30枚。相場より多め。
エロシーンは、13本。その内訳については、回想において複数のエロシーンが一つにまとめられていることが多いため、明確に分けることができない。どういうヒロインの組合せがあるかについては、下の「エッチ内容について」を参考にしてほしい。
一枚絵は、構図がとても良い。こんなに貞操帯プレイやSM・浣腸器具が映える絵は、そうそうお目にかかれない。
他作品で貞操帯やSM・浣腸器具を扱ったプレイが描かれていても、それは貞操帯やSM・浣腸器具そのものには焦点の絞られていない絵で、ガッカリすることがよくある。しかし本作の場合、貞操帯やSM・浣腸器具のディテールがしっかりしていて、しかもそれらが映える構図をとっているから、フェチな心を強く刺激される。
ブルマやスクール水着については、片足に引っ掛けるような中途半端な脱ぎ方をするのではなくて、ちゃんと履かせたまま行為に及ぶところが良い。最近のスカトロ物ときたら、せっかくのコスチュームを半端に脱がせるか全部脱がせるかして排泄させるものばかりだから、余計に貴重に感じられる。
残念だったのは、表情の変化が乏しすぎること。また、貴重な一枚絵をどうでもいいようなシーンに使いすぎなこと。ほんのちょっとしか出現しないシーンに一枚絵を割くくらいなら、その労力の分だけ、表情差分を増やしてほしい。
音楽・声優 20/20点
音楽、声優さんの演技ともに問題なし。声優さんの声質は、どの役もしっかりマッチしていた。
烏丸 小夜子 | 澄白 キヨカ | 維茂 玉江 | 花南 |
水無月 由依 | キン ギョ チャン | 呉葉・レイチェル | 木梨 樹里 |
システム 10/20点
クイックセーブがない。画面効果をスキップできない。バックログは、戻れる範囲が狭すぎる。回想は、エロシーンごとにもっと細かく分けてほしい。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 魔封少女・小夜子 |
ブランド | チーム・デザスター |
発売日 | 2009年12月31日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |