あらすじ
主人公は真性ダメ人間。唯一の女友達からも「童貞ニート」と馬鹿にされ、まともに言い返すこともできない。
ある日、主人公は、ひと気のない公園の茂みで、一人の少女がおしっこをしている現場を発見。我を忘れてその様子を写真に収めると、全力でその場を離脱した。
主人公はその写真をネタにして少女を脅し、陵辱してやろうと考えるが、真性臆病者の彼にそれを実行に移す勇気はもちろんない。全てを諦めて写真のデータごと少女に渡して平謝り、彼女の言い分なんて聞かずに、またまたその場から逃走した。
しかし後日、同じ公園に訪れてみると、主人公と少女は再び出会って、「お友達になってもらえますか?」と少女。こうして、主人公と椎子のエッチな関係がはじまるのだが……どうしてこうなった。
総評 65/100(可)
ランド○ルを背負った○学生と公園でエッチする、という挑戦的なテーマを掲げた作品。ここではとても明記できないが、ゲーム起動時に表示される注意事項だけでも、かなりぶっ飛んだ内容である。本作は他人に胸を張って薦められるような作品ではないが、こういう時代に逆らった作品は嫌いじゃない。
シナリオ 15/30点
上述のあらすじを書いている最中、頭が痛くなってきた。この物語の序盤は「どうしてこうなった」の連続で構成されているため、筋道立てたあらすじを書くことが思いのほか難しかったからだ。
Don’t think, Feel!
It is like a finger pointing away to the moon.
と、偉大なる先人は言う。この作品に少しでも論理性を求めることは、ひどくナンセンスなのだろう。ならば、公園と少女を指差すしかあるまい。まずはこれを見ろ、それから考えるな、感じるんだ、と。
エロについては、合意の上で、椎子と公園でペッティングするのが大半。その時々で行われるエロのネタについては、「クラスメイトの子がね……大人のひとと~したんだって」と少女から持ちかけてくることが多い。つまり、椎子のクラスメイトが体験したとされるエッチを、主人公と椎子が二人きりの公園で実践してみる、というのが基本的な流れである。
不満点は、童貞無職の三十路でエロゲヲタクの主人公の私生活や、身勝手な物の考え方、妄想が無駄に詳細に書き込まれすぎていること。主人公の変態性を強調すること自体は構わないのだが、それが必ずしも実用性に結びついていないことが問題である。
何が悲しくて、こんな主人公のどうでもいいような戯言を、延々と聞かされなければならないのだろう。「そんなの、自分のブログにでも書いてろよ」と、言ってやりたい。こちらが求めているのは椎子の痴態であって、主人公の主義主張ではないのだ。
グラフィック 20/30点
回想は15本(全部 椎子)。すべてアニメーションを含むとはいえ、これはだいぶ少ない。背景はすべて写真なのだから、むしろそのぶんキャラクターCGが増えてもいいはずだ。
アニメーションの動きは、クレージュ等の商業同人と比べるぶんには拙すぎる。動きがぎこちなく、変化に乏しい。減点するほどではないにしても、加点できるほど優れてもいない。
解像度1280*720以上の実写を背景とし、そこに二次元少女を配置する、という手法については評価する。背景のリアルが、そこで行われる(一見して)性犯罪(とみなされがちな)行為の背徳感をうまい具合に煽り立ている。現実と仮想の境界は明確に分かれているのに、プレイ中は一体的に見えるから不思議だ。
モザイクは薄め。アナルは無修正。
音楽・声優 20/20点
音楽、声優ともに問題なし。
椎子 | 萌木唯 |
システム 10/20点
画面効果はOFFに出来ない。スキップは画面効果が入ると、すぐに止まる。クイックセーブなし。攻略している最中には、すごく面倒くさかったことを覚えている。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | いたずラブ ひと気のない公園で少女と愛を育もう |
ブランド | 私立さくらんぼ小学校 |
発売日 | 2009年12月30日 |
ダウンロード販売 | FANZA |