総評 155/200(良)
植物娘に精液を搾り取られたい方向けの作品。前作『魔物娘との性活 ~ラミアの場合~』とストーリー上の繋がりはないので、こちらから入っても問題無し。作品の出来の良さは前作並で、ボリュームは前作よりも増している。あとは、前作よりもM向けに偏ってきたのが主な変化といえるだろう。
シナリオ 40/60点
恋人の墓周辺の土から、ゾンビのように湧いてでてきた植物娘の超理論。
「いいですか~? 何を隠そうアルラウネは、お墓に埋まっている女の人の血を吸って生まれたです~」(中略)
「なので、あの女の人がかか様ですっ! つまり、かか様の恋人であるとと様は、とと様なんですっ!」
したがって、主人公にはこの娘を養育する義務があるのだ。植物娘の養分は人間の精液でありこれが無ければ枯れてしまうから、父が娘に自分の精液を飲ませる行為は不道徳でない。娘が病床にふけり養分の吸収が難しいならば、男性器と女性器との直接結合も已むなしだ。これらはすべて「魔物娘との性生活」における正統な営みであるから、まったくおかしな行為ではない。
愛らしいアルラウネが今後、どのように成長するか? それは、人間の親子関係と同様、親が娘をどう育てるかにかかってくる。甘やかすのか、それとも毅然とした態度で接するのか。それによって、成長した娘の性格は大きく変わってくる。
アルラウネとのエロシーンの殆どは受けであり、時には被虐的なものもある。しかし、主人公による加虐はない。蔦を主人公に絡めたり、お互いに蜜塗れになったりした後、蕾や口で精液を吸収されるようなエロシーンが多い。性器への挿入を含むシーンは意外と少ない。可愛い娘に精液を貪りとられるようなエロシーンばかりなので、そういう属性持ちのMの人なら満足できるだろう。
プロットは、設定のわりには無闇矢鱈と理不尽に走ることなく、とても綺麗にまとまっている。笑わせるところでは笑わせ、感動されるところでは感動させ、抜かせるところでは抜かせ――ご都合主義的な展開もあるが、萌え系統の抜きゲーとしては上々の出来ではないかと思う。
グラフィック 70/80点
基本CG枚数は31枚(SD絵4枚を含む)。前作は基本CG枚数24枚と少なかったが、本作では7枚もボリュームアップしている。
回想はすべてエロシーンで、19本。全部、アルル×主人公のシーンである。
一枚絵や立ち絵の出来は前作並。表情良し、構図良し。カットインによって、一枚絵上は見えない部分もしっかりカバーしている。差分による変化も程よくあって、実用性はばっちりだ。
音楽・声優 30/40点
音楽に不満なし。声優さんの演技は、アルルの天然さと悪い子ぶりに対しベストマッチだった。
アルル=アルルーン | このは |
システム 15/20点
基本システムは、今回も快適。クイックセーブ&ロード有り、ウィンドウ透過可能。スキップは速く、選択肢後も継続する。コンフィグ画面もごちゃごちゃしていなくて見やすい。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 魔物娘との性活 ~アルラウネの場合~ |
ブランド | Vanadis |
発売日 | 2010年4月16日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |