あらすじ
ライトは、幼い頃、蛇女(Lamia)のレイミア(Lamia)と将来結婚することを誓った。レイミアはライトと結婚すべく、成人する間際まで一生懸命に女を磨いてきた。それなのに彼は、どうやらレイミアのことを覚えていないらしい。怒ったレイミアはライトの住まいに居つき、彼をエッチな手管で篭絡しようとするが……。
総評 150/200(良)
人類から獣類を経て、ようやく時代は爬虫類に追いついた! はっきり言ってゲテ物ではあるものの、駄作だとは思うなかれ。テキスト、グラフィック(主に表情)ともに出来が良く、エロシーンでは蛇女(ラミア)というヒロインの特徴がしっかり活かされている。商業の低価格ソフトとしては、久々の良作だ。
シナリオ 40/60点
蛇女(ラミア)とのラブラブ和姦物。タイトルに偽りなく、魔物娘との性活にこだわった物語には好感を持てた。
人間と魔物が共同生活するからには、もちろん、常識の相違による事件も起こりうる。本作では、単に和姦し続けるだけでなく、そうした事件もコミカルに描かれている。
物語の構成は、商業の低価格ソフトにしては安定しているほうだ。終盤に物足りなさを感じるが、超展開と呼べるほど無茶な展開はないし、少なくとも物語の軸はぶれていない。
エンディングについては、たった一つのトゥルーエンド(fin)以外はバッドエンドのようなもの。ただし本作の場合、バッドエンドに到達したからといって、それほど不愉快な気持ちにはならないだろう。
バッドエンド発生後は「レイミアのエンディング講座」を観ることができるので、むしろ積極的に発生させたほうがいい。「レイミアのエンディング講座」はメタ的話題を多分に含んでいて、なかなか面白かった。
エロシーンは、ラミアならではのプレイが多い。例えば、蛇女特有の長い舌をペニスに巻きつけて口淫したり、尻尾で相手を絞めつけながらセックスしたりする。
気持ち悪そうなエロシーンばかりだという先入観にとらわれるかもしれないが、実際にやってみた感想としては、それほどグロテスクな印象はない――むしろ「これはこれで魅力的だ」と思えたのは、本作に洗脳された結果だろうか?
エロテキストの質は良い。レイミアのちょっぴりサドっ気のある台詞回しにぞくぞくする。特に、主人公の精液を搾り取るようなシーンは非常に実用性が高いと思う。
グラフィック 65/80点
基本CG枚数は、コミカルな二頭身絵4枚も合わせて、24枚。3,000円近い価格の割には、少ない。
エロシーンは13本。すべてレイミアと主人公によるものだ。
一枚絵のクオリティは、一部を除けば、とても高い。特に、表情が良い。挑発的な目線や、先走ったペニスを前に、頬を紅潮させながら舌なめずりする様子がすごく良い。ペニスに吸い付いた際の間抜けな口元、アナルに舌を入れられて自分も舌を突き出してしまう表情などは実にエロかった。口淫フェチなら、たまらないものがあるだろう。
蛇女が本領を発揮するとだいぶ気持ち悪くなるだろう、と予想していたが、そんなことはなかった。もっとも、上のサンプル画像だけ見ると、客観的には気持ち悪いと言わざるを得ない。しかし実際の作品で見てみると、単純に気持ち悪いとは思えないのだ。
レイミアは最初からラミアならではの舌使いを見せるわけではなくて、常人より長い程度の舌先で責めるところからはじめていく。それゆえにか、上の長さになる頃には、それに対する違和感が小さくなっているのだ。また、「本当の蛇のように舌先が割れているわけではない」とか、「鱗がテカテカと光っているわけではない」ということも、蛇女のキモさを軽減しているのだろう。
モザイク修正は、商業にしてはかなり頑張ったほうだ。余計なところには極力かからないようになっているし、そもそも一枚絵はモザイクが大げさになるような構図をとってはいない。
音楽・声優 30/40点
BGMは、作品の雰囲気にしっかりマッチ。声優さんの演技は、某異世界萌えアニメのヒロインに既視感を覚える。卑猥な台詞や口淫の演技がとても良い。
レイミア | 青葉りんご |
システム 15/20点
基本システムはわりと快適。クイックセーブ&ロード有り、ウィンドウ透過可能。スキップは速く、選択肢後も継続する。コンフィグ画面もごちゃごちゃしていなくて見やすい。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 魔物娘との性活 ~ラミアの場合~ |
ブランド | Vanadis |
発売日 | 2009年11月27日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |