愛娘という名の玩具 イヴというなのおもちゃ 感想

愛娘という名の玩具 -イヴというなのおもちゃ-

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総評 135/200(可)

義娘のハード陵辱物。いろいろと不満な点はあるが、総合評価ならこんなもの。つまらなくはないし、実用性も十分にある。アナルや口淫などに特化したエロではなく、バリエーション豊かなハード陵辱を楽しみたい方におすすめできる。ただし独占でなければ嫌な方は、手出ししないほうが幸せだと思う。

シナリオ 25/60点

実際にやってみた感じとしては、タイトルに謳う「愛娘という名の玩具」というのは、実際の内容に対し、ややミスマッチな印象がある。

物語は五藤家にイヴがやってくるところから始まるので、序盤における主人公とイヴの関係はあまり親密ではない。もちろん主人公にとってイヴは大切な存在ではあるけれども、それは少なくとも、一般的な文脈で謂われる「愛娘」という存在ではない。この内容なら、タイトルは「故人の娘という名の玩具」とでも直したほうが、よりしっくりとくる。

五藤家の血筋の者はみんな人でなしのサディストばかりだから、このシナリオにはぬるいエンディングを期待しないほうがいい。攻略記事のほうでは、イヴ親愛ルートだとか、とても甘ったるそうに”みえる”ルートもあるが、これは本作未プレイの読者が想像しているような展開を広げるものではないので、注意しよう。甘ったるいエンディングなんてものは、本作にはせいぜい一つか二つあるだけだ。

物語の構成は、読み進めるのが苦痛になるほど酷くはない。いちおう起伏のある構成にはなっているから、全文をスキップしたいという衝動に駆られずには済んだ。

ただ、イヴ親愛ルートについては、侵入条件がきつすぎて、自力で攻略するのはとても疲れた。攻略を補助するはずのフローチャートに書いてあるヒントがそもそも誤解を招く内容で、それに見事にはまってしまった。また、フラグ管理が杜撰なせいで、攻略の進め方によっては、たいへん違和感の強い展開になってしまうのもStressfulだ。

どうしてこのルートだけ難度が不釣合いに高いのか知らないが、もう少し柔軟性のある条件にしてくれていれば、ストレスを溜め込まずに済んだものを……。

愛娘という名の玩具01

エロについては、ハード陵辱物のスタンダードからマニアックスまでを幅広くカバーしている。SMや浣腸や輪姦などはあって当然であり、おむつプレイや医療プレイ、だるま肉便器に屍姦なんてものもある。ハード陵辱物にありがちなプレイで本作にないのは、獣姦くらいのものだろう――ただし、蛇姦はあるのだけれども。

エロテキストは、まあまあ良く出来ていたと思う。サデスティックな台詞回しにはぞくぞくしたし、幼稚でない地の文には安定感がある。エロシーンの尺も程良くて、なおかつテンプレートに当てはめたような月並みなエロシーンばかりでないのには好感がもてる。

グラフィック 70/80点

画面解像度は1024×768。私は画面解像度は高ければ高いほど良いと考えているので、これは加点する。

基本CGは、111枚。抜きゲーとしては誇っていい枚数だと思うのだが、何故かギャラリーでは、差分も並べて表示する仕様になっている。

回想はすべてエロシーンで、合計80本。その内訳は、イヴ(30)、紅子(20)、双葉(8)、灯(3)、小百合(3)、美緒(3)、のの(7)、女奴隷達(1)、イヴ+紅子(6)となっている。

愛娘という名の玩具02

一枚絵の出来は、一部除けば、完成度が高い。表情の変化もなかなか豊かだ。むやみにアヘ顔ばかり描いて、お茶を煮込したりしないところにも好感がもてる。

少女趣味で美麗な絵、それでハードな陵辱物をやるというギャップもいい。ただ、おむつプレイや大量精飲等の一部エロシーンでは、綺麗すぎる絵が逆に徒となっている印象もある。少女がひどく汚されていることに興奮するシーンだというのに、ビジュアルが綺麗すぎて、いまいち陵辱の興奮が味わえないことがある。

愛娘という名の玩具03

灯の1頁後段から2頁上段にかけての一枚絵は、描写のミスがある。テキスト上は電極で乳首を責めているシーンを描いているはずなのに、この一枚絵ではどう見ても搾乳シーンが描かれている。

モザイク修正は、商業ならこんなものだろう。モザイクの粒は大粒でないので、ペニスの色艶や形状くらいなら視認できる。アナルは挿入前から修正済。排泄物にはモザイクがかかる。

音楽・声優 30/40点

BGMは全15曲。抜きゲーにしてはクオリティが高く、作品の雰囲気にも調和している。さすがに、初回特典でサウンドトラックをつけるだけのことはある。

SEについては、一部誤った音が挿入されることがある(Ex. ただのマジックを挿入されているはずなのに、バイブ音が鳴る / 鞭打つ前から打撃音が聞こえる)。また、BGVは、同一人物の台詞が読み上げられる最中にも再生されるため、非常に違和感がある(※台詞が入る際のBGV再生音量をなるべく小さくすることをおすすめする)。

声優さんの演技については文句なし。イヴの人見知り/家人に対して/クラスメイトに対しての声色の違いも上手く表現されていたと思う。欲をいえば、最初の陵辱の際にはもう少し、少女らしい黄色い声で泣き叫んで欲しかった。男性については声優無し。

イヴ・クォート・五藤 安堂りゅう 五藤紅子 くわがたみほ
多田双葉 民安ともえ 天道灯 中野志乃
五藤小百合 羽高なる 小森のの 佐倉もも花

システム 10/20点

大体の操作は、キーボードで行える。レスポンスは悪くないし、スキップも遅くない。スキップの選択肢通過後の継続切替があることや、音量調整の項目が充実しているのは嬉しいところだ。

しかし、セーブまわりは要改善。選択肢が多いのに、クイックセーブが無いのは痛い。本作の難度の高さや選択肢の数からいって、セーブ枠も100枠だけでは少し足りない。また、同じ名称の選択肢ばかりなのに、セーブへのコメント機能が無いのは非常に不便だ。せめて何月何日の選択肢なのか、すべてのセーブについて明記してほしい。

作品情報

タイトル 愛娘という名の玩具 -イヴというなのおもちゃ-
ブランド アニム
発売日 2009年12月11日
ダウンロード販売 DLsite FANZA
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