エロクエスト ~中出ししまくり大冒険~ 感想

エロクエスト~中出ししまくり大冒険~

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短評

商品画像からクソゲーのこうばしい臭いが漂ってくる。それゆえ、クソゲー好きであれば、これはやらねばならないという欲求に駆られたのだ。本当に買ってしまったときにはゲームを起動させる前から後悔したが、起動させて30秒後にはさらに後悔し、後の後をとって前向きにプレイすることができた。

ノートに描いたラフスケッチをハサミで切り貼りしたようなキャラ絵、異常なエンカウント率によるストレスの増加、雑魚にすら一方的に嬲られてイカされる戦闘バランス……本作をクソゲーたらしめる要因はまだまだ沢山あるが、そんなのをいちいち並べ立てていたらキリがない。

そんな本作において最高にアレだったのは、本作のコンセプトを実現する戦闘システムそのものだった。本作における戦闘は、それ自体がエロシーンを兼ねている。技名も「なでる」とか「なかだし」とか「むりやりそうにゅう」と名づけられていて、それで攻撃すると、女の子がエッチな台詞で反応してくれるというわけだ。

この戦闘システムにおいては、先に絶頂してしまったほうが負けとなる。だから、女の子たちも必死で主人公をイカせようと、一生懸命ご奉仕してくれる。

主人公は勝てば経験値やゴールドを得られるが、負ければ一生中出し奴隷として酷使される運命だ。しかし、この世界において、主人公は最初のうち最弱といっていいほど弱い。道具屋の小娘にさえ勝てない。そんな主人公が、女の子を犯して、中出しする」という至上目的を達成するために、修練を積み重ねて強くなっていく――それが、本作のウリであるとともに、面倒くさすぎて途中で放棄したくなる最大要因だ

ほんとうに、本作はすぐれてクソゲーだった。それゆえ、一人のクソゲーマーが満足した。もし中途半端にクソだったなら、恨みがましく一つ一つの欠点をあげて、それらを一つ一つ検証するような、怨念に満ちたレビューを書いたことだろう。しかし、そうではなかったのだ。

当初の目的は達成されたのだ。こんなに嬉しいことはない!

作品情報

タイトル エロクエスト ~中出ししまくり大冒険~
ブランド KICHUREA
発売日 2010年1月14日
ダウンロード販売 DLsite