感想と評価 70/100(良)
亡くなった母方の祖父が孫娘を監禁し、父親の前で調教する。
本作は何かと荒が目立ち、しかもわりとニッチな性癖に特化しているので、人を選ぶ作品だ。本番はあまり多くないので、挿入を伴う強姦にのみ期待しているなら、やらないほうがいい。一方、身動きできない状態での玩具や放置による責めに期待するなら、本作はその期待に応えられる作品だと思う。
1. 緊縛され、玩具の刺激に悶える少女
孫娘は、ほとんどの調教において、両手や両足を緊縛されている。そんな彼女に対し、凌辱者である祖父は、年のせいか、挿入を伴う調教をあまり施さない。そのかわり、バイブやローター、アナルパール等の玩具を駆使して、ねちっこい責めを施していく。
「身動きできない女を玩具で快楽漬けにする」というのは、AV界ではすでに確立されたジャンルだ。ちなみに、私もそのジャンルが好きで、例えば「ポルチオエステサロン」シリーズを愛好しており、なかでも特に、星月まゆら出演の「ポルチオエステサロン4」は究極の作品だと信じている。
このジャンルの何がそんなにイイのかといえば、それはもちろん、快楽漬けにされた女が激しく悶えるところがイイのである。緊縛されて動きがきつく制限されているにもかかわらず、背を「へ」の字に曲げ、拘束された手足を揺らし、無慈悲な快楽から逃れようとしている様子が、堪らなくイイのだ。
本作の孫娘もまた、緊縛されたまま悶え絶頂する様子をみせてくれる。ただし、AVでは今や低周波・電気・電マ等による鬼畜責めが流行なのに対し、本作では基本のバイブやローター等による責めが主である。
しかし、かといって孫娘のよがりがエロくないわけではない。AVは所詮「演技」を勘繰られるからこそ強烈な刺激を追求するわけだが、創作物のなかの少女自身に「演技」はない。
彼女は凌辱されるまで純真無垢であるがゆえに、破瓜で苦痛を感じ、快楽の衝動に戸惑う。祖父の調教に嫌悪感を抱きながらも、絶頂の強烈な刺激には抗えない。動きという点はやはり実写ほど派手ではないが、そのかわり実写ではお目にかかれない初々しい反応をみせてくれる。
玩具の冷たい快楽で身体をピクピクと痙攣させ、絶叫し、潮を吹く孫娘のなんとエロいことか。あるいは、股間の痒みに耐えられず、三角木馬の凸に割れ目を擦りつける少女のいやらしい様子が、私の嗜虐心と性欲を強く刺激してくるのだ。
調教の間、玩具責めにこだわり続けた祖父の顔は邪悪である。しかしお前はよく分かっているやつだ、それが年の功か。同人ゲームの動画は、この手のエロシーンとの相性がすごく良いと教えられた。
2. 改善されるべきシナリオ
すでに語ったように、私は本作のエロシーンに概ね満足している。が、それは、そういうエロが好きだからという話で、シナリオ全体を高く評価しているわけではない。
低価格の動画作品ということで、孫娘が堕ちるまでの過程の量的な乏しさはお察し。無理やり快楽堕ちにしているせいで、どのエンディングも不自然な終わり方になっている。特にEND(2)では、あんな薬があるなら調教する意味はあったのか、と突っ込みたくなる。
テキストは、エロシーンで何故か3人称。しかも視点が定まっておらず、序盤は当たり前のように孫娘・父親・祖父の視点が交錯する。
このような表現手法は読み手を混乱させるだけ、というのは創作の常識だが、それは本作にも当てはまる。特定の人物に感情移入しようとすると、別の人物の心理描写が突然割り込んできて、それが酷いノイズに感じられた。
調教になれば、視点は大体、孫娘のものに定まる。こうなると、多少は読みやすくなる。しかしそれでも、空気のような父親の心理描写がちまちまと割り込んでくるので厄介だ。
この父親はどうせ二穴責め等の特定シーンでしか存在意義がないのだから、序盤でお払い箱にしておけばスマートな流れになったのに、と思う。もし寝取られの需要を狙ってこれなら、リライトを要求したい。
3. ディテールの手抜きとメッセージウィンドウ
グラフィックは、痙攣等の女体の動きや膣に収まって回転するバイブなど、派手な動きに関しては良く出来ている。しかし、地味で繊細な動きや一部玩具のディテールに関しては、手抜きが疑われるほどクオリティが低い。
例えば、拡張プラグがアナルから抜かれるとき、拡張プラグは手によって引き抜かれるのではなく、何故か画面真横へスムーズに移動する。また、イラマチオの抽送では、ヒロインの口元が裂けてしまっている。
メッセージウィンドウの色彩は、前作『痴的少女』では透明度の高い白だったが、今作ではCGを透視しにくい黒のグラデーションに変更された。これが、ヒロインの表情や断面図、結合部分等を覆い隠してしまっていることがある。制作者が何を考えてこんな改悪を施したのか、理解不能である。
4. コメント
グラフィックの評価で迷う作品だった。派手な動きや構図で加点しておいて、そこから減点する方針なら点は低くなる。が、わざわざ低く採点する方針を取るほど、本作に対する私の印象は悪くないので、減点→加点で満点とした。もちろん、他サークルの動画作品との相対評価で考えると、ということもある。
- 総合評価 70/100点
- シナリオ 10/30点
- グラフィック 30/30点
- 音声 15/20点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 孫娘緊縛監禁レイプ -絶頂アクメ地獄- |
ブランド | ソフトさーくるクレージュ |
発売日 | 2011年7月1日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
※FANZAでDL版を購入すると、「静止画高画質CG(2000*1500)詰め合わせ」データが貰えるそうです(9/14確認)。が、私はDiGiketで買ったので、詳細は知りません。