感想と評価 85/200(不可)
聡海は、謎の若者から渡されたR2OS(指輪)の効果により、サディスティックな興奮が高まるとフタナリ化する体質になってしまう。探偵である主人公は、助手の聡海とともに、謎の若者の行方を追う。
男性被虐ないし男性受け特化。エロシーンの実用性は、低いわけではない。しかし、本作はコストパフォーマンスが非常に悪く、二千円程度の作品と同程度のボリュームしかない。システムのユーザビリティは劣悪で、自力攻略するとかなりストレスを感じる。
1. エロシーンの傾向
主人公は、自ら被虐プレイを求めるくらいアクティブなマゾヒスト。そのため、ヒロイン”から”虐められている感は弱い。
エロシーンの傾向は、男性被虐というよりは、単に”男性受け”といったほうがいいかもしれない。ハードな痛い系のプレイはなく、女性がリードして責める快楽系が多い。特に目立つのは、お掃除フェラと包茎皮剥き、搾精的なエロシーンである。
一枚絵を表示したエロシーンに持ち込む前には、立ち絵のみでのエロティックなやり取りがある。このやり取りの尺はとても長い。中には、このやり取りのみで構成された回想もある。
エロシーンにおいては、テキストの地の文による描写は薄い。台詞と画面効果に頼り切っている。台詞といっても単なる喘ぎや擬音の記述が多い。画面効果は、画面をグラグラ揺らすばかりなので、人によっては酔うだろう(しかもこの効果はOFFにすることができない)。
2. 各ヒロインについて
聡海は、背の高い少女で、他ヒロインと立ち絵を並べると違和感がある。サディスティックな興奮が高まるとフタナリ化する設定だが、フタナリが活かされるエロシーンは一本しかない。主人公を”責める”という意味では、彼女が一番積極的に責めているように思う。
素乃子は、巨乳のお嬢様。素直すぎる性格ゆえに、酷いこともさらりと口にしてしまうナチュラル・サディスト。彼女から積極的に主人公を責めるのではなく、主人公が自分から誘って責めてもらう。
すばるは、主人公と同じくらい背の低いロリータ少女。聡海のことが好きで、主人公を疎ましく思っているレズビアン。聡海を思うがゆえに、不本意ながら主人公に被虐プレイを仕掛けるが、後半はノリノリになる。
複数ヒロインによるプレイは、「聡海&すばる」と「素乃子&すばる」の2本のみ。
3. 不満点
本作のコストパフォーマンスはとても低い。CGモードでは差分をずらりと並べて誤魔化しているが、基本CG枚数は実質20枚しかない。また、支離滅裂なストーリーは伏線丸投げで、実は本作1本で完結した作品になっていない(エンディングは、”To be continued”となっている)。
システムのユーザビリティは劣悪である。
スキップは独自仕様で、速度がとても遅く、停止するのに再度”T”を押さなければならない。バックログは、クリック一回で元に戻らず、いちいちスクロールして戻す必要がある。セーブの手順は面倒で、いちいちゲーム終了時に「セーブしますか」と聞いてくるのがウザい。画面効果を切っても、エロシーン中の画面のグラつきはカットされないので、意味がない。
エンディングは二種類あるが、本当にエンディングの部分しか違いはない。なのに、エンディング分岐のポイントが序盤の選択肢にある。それに気付かないと、延々と同じルートを辿って、同じエンディングを観る作業を繰り返す。しかも、本作はスキップが遅いうえにバックグラウンドで動作しないので、繰り返し作業はまるで拷問のようだ。
- 総合評価 85/200点
- シナリオ 10/60点
- グラフィック 45/80点
- 音声 25/40点
- システム 5/20点
エッチ内容について
作品情報
タイトル | ドM男探偵がイク 勝手にイッたらオシオキよ! |
ブランド | U・Me SOFT |
発売日 | 2012年2月3日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
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