花は折りたし梢は高し 感想

花は折りたし梢は高し

(※)本作に選択肢はありませんので、攻略チャートは作成しておりません。

概要と評価 130/200(可)

本作のあらすじ
主人公は、ゲーム専門学校の講師。気難しい女生徒の梢に世話を焼くうちに、彼女に好かれてしまう。主人公は梢の告白を拒否するが、梢とのエロ写真をネタに脅され、下僕にされてしまう。

感想の要旨
かなり人を選ぶ内容だから、デリケートな趣味の方は避けたほうが無難。作品のテーマ性やヒロインのキャラクター性を受け入れられるなら、これはこれで楽しめる。

エロシーンの属性
華奢な肉体と着衣。基本的に男性受け。挿入のあるシーンは、ほとんどない。

目次

  1. まるで同人のような作品性
  2. 華奢な肉体や着衣へのこだわり
  3. 総評

1. まるで同人のような作品性

花は折りたし梢は高し 01

本作は商業作品でありながら、人を選ぶテーマ性とヒロインの個性が際立っている。

主人公とヒロインの敵対者は、いわゆる処女厨に設定されている。処女かどうかで態度を豹変させる彼は、人間のクズとして描かれている。ヒロインに処女性を求め、非処女を「中古」と罵ることへの批判が読取れるので、人によってはかなり不愉快な気分になるかもしれない。

ヒロインは主人公を下僕とするが、だからといって典型的なSではない。梢は、下僕の主人としての自分にいまいち自信がない。エロシーンではややサディスティックな責めをする一方で、日常では主人公に嫌われることをとても恐れているようにみえる。

そんな彼女は、逆らえない対象でありながらも頼りなげだ。梢の肉体が華奢で、輪郭が頼りないことは、彼女の性質とマッチしている。また、梢とのエッチは、教室や野外など危うい場所でしか行われない。エロシーン自体が、二人の微妙な関係を際立たせるメタファーのようだ。

本作は、まるで同人作品のようだ。ユーザー批判に繋がりかねない主張や、広く認知された属性に分類し難いキャラクターづけの不利を恐れていない。そういうアマチュアっぽさを受け入れられるかどうかが、本作を楽しめるかどうかの目安になるだろう。

2. 華奢な肉体や着衣へのこだわり

花は折りたし梢は高し 02

エロシーンは、ノーマルとは言い難いが、過激ではない。ただ、ヒロインの華奢な肉体や着衣へのこだわりは感じる。

梢の肉体は、少しひねれば折れてしまう小枝のようだ。かといって、全身の骨が浮き出てみえるほど痩せこけてもいない。頭身は高いが、起伏が乏しく、未成熟さを感じさせる肉体である。

梢は、ほとんどのエロシーンで着衣のままだ。CGの半数以上は、ゴシックロリータ風の衣装を身に着けている。下着のディテールがやたらと細かく、小股の食い込みや濡れ具合は絶妙だ。梢自らスカートを捲り上げたり、靴やニーソを脱がさせ足を舐めさせるシーンでは、ドキドキさせられた。

尚、挿入ありのエロシーンは1本しかない。主人公が、なかなか最後の一線を超えようとはしないからだ。

3. 総評

話の趣旨からいって、人を選ぶことは間違いない。ヒロインの見た目よりも年齢を感じさせるCVも、好みの分かれるところだろう。シナリオやCGにはみるべきところがある一方で、粗雑さもある。だが、良くも悪くも尖った個性を感じさせる作風は嫌いじゃないので、次回も我が道を行くような作品を期待したい。

  • 総合評価 130/200点
  • シナリオ 25/60点
  • グラフィック 65/80点
  • 音声 25/40点
  • システム 15/20点

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 東麻姫
CG枚数 16枚
エロシーン数 10本(内訳:すべて梢)
アナル修正 肛門修正済
声優リスト
悠木咲良
タイトル 花は折りたし梢は高し
ブランド 10MILE
発売日 2012年7月13日
ダウンロード販売 DLsite DMM