ストーリー概要
探偵部に所属する主人公は、ある日突然、学園理事長である真奈美に、廃部を宣告される。真奈美は、探偵部の存続と将来の優遇を約束する代わりに、主人公にある依頼を持ちかける。
そして主人公が唐突に見せられたのは、学園の女生徒の痴態が映された裏DVD。その女生徒は『黒曜瑞毛』と呼ばれる陰毛を持っており、将来は『玉玲美女』という類稀な女に成長する可能性がある、という。真奈美が主人公に依頼したのは、この女生徒を見つけ出すことだった。
主人公は『黒曜瑞毛』の少女を探す傍ら、他の依頼も次々とこなしていく。その過程で幾人かの女生徒たちと肉体関係を持ち、二股三股と浮気を続ける。浮気がばれないように気をつけながら、主人公は何とか修羅場を潜り抜け、『黒曜瑞毛』の少女を探していくが……。
総評 115/200(可)
ニ股三股は当たり前の和姦恋愛モノ。浮気がばれそうなとき、あるいは浮気がばれたときの修羅場を楽しめる。エロの内容は和姦系にしては少し過激で、ノーマルなものからSM風のエロまである。駄作というわけではないが、好みが分かれそうな作品だ。
シナリオ 20/60点
主人公は学園の女生徒たちに会ったり、依頼をこなしていくうちに、モテモテになっていく。そして、ヒロインたちを片端から口説いていくと、そのうち多股をかけられた彼女たちが衝突し、修羅場になる。
修羅場は選んだ選択肢によって丸く収まることもあれば、どうやってもBADENDにしかならないこともある。そういう緊張感のある修羅場を踏みつつも、また懲りずに他の女の子たちと盛っていくのが、本作品の趣旨だ。
エロについて
エロの実用性はそこそこある。エロテキストは心理描写がわりと豊富で、主人公とヒロインの内心を交互に描いていく。台詞は、卑語、煽り、羞恥心が露になった表現や快楽に溺れた表現など、状況によって様々だ。
具体的なプレイ内容については後述するが、全体的には(ライトな)和姦調教モノに近い雰囲気がある。主人公がヒロインを独占してエッチするような内容が多いが、一部には輪姦や乱交もあるので、苦手な方は注意してほしい(※ 乱交は、みちる&奈緒子に1本。輪姦は、真奈美だけ1本ある)。
構成にについて
構成は、紙芝居のように読み進めていく形式ではなく、学園内を移動しながらヒロインたちと会い、会話したりエッチしたりする形式になっている。ゲーム期間は、ゲーム内時間で21日間。同一のシーンを繰り返しみなければならない、ということはないので、作業感はあまりない。
主人公は探偵の真似事をしているが、だからといって本作品が推理モノであることを期待しないほうがいい。事件の解決に重要なことは大抵後出しなので、真面目に推理なんかしようとすると肩透かしをくらう。
エロや修羅場への導入は、何だか取ってつけたような感がある。恋愛描写はまったく掘り下げられていないので、雰囲気だけを楽しんだほうがいい。
不満点にについて
不満なのは、各ヒロインとのエッチ内容の半分くらいが、共通していること。如何にも型に嵌った内容で、何人かのエッチを見続けていると、段々と興が醒めてくる。他のエッチにも独自性はなく、抜きゲーのテンプレート的なエロしかない。
グラフィック 55/80点
基本CG枚数は、110枚(※ 抜きゲーにしてはだいぶ多いほう)。エロシーンも110本。エロシーンの内訳は、後述のエッチ内容についてを参照。
複数絵師を起用しているが、絵柄はいちおう統一されている。しかし、絵師によって画力差が大きいのか、上質なCGがある一方、顔や身体のバランスがやや崩れたCGもある。また、似たような構図が多いのも減点対象。塗りだけは一貫して丁寧で、好感を持てるのだが……。
モザイクは、楕円状にかけられた手抜き修正。ちゃんと筋に添ってかけてほしい。
音楽・声優 30/40点
BGMは全12曲。声優さんは以下のとおり。特に不満なし。
ティナ | 吉川華生 | 慧 | 本田みか |
みちる | 計名さや香 | あやね | 緒田マリ |
瑠璃 | 藤沢美月 | 小春 | 水瀬沙季 |
奈緒子 | 長瀬ゆずは | みさと | 柏倉れん |
まどか | 花園朱美 | 真奈美 | 青井美海 |
システム 10/20点
クイックセーブ、ウィンドウ透過など、気の利いた機能は備わっている。だが、ノーウェイトで文字を表示することができない。私がプレイした時点では、バグも多かった。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 学園クラブトライアングル ~制服と処女と甘い香り~ |
ブランド | MAIKA |
発売日 | 2008年12月5日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |
パッケージ通販 | Amazon |