概要と評価 125/200(可)
作品のあらすじ
主人公は、義姉の撫子が留学から帰ってくるやいなや、学園に彼のハーレムを作る計画を無理やり押し付けられた。保険医の綾目の協力を得た主人公は、気に入った女の子をハーレムの一員にすべく調教していく。
感想の要旨
ハーレムを作るというテーマが徹底されている。雰囲気的にはイチャラブだが、ヒロインとの関係が和姦から始まるとは限らない歪さがある。
エロシーンの属性
複数ヒロインとのプレイを重視。独占(ただし、輪姦未遂あり)。露出、拘束・緊縛、浣腸、おむつプレイ、スパンキングなどあり。
目次
- 陵辱から始まるイチャラブハーレム
- エロシーンについて
- コメント
1. 陵辱から始まるイチャラブハーレム
『ビッチ姉ちゃんが清純なはずがないっ!』の目的は、主人公のハーレムを作ることだ。そのハーレムは、一人の王様が女達を支配する形ではなくて、主人公中心の『家族』のようなものらしい。抽象的だが、要は過度な嫉妬によるギスギスした空気とは無縁の、ハーレムの構成員にとって居心地の良いコミュニティを作ろうというわけだ。
しかし、そのハーレムに加える女達を集める手法は、かなり強引なものだ。本作は和姦ゲームテイストではあるものの、主人公は強姦魔だ。ハーレムは最終的に8人のヒロインを収容することになるが、そのうち少なくとも3人は主人公にレイプされている。ハーレム計画の発起人2人を除くと、自ら身を捧げたヒロインは3人だけだ。しかもその3人に対してさえ、拉致やスケープゴートといった手段が用いられている。
出典:onomatope* raspberry『ビッチ姉ちゃんが清純なはずがないっ!』パッケージ版
ペットも家族だから。
このままでは本作は陵辱色が濃くなってしまいそうだが、そのあたりの問題は主人公のマジカルチンポで解決だ。ヒロインとの拗れた関係は、主人公の奇形ペニスを彼女の口や膣に突っ込めば大体解決する。たとえレイプから関係が始まっても、彼女たちはすぐにマジカルチンポの魅力には抗えなくなる。ヒロインたちの性格にはだいぶ歪んだところがあるので、レイプする際の罪悪感もあまり感じられないだろう、きっと。
出典:同上
修羅場じみた場面も、主人公のペニスがあれば切り抜けられる。
『ビッチ姉ちゃんが清純なはずがないっ!』には個別ルートはなく、2人のヒロインを同時に攻略することになる。「撫子と向日葵」「芹と胡桃」「紅葉と楓」「鈴蘭と綾目」の4つのルートがあり、セットになっているヒロインどうしには何やら因縁がある(鈴蘭と綾目を除く)。その因縁ゆえにヒロインどうしの関係が拗れたりもするが、それもやはりマジカルチンポを仲介して仲直りだ。すべてのヒロインを攻略して無事『家族』に迎え入れると、8人ハーレムを結成してエッチ三昧の日々を送ることができる。
『ビッチ姉ちゃんが清純なはずがないっ!』のシナリオは、良くも悪くも歪なノリで最後まで突っ走っている。人によって合う合わないが激しい作品だと思うので、購入する前にまずは体験版をプレイすることをオススメしたい。
2. エロシーンについて
複数ヒロインとの性交を重視しており、ハーレムルートのエロシーンが充実している。ハーレム以外のルートについても、そのエロシーン総数の2~3割は3Pで行われている。各ヒロインの特徴、主人公に手籠めにされるまでの過程、および性的な弱点は以下のとおり。
- 撫子:完全無欠で人気者の義姉。弟のことが大好きで、弟の匂いを嗅ぐとメロメロになる。弱点は弟の匂い。
- 向日葵:撫子を愛しているバイセクシャル。撫子の身代わりとして身を差し出す。撫子との3Pという餌につられて、ハーレムの一員となる。弱点はくすぐり。
- 芹:普段は生真面目で思い込みが激しい委員長。露出盗撮ビデオをネタに脅迫され、地下室へと拉致されて調教され、変態性癖を管理される。弱点はお尻や羞恥プレイ。
- 胡桃:資産家の娘。芹を脅迫している現場に偶然居合わせたため、一緒に拉致される。憧れの撫子のようになるため、自ら主人公に身を捧げる。弱点は拘束・緊縛。
- 鈴蘭:表向きは清純派ぶっているが、実際は逆ハーレム持ちの淫乱ビッチ。撫子に対抗意識を持っており、主人公を籠絡しようとするも、逆にレイプされて調教されてしまう。弱点はスパンキング。
- 紅葉:楓の妹。クラスでは地味子。美人局として主人公に接触するが、撫子たちの仕込みだと勘違いした彼にレイプされてしまう。弱点は首から上。
- 楓:綾目によってすでに調教済。主人公のハーレムに捧げられた後、彼をご主人様と仰ぎ、彼のハーレム形成のために尽くす。弱点は足。
- 綾目:撫子と同じハーレム計画の発起人。主人公のハーレムを作る環境を提供し、積極的に協力する。弱点はキス。
ヒロインにはそれぞれ性的弱点があるものの、すべてのエロシーンがその弱点を責めることに特化しているわけではない。弱点以外を責めるエロシーンも数多くある。あまりフェティッシュな内容は期待しないほうがいいだろう。
レイプ対象のヒロインは、アブノーマルなプレイを仕掛けられることが多い。特に変態の芹は、浣腸された状態でアナルを犯されたり、おむつを履かされたりするなど最も過激に責められる。ただし、レイプされていても、主人公の精液は美味しいし、セックスは気持ちいいという甘々設定だ。
出典:同上
同じ絵に複数ヒロインが登場するハーレムものでは、もっとしっかり描き分けてほしい。
アヘ顔や断面図の表示は切り替えることができる。デフォルトでは表示する設定になっているが、本作のアヘ顔や断面図のクオリティは著しく低い。特にアヘ顔は、その表現が古臭いパターンで成り立っており、ただでさえキャラの描き分けが非常に甘い本作においては逆効果でしかないように思う。
3. コメント
パッケージ版の初期バージョンは、マウスホイール操作無効という今時ありえない駄目システムだったが、アップデートで改善された。Ver.1.02以降なら、それなりに快適に読み進められるだろう。
本作は、シナリオもグラフィックもやや大雑把な作りであるように思える。しかし、ハーレムを作るというテーマが徹底されているところは評価できる。
- 総合評価 125/200点
- シナリオ 30/60点
- グラフィック 55/80点
- 音声 30/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | ビッチ姉ちゃんが清純なはずがないっ! |
ブランド | onomatope* |
発売日 | 2016年04月28日 |
ダウンロード販売 | FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |