『足りてないいじめハメられっ娘 冬愛ちゃん』は、知的に足りていない娘をみんなで虐めたり、輪姦したりする作品だ。

冬愛は、空気が読めず、体臭がきつく、身だしなみも良くないので、クラスメイトたちから反感を買っている。しかし、冬愛自身は自分のことを可愛いと思っていて、ファッションセンスもあると思っている。また、冬愛は重度のマゾヒストで、虐められるほど感じてしまうから始末に負えない。

本作はピンポイントのエロゲーなので、下品なジョークで笑いを取る路線なのだろう――と購入前は思っていたが、認識が甘かった。想定以上にこの作品は上級者向けだ。

というのも、冬愛の”足りていない娘”ぶりが、かなり生々しいせいだ。普通いじめられっ子ヒロインは、無垢な被害者であることが徹底されているが、冬愛はそうではない。

冬愛にはあまりにも協調性や常識といったものが欠けているために、実際にこんな娘がクラスにいたら虐められるだろうな、と納得できてしまう。知的に発達が遅れていて自意識過剰な子が、健常者の学級に放り込まれたら、十中八九排斥されるだろう、と。

しかも、冬愛本人は虐められている状況で自分に酔っているのだ。痛いとか怖いといった感情と無縁でないにしても、強姦されたり純粋な暴力を振るわれたことそのものに快楽を感じている節がある。

声優さんの演技はまったく可愛らしいものではなく、日常レベルで狂人じみている。ここまで徹底されると、エロさを感じる以前にドン引きしてしまうプレイヤーも多いのではなかろうか。

冬愛へのイジメは、ある事件をきっかけにエスカレートしていく。さらに冬愛がネットで配信していたオナニー動画の存在もバレてしまい、男子生徒たちから本格的に肉便器扱いされてしまう。

エロシーンは、輪姦やリョナ系（腹パン、踏みつけ、顔面殴打などの暴力）が多い。浣腸、スカトロ要素もある。

冬愛の衣装は主に私服か制服。彼女は母乳が出るので、プレイ中に搾乳されることも多い。ストーリー後半では家畜交配用のクスリを投与された結果、ぽっちゃり肥満体型になってしまい、さらに過激に犯されるようになる。

具体的なエロシーンについては、以下のとおり。

この作品は別に出来が悪いわけではないのだけれども、誰かに勧めるとなれば躊躇する。明らかに健常でない女学生のハードで拷問じみたプレイをみて興奮できるなら買うのもいいと思うが、そうでないなら回れ右だ。

作品情報

タイトル	足りてないいじめハメられっ娘 冬愛ちゃん
ブランド	ピンポイント/キングピン/ピンポイントクイック（DLsite）
発売日	2018/06/01
ダウンロード販売	DLsite DMM