淫魔の波動 感想

淫魔の波動

※本作は一本道シナリオなので、攻略チャートは作成しておりません。

レビュー

理科教師の主人公(研一)は、担当クラスの生徒達から馬鹿にされ、教頭の宇佐美からは陰湿なパワハラを受ける日々を送っていた。ある日、主人公は、図らずも淫魔と力の契約を結んだ。主人公は淫魔の力を使って、チアリーダーの夏希と、テニス部員の愛子を犯し、隷属させようとする。

原作は、小説家になろう(ノクターンノベルズ)で好評連載中の『淫魔の波動』。本作は、原作の「第一章 淫魔との邂逅」(全20話)のテキストを一部改変の上流用し、それにグラフィックと音声を同期させたノベルゲームだ。本作のストーリーは始まりにすぎず、露骨に続きを意識した終わり方になっている。

淫魔の力は、エロシーンにおいては赤い触手となって顕現する。夏希と愛子のようなオーラを放つ特定の女生徒たちに触手を絡みつかせると、発情させることができる。発情度合いは主人公が自由に変えられる。主人公はこのギミックを利用して、わざと一時的に理性を取り戻させることで、女生徒の気持ちを弄ぶことがある。また、主人公のペニスは大きすぎて、非処女であろうが最初の挿入時にひどく痛がるが、いったん射精された後は快楽の度合いが強くなっていく(これも淫魔の力の影響)。

エロテキストは、体育会系女子の肉体の匂いや味わいにこだわりを持って描かれているようだ。主人公が女生徒の汗の匂いを好んでいるので、夏希と愛子はあえて部活帰りの汗が肌に染みついた状態で犯される。元から非処女の夏希と処女だった愛子、その二人のからだの味わいが差別化されており、エロシーンの絵面自体は珍しいものではないにもかかわらず、フェティッシュな内容に仕上がっている。

本作は、ビジュアルと音声については特に文句のない出来だ。しかし、本作のテキスト表示は、黒ではなく半透明の白のバックグラウンドが災いして、非常に読みづらいことが難点だ。また、エロテキストも基本的にウェブノベルからの流用なので、エロゲーとしてみると少し味気なかったり、唐突に感じられることがあった。

出典:スペルメーション『淫魔の波動』
テキスト表示
テキストが背景に溶け込んでいて、すごく読みづらい。

もし本作を購入するなら、その前に体験版でテキスト表示を確認し、読みづらいと感じたら原作の第一章を先に読んだほうが良い。どうせほぼ同じ内容なので、本作に関しては既読のライトノベル原作アニメを観るような気持ちでプレイするほうが快適だと思う。

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 orico
CG枚数 16枚?(CG枠は本来18枠あるようだが、17-18番目の枠が消えるバグがある。割り当てられているCGが何かも確認できていない)
エロシーン数

9本

内訳

夏希 4/愛子 2/淳子 2
夏希+愛子 1

アナル修正 肛門無修正
声優リスト
黒澤夏希 かりん 川島愛子 朝倉梛
芳川淳子 野上結生 本田朋美 萩モモコ
朝倉瑠璃子 橘美月
タイトル 淫魔の波動
ブランド スペルメーション
発売日 2016年04月15日
ダウンロード販売 DLsite DMM