本作には選択箇所が一つしかないので、攻略チャートは作成していません。
概要と評価 85/100(優)
作品のあらすじ
映像研究部部長の原田吉竹は、自作のアダルトビデオを撮影することが長年の夢だった。原田はある日偶然、学園で男子人気の高い上木愛莉が、教室でオナニーしている現場に遭遇した。原田はその一部始終を盗撮し、それを脅迫材料として愛莉にAV出演を強要する。
感想の要旨
主にヒロイン視点で描かれるストーリーやエロシーンにはある種のリアリティを感じさせられる一方で、鬱になりすぎない程度に非現実的なシチュエーションがバランス良く組み合わせられている。コストパフォーマンスも良好で、陵辱ファンにはオススメの作品だ。
エロシーンの属性
程々にハードなプレイが多い。寝取られ要素あり。露出、輪姦・乱交、アナル責め、イラマチオ、日焼け褐色化、ビデオレター、妊娠中のセックスあり。
目次
- 現実と非現実のバランス
- エロシーンについて
- コメント
現実と非現実のバランス
『強制AVデビュー 上木愛莉1X歳』は、リアルとアンリアルのバランスが程良い抜きゲーだ。
普通の抜きゲーでは、ヒロインは簡単に脅迫に屈してしまう。しかし、本作のヒロインである愛莉は、オナニー盗撮ビデオをネタに脅迫されても、いざとなれば警察に駆け込めばいいと考え、まずは原田たちに対して強気に出る。ネット上の動画サイトにアップロードするにしろ、それには相応の時間がかかるのだから、直ちに身柄を押さえてしまえばいいだけの話だ。
出典:SLAVEnir『強制AVデビュー 上木愛莉1X歳 ~自慰盗撮から始まった恥辱と背信の日々~』DL版
内心怯えながらも、強気な態度をとる愛莉。
しかし、想い人である孝光にそのビデオを見せることくらいは出来ると脅されると、愛莉の態度は一変する。自分の意思次第で脅迫者を一蹴できることは分かっていても、恋する乙女な彼女はその弱点を突かれるとどうしようもないのだ。
愛莉はまた、孝光の汗が染み込んだYシャツのにおいを嗅ぎながら自慰するほど性欲の強い娘でもある。原田たちの強姦によって前と後ろの処女を失ったときも、早い段階から快楽を感じていたくらいだ。しかしそうであっても、犯されることへの嫌悪感はそれ以上に強い。犯されているのに感じてしまう自分自身をも嫌悪するくらいには、彼女は潔癖な感性を持っている。
原田たちは、そんな愛莉をAV女優というよりはただの性奴隷のように扱う。彼らは、愛莉の人格をほとんど無視している。原田の目的はあくまで長年の夢だったAVの撮影にあるというが、好き勝手犯しているだけのレイプビデオなんぞが果たしてアダルトビデオと呼べるだろうか? このように悪い意味で「撮りたいものを撮っているだけ」のアマチュアなところが、彼らの子供じみた狂気と合わさって、ある種のリアリティを伝えてくる。
出典:同上
玩具のように弄ばれる。
本作のエロシーンは、愛莉の視点で描かれている。愛莉は原田たちに対して面従腹背の態度を取っている。原田たちの無茶振りを嫌々ながら受け入れつつも、心のなかでは彼らと、彼らの言いなりになって喘いでいる自分自身を唾棄している。その心理描写は普段はわりと淡々としているのだが、孝光絡みのエロシーンなどでは明らかに余裕がなくなっているところが生々しくて良い。また、彼女が自分の境遇に絶望していく過程も上手く描けている。
本作にはこうしたリアリティがある一方で、非現実的なシチュエーションも多く見受けられる。冒頭の倒錯的な自慰シーンもそうだが、ルート分岐後の展開はあれ以上に狂っている。特に冤罪ルートは、学園関係者全員があまりにもクズすぎて、少し笑ってしまった。こういう作為的な展開は賛否両論あるかもしれないが、むやみに鬱な展開に走りすぎていないところには好感が持てる。
エロシーンについて
上木愛莉を脅迫している映像部部員は3人いて、一人または複数で彼女を犯す。彼らの性格やペニスの形状はそれぞれ異なっている。
愛莉は、原田や細間に犯されるだけなら普通に快楽を感じることができても、太間の巨根に犯されると相当痛がる。3人それぞれが同じシチューエーションで愛莉を順番に犯す場合、CGは使い回されるが、そのことが逆に彼らの責めの執拗さを際立たせているようだ。例えば、休み時間の度に腸内射精され、アナルパールで栓をされた状態で授業を受けさせられるシーンは、責めがねちっこくて大変良かった。
愛莉は原田たちに犯された後、肉体に染みついた精液の臭いをしきりに気にするようになる。口淫させられて口が痛い、肛門を犯されてお通じが痛いなど、本作は事後の描写に抜かりがない。孝光絡みのシチュエーションで犯された後の反応も当然描かれており、彼女が日々精神的に追い詰められていることが良く分かる。
エロシーンは、アブノーマルなプレイばかり。犬の格好で学内を連れ回される露出プレイ、集団輪姦、拘束肉便器、絶頂寸止め拷問など程々に過激なプレイが行われる。バッドやボールなどの運動用具を膣やアナルに挿入するなど、拡張嗜好のプレイも目立つ。
寝取られプレイとしては、孝光が近くにいる状況でのセックス、デート中のエロプリクラ撮影、ビデオレターなどがある。私としては、愛莉が孝光を逆レイプしながら「こんなのちんぽじゃないよぉっ!」と短小に失望するシーンがとても良かった。
本作のビジュアルは肉感豊かで、基本CG枚数も差分も価格以上の数を揃えている。素晴らしいコストパフォーマンスの良さだ。
コメント
スレイブニールは前作も良かったが、今作は前作以上に素晴らしかった。将来にも期待の持てるブランドだと思う。次回作も楽しみに待っている。
- 総合評価 85/100点
- シナリオ 20/30点
- グラフィック 30/30点
- 音声 20/20点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 強制AVデビュー 上木愛莉1X歳 ~自慰盗撮から始まった恥辱と背信の日々~ |
ブランド | スレイブニール |
発売日 | 2016年06月24日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Getchu 駿河屋 |