報復催眠

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Summary 145/200(良)

作品のあらすじ

主人公は名門私立女子校の体育教師であり、品行方正で将来を嘱望されていた。しかしある日、主人公は、高槻桜花の父親が彼の両親の会社を潰し、両親ともに自殺に追いやったことを知る。『高槻』に復讐を誓った主人公は、強力な催眠アプリを使って、両親の死に関係する高槻家、芳谷家、日樫家の令嬢たちを催眠調教することにした。

レビューの要旨

仇討ちものとしては微妙なのだけれども、純粋に催眠調教ものとしてみるなら出来が良い。とても誠実に作り込まれており、制作者の意欲が伝わってくるようだ。

エロシーンの属性

催眠調教に特化。露出、恥辱系、貞操帯またはおむつの着用、アナル開発、排泄快楽(大はなし)、口淫あたりが好きな人向け。公開セックス、乱交あり。妊娠セックスはあるが、一枚絵はボテ腹ではない。複数ヒロインを相手にしたエロシーンはない。

目次

  1. 『報復催眠』の特徴
  2. 桜花ルート
  3. 成実ルート
  4. 明日美ルート
  5. 総評

『報復催眠』の特徴

『報復催眠』は、両親の仇討ちのために、仇の娘を催眠調教する作品だ。仇を直接狙うのではなく、その娘を標的にするあたり主人公の小物感が漂っている。が、実際問題、一介の体育教師が、ヤクザな大企業の中枢一族を相手に直接殴り合えるわけもないから、仕方ない。小規模なテロリストが、国軍や権力者ではなく、一般市民を標的にするのに近い心境なのかもしれない。

幸いというべきか、最重要ターゲットである高槻桜花はものすごく嫌な女だ。彼女は主人公の家庭の事情を知ったうえで、彼の境遇と両親の死を笑ってのけた。自分と『高槻』と親友のためなら、他の有象無象がどうなろうとかまわないと本気で思っている。そんな彼女が標的であれば、こちらも良心の呵責なく、催眠術によって心も身体も滅茶苦茶にしてやれるというものだ。

出典:exturn『報復催眠』
桜花の嘲笑
仇の娘に嘲笑われたら、品行方正な人間でもマジ切れするだろう。

一方、芳谷明日美と日樫成実の催眠調教については、桜花と違って多少心苦しいものがある。自分から主人公を脅迫しようとした成実はともかくとして、もともと彼のことが大好きな明日美にとっては酷いとばっちりだっただろう。

ところで、『報復催眠』には、プロローグ以外の共通ルートはない。つまり、プロローグが終われば、完全に独立した個別ルートに入ることになる。複数の令嬢を同時調教するルートもエロシーンもないから、複数プレイ好きとは相性が悪いだろう。

また、『報復催眠』は仇の娘を催眠調教することに終始しており、本来の仇を追い詰めていく描写が乏しい。そういう描写は、エンディング間際にダイジェストに流されるだけに留められている。だから、仇討ちという意味では、いまいち煮え切らないプロットだと思える。

しかし、そのかわりに、催眠調教のプロセスにはかなり力が入っている。催眠アプリを使うという点では同じでも、ヒロインにかけられる催眠の種類と調教内容は全然違う。一枚絵のあるエロシーンだけでなく、テキストと立ち絵からなる日常シーンさえもエロティックに作りこまれている。ヒロインに次々と仕込まれる催眠のギミックも豊富で、制作者の催眠調教への熱意を感じる。

『報復催眠』は、仇討ちものとしては微妙なのだけれども、純粋に催眠調教ものとしてみるなら出来の良い作品である。フェティッシュなこだわりのある調教が多く、どのヒロインのエロシーンも実用性が高い。以下では、彼女たちの個別ルートについて解説していく。

桜花ルート

桜花ルートは、彼女の心と肉体のどちらをより強く責め立てるかによって、2つのルートに分岐する。この分岐は桜花ルートに分岐した直後にあるので、彼女は実質、個別ルートを2つ持っているようなものだ。エロシーン数は27と最も多く、これは明日美と成実の2倍近い数にあたる。

肉体を責める場合、桜花は肉体操作の実験台にされる。また、肉体の自由が奪われるだけでなく、感情の操作も行われる。嫌悪や屈辱がすべて「気持ちいい」と感じられ、主人公への怒りや憎しみは「楽しい」と感じられるようになる。

調教がある程度進むと、桜花はさらに、睡眠・性欲・食欲・排泄といった生理的欲求まで催眠の支配下に置かれることになる。例えば、「ご主人様のザーメンが最高のごちそうです」と言わないと食事ができなくなったり、放尿以外では絶頂できなくなったりする。排泄のためにおしっこするのではなく、快楽を得るためにおしっこをるまでに堕ちた彼女の姿は、実に憐れでそそられるものだった。

出典:同上
桜花の譲歩
まだまだ傲慢な小娘を犬のように躾けたい。

一方、心を責めるルートでは、桜花自身が抱えている問題が明らかになる。桜花は両親にとって政略結婚の駒でしかなく、だからこそ学園で好き勝手することを許されている。高槻家の娘の処女にはそれだけの価値があり、それが失われることで自分が無価値となってしまうことを、桜花は恐れている。

主人公はもちろん桜花のその弱点を狙い撃ちし、彼女のほうは高槻家から切り捨てられまいと必死に立ちまわる。このルートは、桜花のアイデンティティを崩壊させるため、ねちねちと責めていく悪趣味さがあって、とても良かった。

桜花のエロシーンは、露出や恥辱系のプレイが目立つ。主人公は、あえて桜花の正気を残したまま彼女に屈辱を味わわせる。人格まで影響を及ぼす催眠をかける場合もあるが、それは途中でいったん正気に戻して落差を楽しむためにすぎない。例えば、夕方の公園で三輪車に乗らせて、露出ビデオを自撮りさせる場面などで、そういう趣向のプレイが行われる。

成実ルート

日樫成実は、自分は精神力が強いから催眠にかからないし、ちゃんと対策もしているから大丈夫だと思いこんでいた。それで、催眠アプリを持つ主人公を自分の手駒にしようと思って、真正面から彼を脅迫した結果、しっかり催眠にかかってしまったというアホの子だ。

成実にかけられる催眠は、認識や常識の改変が主。成実は自信満々で、1ヶ月のうちに自分を堕とせなかったら自分に従えというアホみたいな勝負を持ちかける。もちろんこの時の彼女は、自分は催眠にかからないと思っているが、現実はそう甘くない。主人公は、このアホの子の不都合な記憶を消した上で、認識や常識を改変し、無意識のうちに自分から堕ちていくように仕向けていく。

出典:同上
成実の授業中オナニー
彼女自身は、普通に授業時間を過ごしているつもり。

それ故、成実のエロシーンは、傍からみると滑稽なものが多い。例えば、手の甲に針を刺して催眠から逃れようと思っていたのを、口にチンポを入れれば大丈夫だと思い込まされ、自分からフェラしたりする。

ひょっとしたら催眠にかかっているかも、と成実は疑いつつ、そのとおりの状態で異常な日常を過ごしていく。途中で催眠にかかっているのに気づくこともあるが、その場合は記憶を消される。そうして彼女は、自滅の道を歩んでいくのである。

明日美ルート

芳谷明日美は、どんな催眠をかけられ、どう指示されているかをすべて記憶しているが、それを他人に伝えることはできないという状態で調教される。明日美は終盤まで処女であり続けるが、そのかわりにアナルと放尿快楽を仕込まれる。彼女は、ケツ穴の感覚が敏感に、放尿で快楽を感じるようにされた状態で、日常的にアナル拡張用の貞操帯やおむつを履くことを義務づけられることになる。

明日美は、他2人と違って、最初から主人公に好意を抱いている。彼女は前述のとおり酷い調教を受けながらも、それでもなお主人公を好きであり続け、彼と真剣に話し合うため奉仕する。

出典:同上
明日美の好意
こんな顔してクッキーくれる娘なのに。

主人公は、実際のところ何の罪もなく、さらには自分に純粋な好意を向けてくる明日美を調教することで、少なからず良心の呵責を感じている。しかし、そうして心に痛みを感じるがゆえに、彼女に対する催眠調教は日常生活に支障をきたすレベルで行われてしまう。一番憎たらしい桜花と比べても遜色ない苛酷さで、私的には満足のできるエロシーンが多かった。

総評

以上、3人のルートについて概観してきたが、親の仇の娘という以外に3人とも共通していることは、「簡単に主人公の催眠調教に屈しようとはしない」ということだ。

彼女たちは、主人公の催眠調教から逃れるため、あるいは彼を説得するために、自分なりのやり方で抗おうとする。それが成功するかどうかはともかくとして、やはり状況に絶望せず立ち向おうとするヒロインのほうが陵辱しがいがあって良い。特に、桜花の形振りかまわない足掻きっぷりは、蜘蛛の巣に絡め取られた羽虫を連想させるものだった。

『報復催眠』は、発売予定日が二度もドタキャンで延期されたこともあり、低クオリティのままリリースされてもおかしくない作品だった。しかし実物は、多少の不満点はあるけれども、誠実に作り込まれた催眠調教物だったので安心した。この価格帯でならボリュームも充分にあり、値段分以上に楽しめる作品だと思う。

  • 総合評価 145/200
  • シナリオ 40/60
  • グラフィック 60/80
  • 音声 30/40
  • システム 15/20

作品情報

CGと声優の詳細
タイトル 報復催眠
ブランド extern
発売日 2016年07月29日
ダウンロード販売 DMM(独占・DL専売)