感想と評価 45/100(不可)
主人公(章)は、幼馴染(圭太)の母親(慶子)に恋していた。ある日、章は、圭太が不良の悠真に絡まれているところを助けた。章に逆恨みした悠真は、慶子を襲って手篭めにしてしまう。
本作の設定でそう呼ぶのが適切かどうかは分からないが、一応「寝取られ」ものに分類しておいた。意中の相手が他の男に襲われれば「寝取られ」なら、きっと寝取られものである。
しかし、そんなことは本作の評価とはあまり関係がないから、どうでもいいことだ。問題なのは、この作品のウリである「覗き見」等がシナリオに調和していない、ということだ。
(1)設定では、主人公(章)は正義感が強くて、喧嘩も強いことになっている。序盤の展開から考えても、もし章が強姦の現場を見かけたなら、被害者が誰であろうと助けに入るだろう。被害者が片思いの相手であれば、尚更のことだ。
しかし作中のそうした場面で、章はそうしなかった。状況からして、それが同意の上の行為でない疑いが強かったにもかかわらずだ。しかも、強姦されていたのは慶子だった。なぜ章は助けに入らず、覗き見を続けてしまったのだろうか?
この点、本作には説得力のある描写がない。ただ慶子の情事を覗きたくて仕方ないから覗いていた、とでも言いたげだ。だが、章は「正義感が強い」という設定なのだから、これに矛盾しないように描かれる必要があったはずである。
(2)強姦された後の慶子の心変わりは理解できない。一方的に強姦された後で、ちょっと泣いて謝られたくらいで、強姦魔を許してやろうという気になるだろうか? 未亡人だからといって、強姦されてすぐに快楽の衝動に目覚めたりするだろうか? ましてや強姦魔の一方的な行為に快楽を感じられるだろうか?
この女は一体、今まで何を考えて生きてきたのだろう。いくら抜きゲーだからといって、ここまで都合の良い展開だけが積み重なると、ヒロインのキャラクター性さえ分からなくなってしまう。
(3)本作をクリアするには、最低でも5周は周回しなければならない。しかし、プレイヤーにそれを強いることに必要性があるとは思えない。
まずはプレイヤーのあずかり知らないところで変わっていく慶子の様子をダイジェストで見せ、次に主人公視点で覗き見、慶子視点で彼女の心理を描くというなら、3周で事足りそうだ。本作程度の内容では、ルートの違いは周回を強要する理由にはならない。周回するにしても、どこに新たな選択肢が出現するのか分からず、正しいルートを辿る選択肢の組み合わせも限定されているのが、ただでさえイラつくゲーム性をますますストレスの溜まるものにしている。
(4)エロシーンは、アブノーマルプレイを取り敢えず詰めあわせたようなものだ。鼻フックや乳首ピアス、ボンデージ、緊縛などSM的なものが多く見られる。スカトロシーンは、2本ほどある。しかし、テキストのレベルは低く、その道の紳士におすすめできる水準にはない。
- 総合評価 45/100点
- シナリオ 0/30点
- グラフィック 20/30点
- 音声 10/20点
- システム 15/20点
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 小さい頃から知ってる、けっこう美人だけどうるさい近所のオバちゃんが、悪ガキに調教されてBBAの裸体を嬲られながらアヘるなんて……!! |
ブランド | ディーゼルマイン |
発売日 | 2012年5月18日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |