総評 60/100(可)
大量射精によってヒロインがぼて腹となり、精液塗れになる姿をみて興奮するための作品5作目。このシリーズに触れたことのある方なら、おおよその内容は予想できるはず。少なくとも3作目よりは遥かに良い出来なので、安心してほしい。
シナリオのほうは毎度のことだが、今回は音声がいけなかった。グラフィックの完成度は向上しているが、音声にこだわる人には向かない作品だ。
シナリオ 10/30点
これまでお嬢様(志摩子)や執事(あずさ)に虐げられてきた主人公(佐田野)が、催淫効果のある精液で彼女たちを性奴隷にする。佐田野の精液に触れたが最後、ヒロインは麻薬中毒者のようにそれを求めずにはいられなくなる。
志摩子とあずさには個別エンディングがあるが、メイドのレミにはない。といっても、本作には個別ルートがあるわけではなく、エンディングの部分を除けば、ほとんど一本道だ。
今作には、第3作と違って、曲りなりにもある程度のストーリー性を持たせようとする努力が感じられた。選択肢の作りが、それが効果的かどうかはともかくして、その現れではないかと思う。第3作では選択肢などストレスの原因でしかなかったが、今作には選択肢によって物語の展開を左右しようという試みがある。
しかしそのことと、ストーリー性を評価できるかということは別問題だ。本作では、ヒロインを犯した後の処理は棚上げされており、催淫剤の数には限りがあるという設定も結局はご都合主義によってねじ曲げられる(喩えるなら、クイズ番組で最後の問題の点数がそれまでの得点全部を合わせたよりも高く設定されるようなもの)。確かにいつもよりマシな話ではあったが、それでも並以上に評価するには及ばない。
エロシーンについては、1本分の尺が非常に短い。一回のエロシーンで何度も射精されるが、そのインターバルの短さも異常である。エロテキストの出来をみれば、ずいぶんと稚拙なものだ。地の文は修飾過剰で読みづらく、台詞はてきとーな卑語と喘ぎ声ばかりで、すごくつまらない。
攻略については、「お嬢様とあずさを一緒に犯す」の選択肢を運良く見つけられるかどうかが、難易度評価の分かれ道。これに至るまでの選択パターンは限られていて、見つけられないと、いつまで経ってもCGを100%に出来ない。
そうなると、主要なエンディングを全部観たとしても、EXTRAを観ることが出来ない。「お嬢様に身の程を教えてやる」以降の選択パターンはストーリー展開に対し不整合で、場合によっては同じ場面が二度繰り返されることになる。
グラフィック 25/30点
基本CG枚数は、20+1枚(1枚はEXTRA)。エロシーンは、16+1本(1本はEXTRA)。志摩子(4)、あずさ(5)、レミ(3)、志摩子+あずさ(2)、あずさ+レミ(1)、ハーレム(2+1)となっている。
今回は差分が多めで、差分による変化も大きい。アヘ顔の表現は相変わらずワンパターンだが、少なくともプレイ中には絵的なマンネリを感じさせない。シリーズの他作と比べても、全体的な作画のクオリティは向上している。
すべてのエロシーンは、体内射精はもちろん、全身にも大量にぶっかけられる。口内に射精されてもあまりの量に飲みきれず、リバースする。膣やアナルに大量射精されると、腹が風船のように膨れ上がる。ヒロインが妊娠しているCGもあるが、大量射精されたときのぼて腹のほうがより膨らんでみえるくらいだ。
不満点は、ピストン表現が稚拙すぎること。アニメのようにピストンさせたいようだが、演出としては逆効果だ。動きがカククし過ぎているし、ピストンは激しくても表情はまったく変化しないので、違和感が大きい。
設定でエフェクトをカットすると、その動きはまるで黒い悪魔のようだ。パンパン!という効果音より、カサカサ……という擬音のほうが相応しい。
モザイクによる修正は、サンプル画像と同程度。肛門は無修正。
音楽・声優 10/20点
声優さんの演技は、3人とも宜しくない。志摩子役は演技のほうもつたないが、何より終始続く音割れがひどい。あずさ役の声は、何故か感情を顕にして叫ぶような場面で、音が小さくなる。レミ役は他2人と比べてまともだが、凌辱演技に難がある。
精液を体内から噴出する音は、水洗トイレを流す音に聞こえる。
志摩子 | 天川みるく | あずさ | 椎那天 |
レミ | 綾奈まりあ |
システム 15/20点
いつも通り。クイックセーブやウィンドウ透過等の基本的な機能は揃っている。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 精液大量注入!5 ~オレの高飛車な美少女ご主人様がこんなに盛大にアヘるわけがない!?~ |
ブランド | ディーゼルマイン |
発売日 | 2011年4月8日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |