概要と評価 105/200(可)
本作のあらすじ
悪の秘密結社ダークブレインと正義戦隊セイギマンは、一年間にわたり激しく戦っていた。ダークブレイン首領の娘であるミヅチと、セイギマンの清姫は、それぞれ敵方に囚われた。ミヅチは過去に清姫に助けられたことがあり、彼女たちの間には友情が芽生えつつあったのだが……。
感想の要旨
マニアックな責めばかりだが、エロシーンの出来にムラがある。全体的に作りが雑。
エロシーンの属性
拘束状態を基本とし、触手、電気、機械、SM器具によるマニアックかつハードな責めが行われる。
目次
- 良質な責めと、不完全燃焼な責め
- ストーリー性とシステムについて
- コメント
1. 良質な責めと、不完全燃焼な責め
新ブランド『NEGARION』の処女作は、拘束状態でのマニアックかつハードな責めを重視した戦隊物だ。ミヅチと清姫はまず、縄、ベルト、磔台、拘束椅子など様々な道具で拘束される。その上で触手などのグロテスクな異生物、電気、機械、各種SM器具によって、口や膣はもちろんのこと、尿道やアナルも激しく責め立てられる。
責め手は主に女であり、男はほとんど関与しない。処女膜はすぐには破られず、少しの間、温存される。処女喪失の方法は、どれも無残な方法ばかりだ。化物の卵を孕まされ、産卵させられることもある。羊水器のなかでボテ腹のまま永遠に快楽漬けにされる場面は、グッとくるものがあった。
拘束とハードプレイを愛する変態紳士にとって、本作のエロシーンは、どれも唆られる絵面ではあるだろう。だが、それを描くテキストはかなり淡白に感じられることがある。
ヒロインが拘束されて身動きできない状態だということが、ビジュアルの力に頼りきりで、テキスト描写にはあまり活かされていない。また、エロシーンの尺はあまり長くないから、責めを段々とエスカレートさせていく描写は弱くなりやすい。そういうシーンでは、一回責めては「はい、次のシーンへ」と急いているように思える。
もっとも私は、本作にあるのは短絡的な責めばかりだ、と言いたいわけではない。ピンクの責めなどは、じわじわと厭らしさを感じさせる内容だったと思う。要するに、本作には良質な責めと不完全燃焼な責めとが混在しているのだ。
2. ストーリー性とシステムについて
ストーリー性は、期待しないほうがいい。ダークブレイン側の陰謀めいた話が冒頭にあるが、以降は尻すぼみしていく。本筋はあくまでヒロインの調教や拷問であって、ストーリーはおまけにすぎない。
システムには、バグがある。ログ閲覧時やバックグラウンドから復帰した際、まれにエラーが出る(Gyutto版)。台詞には、一箇所だけ音声が欠けているところがある。
追記:修正パッチが公開されています。
3. コメント
全体的に作りの雑さを感じる作品だった。とはいえ、今時こういう趣向のエロを扱った作品は少ないので、その意味では有難味がある。次作はもう少し丁寧に作ってもらえたら、と思う。
- 総合評価 105/200点
- シナリオ 15/60点
- グラフィック 55/80点
- 音声 25/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | 闇姫煉辱 ~終わらない正欺の鉄槌~ |
ブランド | NEGALION |
発売日 | 2012年9月14日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
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