概要と評価 125/200(可)
本作のあらすじ
催眠導入機を手に入れた主人公が、学園の女生徒達や倉橋母娘、さらには街中の女達を催眠状態にして犯す。
感想の要旨
全体的に統一感に欠けるオムニバス的作品。完成度は高くないが、エロシーン集としてなら買う価値があるかもしれない。
エロシーンの属性
催眠特化。輪姦・乱交少なめ、スカトロやや多め。露出あり。
目次
- まるでオムニバス
- シナリオについて
- エロシーン
- コメント
1. まるでオムニバス
本作は、『催眠術』や『操心術』で知られるクリエイター達による共同作品だ。シナリオにも原画にも、複数のクリエイターが関わっており、本作は、その両面で統一感を欠いている。
シナリオは、舞台設定が同じなだけのオムニバスのようなもの。ヒロイン別の短い話と、使い捨てキャラのエロシーン集の抱き合わせだ。本編中の探索ルートやサイドストーリーを読んでいると、メイン?のヒロイン達への思い入れがどんどん薄くなっていく。
エロテキストは、シーンによって出来がまちまち。淡白であっさり終わるシーンもあれば、フェティッシュなシーンもある。
一枚絵は、作画に統一感がまったく欠けている。特に、倉橋母娘の絵は元絵の二次創作かと思うくらいに、他のヒロインと比べて作画レベルが低くく、パケ絵に母娘を登場させないのはもっともな措置だ、と思う。
2. シナリオについて
2-1. 本編
本編では、1日ごとに催眠対象を選択し、最大15日間かけて催眠調教を行う。設定上はともかくとして、倉橋母娘を除くヒロイン間の交流はあまりない。それ故、ヒロインごとの調教は、ほぼ独立したルートになっている。
主人公は、独白において催眠に関する様々なウンチクをよく語る。彼は、ヒロインの性質に合わせた催眠計画を実行し、彼女達を堕としていく。
だが、本作には、催眠前のヒロインのキャラクター性を掘り下げた描写が足らない。また、本編のストーリーは、どのルートも尺が短すぎて、性急な展開になっている。
それ故、ヒロインが堕ちる過程にはあまり説得力を感じない。ヒロインの性格分析は、主人公の勝手な思い込みにしか思えない。結局どのヒロインも単なるご都合主義で堕ちてしまったのではないか、と思える。
2-2. 催眠調教
本編中のメインヒロイン5人に対する催眠調教は、以下のようなもの。
亜矢子:正気は保たれたまま、潜在的なマゾ性が開花するように調教される。
めぐみ:主人公を優秀なコーチと誤認させられ、変態的な指導を受ける。
葵:常識の一部を上書きされ、性的な生徒指導や相談をする。
ますみ:主人公を愛するようになる一方で、夫を嫌悪するようになる。
梨花:エッチなことへの抵抗が薄れ、主人公への好意も増していく。
これらの共通点は、主人公の独占調教であること。探索ルートで使い捨てされるキャラクター達に関しては、他人も関わることがあるが、それでも独占色が強い。
一方、サイドストーリーでは、輪姦・乱交の割合が高くなる。といっても、本編のメインヒロインとは関わり合いがない。
2-3. サイドストーリーとアフターストーリー
本編には、6つのエンディングがある。それぞれのエンディングを発生させると、サイドストーリーとアフターストーリーをプレイできるようになる。
サイドストーリーは、レズの女探偵と女助手の物語だ。彼女達は催眠術を使って、催眠術が悪用された事件を解決していく。全7章で、最初の章は本編とあまり関係しないが、3章からは本編(主に探索)に絡んだストーリー展開になってくる。アフターストーリーは、亜矢子、めぐみ、葵の3~4Pエロシーン集だ。
3. エロシーン
催眠によってメインヒロインの精神は異常な状態にあるが、エロシーンの見た目は、陵辱物としてはソフトな部類に入るだろう。使い捨てキャラやサイドストーリーの場合は、ややハードになり、露出や野外プレイ、3P以上のシーンが多くなる。
別に特化しているわけではないが、スカトロシーンも多め。放尿も脱糞もやけに充実している。ただし、大きいほうの排泄物にはモザイクがかかっている。
4. コメント
1本のゲームではなく、催眠系のエロシーン集だと思って買えば、幸せになれる。CGとエロシーンの数だけは充実しているので、多少出来の悪いものが混ざっているとしても、いくつかのお気に入りは見つかるだろう。
- 総合評価 125/200点
- シナリオ 20/60点
- グラフィック 60/80点
- 音声 35/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | 大催眠 |
ブランド | Liquid |
発売日 | 2013年1月25日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |