概要と評価 105/200(可)
本作のあらすじ
豊かな大地アジールで最も勢いのある国ダチア。ダチアは、呪われた地ドラゴヴィートと国境を接しており、蛮族のアジールへの侵攻を食い止めていた。
しかし、隣国ゴートがドラゴヴィートと連携し、ダチアへと侵攻。女騎士ミネルヴァの奇襲によりゴードの撃退に成功するも、才媛王ユノーはドラゴヴィート王の参謀オルクスの奸計に嵌められ、当面の国の安全と引き換えにその身を差し出た。
ミネルヴァは、姉妹でもあるユノーを救うため、単身でドラゴヴィートへ潜入。「剣闘士大会で優勝して王を暗殺し、ユノーを救出しよう」と試みる。
感想の要旨
過激なビジュアルで描かれるシチュエーションありきの作品。エロテキストは質が悪い。絵にはだいぶ癖があるので、商品画像だけでなく、せめてサンプルをみてから購入したほうがいい。
エロシーンの属性
異種姦+衆人環視+輪姦・乱交。異種姦は、主にオーガと触手。ボテ腹表現もあるが、妊娠エロシーンは1本だけ。ビジュアル的にはリョナだが、テキスト的には快楽寄り。スカトロあり(失禁は複数、脱糞は1本、排泄物無修正)。触手搾乳、乳頭責め、大量精飲あり。
目次
- 作画について
- シナリオについて
- エロシーンについて
1. 作画について
本作のプレイを開始してすぐに、とてもアンバランスなヒロインの立ち絵に面食らった。一枚絵では、ヒロインの胴回りが異様に細長い。胸をみると、中途半端に膨らませた水風船のように、だらしない様子である。膣や腸内に大量の精液や触手を入れられたヒロインの腹は、これまた中に風船でも仕込まれたかのように、歪な形状に膨れ上がっている。一枚絵の作画は、全部を通して安定していない。
非常に癖の強い絵だ。その奇妙なバランスに魅力を見出せなければ、ただの狂った作画にしか見えないだろう。
2. シナリオについて
シナリオは、3つのエンディングに向けて分岐する。グッドエンディングと思われるものは、申し訳程度の内容だ。残る2つのバッドエンディングのほうが、テキスト量もCGの枚数も充実している。グッドエンディングには、固有のCG一枚すら存在しない。
ストーリーの進行は、ミネルヴァ視点がメインで、ユノー視点がサブといったところ。ユノー救出のために全力を尽くすミネルヴァと、監禁されているユノーの視点とが要所で切り替わる。
一方、もう一人のヒロイン、赤髪の女騎士ベローナは、噛ませ犬的な存在だ。彼女は、
エロCG枚数についても、ミネルヴァの2分の1未満しかないユノーの、さらに2分の1という冷遇ぶりである。
3. エロシーンについて
エロシーンは、過激といえば過激である。例えば、肛門から侵入した触手が体内を暴れまわった末に、口から出てきたり。大量の精液を流し込まれたあげく、ぱんぱんに膨らんだ腹を踏み潰されたりする。
だが、ヒロインは基本的に媚薬漬けの状態にある。例えば、ミネルヴァが剣闘士として身に着けている防具は、あらゆるダメージを軽減するかわりに性的快感を強制されるという代物だ。また、他2人のヒロインはスライムやオークに犯されるが、それらの体液には媚薬効果があるという設定である。それ故、ヒロインがどれだけ酷い暴行を受けていたとしても、それほど”痛そう”には見えない。
エロシーンを描くテキストは、褒められた出来ではない。特に序盤~中盤のエロテキストは、無駄に長ったらしい修飾過剰で、まともに読んでいると疲れる。ヒロインの台詞には面白味のあるものが用意されていない。脊髄反射的に喘ぐ台詞が多くて、とてもつまらなかった。
- 総合評価 105/200点
- シナリオ 10/60点
- グラフィック 55/80点
- 音声 30/40点
- システム 10/20点
作品情報
タイトル | 女剣闘士ミネルヴァ ~モンスターコロッセオ~ |
ブランド | Lilith |
発売日 | 2013年06月21日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |