レビュー
華のお嬢様を育成する学園の裏の顔は、不出来な少女(ヒロイン)を矯正するための施設であった。学園の聖女に祭り上げられたマリは、褐色肌の転校生ショーコに「オトモダチになって下さい」と頼むが……。
私は、エレクトリップの『巨乳性奴会長』をプレイして以降、HAIN作品はほとんど購入してこなかった。『不良にハメられて受精する巨乳お母さん』はついつい絵買いしてしまったが、レビューはしなかった。何故ならば、シナリオがまったく理解できなかったからだ。
今作『巨乳不良少女』も予想どおり理解しがたい内容だった。自分からすり寄っておいて、何度もショーコを裏切るマリの行動原理がまず理解できない。おそらく今回も、ヒロインたちは何かの象徴になっていて、ストーリーはメタ的な文脈で読み解くべき代物なのだろう。それは何となく察しがついたが、所詮第1話にすぎない本作から読み取れる情報だけで、HAIN作品の全貌を俯瞰することは不可能だ。
私は、『巨乳不良少女』の第2話以降をレビューし続けるつもりはない。もう無理だ。今思えば『巨乳性奴会長』は分かりやすいほうのHAINだったのだろう。あれならば完読できたし、多少の魅力は感じられた。しかし、私には本作のように難解で、中二病的で、幼稚な文章をいちいち咀嚼しながら読み進めることはできない。いくら1本あたりの価格が安くて、絵がそこそこ魅力的でも、これは無理だ。
意味不明なテキストを流し読みしようにも、画面効果が入るたび、テキスト進行が一時停止してしまう。また、ひょっとすると私のサウンドカード(SB-Z)との相性がたまたま悪かったのかもしれないが、CVの高音がことごとく音割れしていて、大変耳障りだった。
絵だけなら確かに魅力的な作品だ。CG欲しさに、第2話を購入するという選択はあり得る。しかし、このシナリオを読み続けることだけは絶対にない。スキップで飛ばして、CGだけを閲覧することになるだろう。
本編中のエロCGは、DLsiteで公開されている3枚(10/15現在)を除くと、他は2枚だけだ(残りは非エロ)。あのサンプルの高解像度版にお金を出せるかどうかが、購入を決める良い目安になる。ちなみに、ゲームクリア後にアルバムを覗くと、ゲストのおぶいさん、ジェントル佐々木さんの一枚絵が拝める。
作品情報
タイトル | 学園の生贄 慰み者と化した巨乳不良少女 ~白濁に侵される褐色&堕肉の狂宴~ 第一話:不良少女への性裁 |
ブランド | エレクトリップ |
発売日 | 2014年10月10日 |
ダウンロード販売 | DLsite |