秘蜜淫交地下クラブ ~媚薬に溺れる肢体~ 感想

秘蜜淫交地下クラブ ~媚薬に溺れる肢体~

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概要と評価 115/200(可)

作品のあらすじ

薬師寺貴矢はかつて薬剤師を志していたが、両親急逝のため断念し、妹のひなたを養うために整体院を開業した。今や貴矢のアロマ整体は若い女性に好評を得ているが、いつかまた困窮した生活に戻ってしまうのではないかという不安が常にあった。そこで貴矢は、甘露ルイの誘いを受け、秘密クラブ『エーリュシオン』で売りさばくための媚薬ローション作りに手を染めることにした。

感想の要旨

ストーリーもエロテキストも出来が悪いわけではないが、全体的に地味で古風な印象がある。ローションプレイを売りにしているわりに彩色のレベルが低い。自力で攻略すると、非常に面倒な構成になっている。

エロシーンの属性

ローションを体に塗った状態での輪姦・乱交を重視。序盤は大体和姦だが、終盤に向かうにつれて陵辱色が強くなる。本作を陵辱ゲームとして見るなら、エロシーンの責めはややヌルいほう。

目次

  1. 媚薬+ローション+輪姦・乱交
  2. 自力攻略は非推奨
  3. コメント

1. 媚薬+ローション+輪姦・乱交

『秘蜜淫交地下クラブ』は、ローションを使用した多人数プレイを重視した作品だ。犯されるヒロインは1人か2人で、男達はそれ以上の人数で彼女達を犯す。貴矢とヒロインがまぐわうエロシーンもあるが、その多くは序盤とエンディングに集中している。

多人数プレイに際して事前の合意のありかたは、ヒロインによって異なる。ルイは自らも積極的だが、薫は嫌々ながら受け入れる場合が多い(乱交)。ひなたの場合は、本人の意思を無視した陵辱だ(輪姦)。

媚薬ローションは、強力な催淫効果を持っている。そのことは、多人数を相手にしても一方的にイかせる側だったルイが、貴矢以外の相手に絶頂してしまったことからも実証されている。

しかしながら、本作のエロシーンは、流行の「アヘ顔」+「卑語絶叫系」とは異なる。イキ顔は顔面崩壊するほどではないし、ヒロインの台詞は人外じみた雄叫びをあげながら卑語をまき散らす類いではない。昨今の抜きゲーとしては地味な絵面と、同じく地味だが丁寧に描かれたテキストとで、ゆったりと淫靡な雰囲気を伝えてくるスタイルだ。

その古風な表現手法が悪いとは言わない。むしろ今となっては逆に物珍しささえ感じる。しかし本作の場合、一枚絵の彩色さえもが、10年以上前の水準で停滞していることが問題だ。

出典:アンダームーン『秘蜜淫交地下クラブ ~媚薬に溺れる肢体~』
媚薬ローションを塗りたくられるルイ

例えば上に引用した絵の、ルイの体にかかった薄桃色の粘液に注目してほしい。これが、本作が売りとする媚薬ローションである。

なんて低レベルな彩色だろう、と思う。ローションの質感をまったく再現できておらず、まるで異種姦物のスライムモンスターの出来損ないのように見える。

ローションプレイをセールスポイントに含めるなら、もっと液体表現にこだわりを見せるべきではないか。この点、液体表現に定評のあるクレージュ、ネクストン系作品を多くレビューしている当サイトでは、辛く評価せざるを得ない。エロシーンを描くテキストの出来は悪くなかっただけに、とても残念に思う。

2. 自力攻略は非推奨

ストーリーはやはり地味だが、媚薬ローションのリアリティをじっくり掘り下げたことは評価できる。序盤で媚薬ローションを作る苦労や、そのローションを取り扱うリスクを丁寧に描いたからこそ、本作のエロシーンは派手な演出がなくても抜ける内容に仕上がっているのだろう。

3人のヒロインのキャラクターはきちんと差別化されているし、それぞれが抱える事情も最低限描かれている。私が気に入っているのはルイで、謎の高級ビッチが水面下で貴矢への好意を募らせていく展開が良かった。ルイ視点で無駄にデレまくった描写はないが、何となく好意を持っているのが分かるという塩梅が好ましかった。

しかし、いよいよ物語も佳境というところで、あの迷路が出てきたのは頂けなかった。攻略チャートを見れば分かるとおり、本作は、迷路探索にかかった時間(=通路選択肢を選んだ回数)によって、どのエンディングに分岐するかが決まる構成になっている。

しかし、その分岐するタイミングがかなり把握しづらい。迷路の正しいルートは当てずっぽうで探ることになるので、終盤は単なる作業になってしまっている。この作業が実に面倒くさいので、その苛立ちでこれ以降のストーリーがもはやどうでも良いものに思えてしまった。

3. コメント

古風で地味だが悪くない作品……と言いたいところだが、以上述べてきたように目立った欠陥があるので、本作を誰かに勧める気にはなれない。彩色のしょぼさはともかく、迷路に関しては、こんなものを仕掛けた場合にプレイヤーに与えるストレスについて、よく考えてほしかった。

  • 総合評価 115/200点
  • シナリオ 25/60点
  • グラフィック 50/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 10/20点

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 桜ロマ子
CG枚数 80枚
エロシーン数

45本

内訳

ルイ 12/ひなた 16/薰 12
ルイ+薰 4/ルイ+ひなた+薰 1

アナル修正 肛門修正済
声優リスト
甘露ルイ 芹園みや 薬師寺ひなた 蒼桐かこ
家達薫 御神楽やこ
タイトル 秘蜜淫交地下クラブ ~媚薬に溺れる肢体~
ブランド アンダームーン
発売日 2014年09月26日
ダウンロード販売 DLsite FANZA
パッケージ通販 Amazon 駿河屋