あらすじ
リュートは、王国の官僚養成所である騎士学校を最下位の成績で卒業した。リュートの成績は悪名高い馬鹿王子よりも悪かったので、彼は同期の卒業生たちから見下されていた。
卒業後、同期のエリート連中は親衛隊隊員となったが、リュートは辺境ボーアンに左遷される。そして着任早々、ボーアンの領主から魔族退治の命を受け、一匹のサキュバスと遭遇することになるが……。
総評 130/200(可)
巨乳に特化したライトファンタジー(寝取り有、独占)。単なるCG集として入手したが、シナリオもそれほど悪くなかった。過度な期待を寄せずに購入するなら、掘り出し物かもしれない。
シナリオ 30/60点
落ちこぼれ騎士の成り上がり物語。ストーリー性とエロのバランスの取れた、正しくエロゲーらしいシナリオだ。
皆から徹底的に見下される序盤はイライラしたが、中盤以降はそれも昇華されていく。とても憎たらしかった周りの連中と、徐々に打ち解けていく過程が心地よかった。サクセスストーリーとしての一番重要なポイントは、きちんと押さえられていると思う。
しかし、成り上がっていく過程については褒められたものではない。主人公自身は能動的に何かやっているわけではないのに、都合よく事件が解決されていってしまう。
それで「主人公は大器だ」といわれても、私は彼をそのような人物だと認識することはできない。むしろ彼が大器であるというよりは、主人公以外の登場人物が総じて”脳が膿んでいる人達”ばかりなので、彼らと比べればマシなほう、という印象がある。
エロについては、タイトルから察せられるとおり、パイズリが非常に充実している。パイズリと比べれば、本番その他などおまけに過ぎない。そういうところは、フェチ作品としてまったく正しい。
しかし、テキストにはフェチな情念をあまり感じない。この程度であれば、ごく普通の抜きゲーから、乳関連の部分だけを抜き出してもそう変わりはない。
巨乳の触感や弾力性、母乳の香りや味や舌触り、乳頭の形状の違いや突起の大小その他に、もっと突っ込んでほしい。それがダメなら、もっと乳フェチを極めたような独創性溢れるプレイがほしい。そういうものが、本作には欠けているように思う。
グラフィック 65/80点
基本CG総数は、110枚。フルプライスでも多いほうだ。
シーン総数は、39本。その内訳は、シャムシェル(12)、ルセリア(7)、アイシス(5)、ロクサーヌ(7)、グラディス(2)、エメラリア(2)、アリステラ&ドロワット(1)、ハーレム(3)となっている(ED含む)。
一枚絵それ自体の出来は、上々。人形の胸のように重力・圧力に逆らうのではなく、姿勢や揉み方によって変化する爆乳の存在感が圧倒的だ。何だか精液っぽい母乳の表現は好みが分かれそうだが、私としてはまあ許容範囲。
不満なのは、まず差分が少なすぎて、表情の変化に乏しいこと。酷いものになると、テキストとイメージが一時的にはまるで一致していないことがある。
音楽・声優 25/40点
BGMは16曲。声優については、抜きゲーにしては珍しく男性声優が多く採用されている。女性声優よりも男性声優の声のほうが印象に残った。女性声優の演技は大体において問題ないが、アイシスの”ツン”の演技はややかたくて不満に思う。
シャムシェル | 金松由花 | ルセリア | このは |
アイシス | 櫻井ありす | ロクサーヌ | 和葉 |
グラディス | 咲ゆたか | エメラリア | ももぞの薫 |
システム 10/20点
使いやすいんだか、使いにくいんだか、という操作性。全体的に重く感じられる。
セーブや環境設定などのシステムメニューは画面下端に隠れていて、マウスオーバーすると出てくる。セーブ画面や環境設定画面からは、画面右端にマウスオーバーすることで、鑑賞モード等のメニューが出てくる。
セーブはサムネイル式で見やすい。しかし何故か、クイックセーブ&ロードはない。
作品情報
タイトル | 巨乳ファンタジー |
ブランド | WAFFLE |
発売日 | 2009年10月23日 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |
パッケージ通販 | Amazon |