総評 150/200(良)
前作『レイプ!レイプ!レイプ!』と世界観を共有する作品。前作プレイ済である必要はないが、前作の内容を知っていればニヤリとくる場面もしばしばある。
本作は、前作と比べ、シナリオもグラフィックも音声もシステムも全部、優っている。多数のヒロインが登場する低価格ADVとしては、現在のところ、最優秀の出来ではないかと思う。前作ファンはもちろんのこと、最近のわるきゅ~れ作品が好きなら、かなりおすすめの作品だ。
シナリオ 35/60点
レイプに徹していることや、前作のシナリオについてのレビュー(第1パラグラフ)で述べたことに関しては、前作と大差ない。しかし本作では、エロのバリエーションが前作よりも豊かになり、馬鹿ゲー的なストーリーにも面白味が出てきた。
前作のエロは、各ヒロインの設定や犯されるシチュエーションが異なるだけで、どれもワンパターンな印象が強かった。というのは、ヒロインを捕獲してから挿入するまでの過程が短絡的であることが多く、挿入前にねちねちと陵辱するような描写が凝ってはいなかったからだ。
それに対し、本作では、挿入前の陵辱場面がとてもフェティッシュに描かれていることが多い。しかもそれは、各ヒロインの設定を活かす形で行われる。
例えば、祭を控えているため衣服の下にはふんどし一丁の田舎娘を、まずは田んぼに突き落とし、泥まみれにする。それから、上手く立ち上がれないのをいいことに、前垂れをきつく持ち上げて布を小股に食い込ませ、悶えさせる――単にハメて、出すだけではなく、それ以前に卑猥な辱めを与えて、ヒロインの心を嬲ってやるやり口が素敵。こういう辱めがあればこそ、後の処女破りも活きてくるというものだ。
ストーリーについては、前作も大概だったが、本作もわるきゅ~れ作品らしくかなり開き直ったものになっている。
たまたま路地で強姦魔(前作主人公)が女を犯している現場を見かけたら、その強姦魔に後光が射してみえたため、「彼こそ神だ!」と認識する主人公。彼は以降、セック鈴木と自称するその強姦魔と交流を持つようになり、とある女達のリストを貰い受ける。それについて鈴木が語るには、
そのリストに載っている女達は全員、あるAVメーカーと契約している女優だ。そいつらには報酬はすでに振込済みだから、いつでも好きなように犯していい。ただし作品のコンセプトのため、「撮影のことは語らずに」犯せ。(要旨)
とのこと。自分が強姦魔になるのは嫌だ、と怯える主人公は、この言葉を信じることで、何の懸念も覚えずに強姦魔の仲間入りを果たすのだ。
こんなに明らかな虚言を信じてしまうこと自体あり得ない話だが、それ以降も信じ続けてしまうのはもっとあり得ないことで、犯された18人以上の女達が誰一人として警察に通報しようとしないのは、さらにさらにあり得ない。しかしそんなのはまだ序の口で、犯された一部の女達がその後にとる行動はあり得なすぎて、むしろとても面白い。ここで詳しく述べることは甚だしいネタバレになるので止めておくが、特にヤンデレとか逆レイプが好きな方は楽しめると思う。
本作について不満なのは、自力での攻略がひどく面倒なこと。攻略難易度はヒント集有りなら易しいが、無しなら膨大な時間を費やすほど難しい。また攻略難度が低いといっても、それは「楽にコンプリートできる」ということを意味しない。どれだけ合理的に攻略しても、重複して選ばざるを得ない選択肢が多く、無駄な時間がかかってしまう。次回があれば、合理的に攻略すれば何一つ重複しないような”美しいチャート”を作れるよう期待したい。
グラフィック 70/80点
基本CG枚数は、39枚。アイキャッチが26枚、各ヒロインの立ち絵集が23枚。価格差を考えても、量的なコストパフォーマンスは前作以上だ。
回想には、前作と違ってエロシーン以外登録されなくなった。回想の合計は37本。
一枚絵をぱっと見て分かる前作との違いは、ヒロイン達の艶・肉感が増していることだ。これは彩色の改善によるところが大きいようだが、前作では無残だったボディバランスが少しは改善されたことも貢献しているのだろう。前作の無理のある奇形ロリータから、艶のある女子の体型に進化している。
また、本作から少しだけカットインや断面図の演出が挿入されるようになった。これらはまだお試し程度の数しか追加されていないが、いち断面図好きとしては「どんどん増やして欲しい」と思う。
陵辱されるヒロイン達の表情が良いのは、相変わらずで何より。また、差分の多かった前作よりもさらに差分による変化が大きくなり、見応えもより増してきた。
音楽・声優 30/40点
BGMに不満はなく、藤崎ひなの役以外の声優にも不満はない。ひなの役の演技は、二次元の女性にまるで成りきれてなかった。
九道美緒 | 佐倉もも花 | 楓葉さゆ | 佐倉もも花 |
リリアン・キーブラー | 渋谷ひめ | 天使みるく | 渋谷ひめ |
各務真琴 | 藤堂みさき | 森永あずき | 藤堂みさき |
楓葉美由 | 澄白キヨカ | 宮桃真音 | 澄白キヨカ |
榎本山桜桃 | 黒岩心々 | 原木恵流 | 黒岩心々 |
永瀬のの | 青葉りんご | 那々腹杏奈 | 青葉りんご |
倉本あんこ | 矢末果実 | 山本幸江 | 矢末果実 |
朝日奈ルミ | 逢川奈々 | 桜井うさぎ | 逢川奈々 |
目黒レニ | ヒマリ | 春瀬綾香 | 金松由花 |
永瀬奈々 | 榊木春乃 | 藤崎ひなの | 藍川珪 |
珠樹由奈 | 青井美海 | ばぁや | ???? |
システム 15/20点
クイックセーブ、ウィンドウ透過機能有り。スキップ速度も、だいぶ速くなった。また今回から、ヒロイン個別ではなく全員の音量調整もついたのは嬉しいところ。あとはバックグラウンド動作とマウスホイールによるテキスト送りができれば、と思う。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | プレイ!プレイ!プレイ! |
ブランド | わるきゅ〜れ |
発売日 | 2010年4月9日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |