総評 60/100(可)
お姫様陵辱もの(異種姦)。わるきゅ~れの実験作としてみれば嫌いではないが、あまり人に薦めようとは思えない出来だった。同人アニメ作品がよほど好きでなければ、今やると、ちょっとがっかりするかもしれない。
シナリオ 15/30点
ストーリーは、おまけのようなもの。魔族に王国を征服された竜騎姫カチュアが、7日間ひたすらに陵辱される。もしカチュアが陵辱に堪えきれば、魔族は王国から出ていくことになっている。カチュアは、大切な家族や恋人、国の兵士達に犯されることで、絶望を重ねていく。
カチュアのほかには、彼女の母であるニーナも陵辱される。が、それはカチュアをますます絶望させるためのスパイスのような扱いだ。ニーナ単独でのエンディングはないし、単独のエロシーンも少ない。
本作のエロシーンには、アニメモードとテキストモードの2種類がある。テキストモードは、従来のADVどおり、台詞や地の文がテキストウィンドウ上に表示される形式である。一方、アニメモードではテキストウィンドウがなく、台詞だけが聞こえる。
もしも読者が本作を未だプレイしたことがないなら、最初はテキストモードからやったほうがいい。アニメモードは、失敗といっていい出来だからだ。アニメモードにおいては地の文が表示されないため、初見では状況の切り替わりが唐突に感じられることがある。また、台詞は常に聞こえるが、無限にパターンがあるわけではないから、同じ台詞が読み上げられることがある。こんなモードは無くていい。
エロについては、異種姦中心。触手に犯されるのはもちろんのこと、豚男や竜に犯されることもある。ただ、魔族の見た目が人間なので、異種姦に完全に特化しているとまでは言いがたい。個人的には、わるきゅ~れにしてはずいぶんとおとなしいエロシーンばかりだ、という印象を受けた。
グラフィック 25/30点
基本CGは16枚。動画は16本。アニメーション作品であることを考慮すると、コストパフォーマンスは良いほうだ。
回想は、19本(うち、エロシーンでないことが明らかなものは1本のみ)。その内訳は、カチュア(13)、ニーナ(3)、カチュア+ニーナ(3)となっている。
エロシーンの動画は、表情の変化はとても良い。人体の動きはダイナミックなぶん、粗もずいぶんと目立つが、07年の同人アニメ処女作でこれなら上出来なほうだろう。
しかし、立ち絵までいちいち動作させるのはやり過ぎだったと思う。人体の動きがまるで操り人形のようだ。
モザイク修正については、現物の修正は、どの販売サイトのサンプル画像よりも薄い。デモ版よりも極薄で、性器の形や色艶も認識できる(※DiGiket版で確認)。肛門と腸内は無修正。
音楽・声優 15/20点
声優の演技は二人とも、お世辞にも上手いとは言えない。だが、同人作品のなかであれば問題はない。
カチュア | 鳥瀬くるみ | ニーナ | 青川ナガレ |
システム 5/20点
スキップがとにかく遅い。立ち絵が動くたびに引っかかるからである。テキストモードにおいては、エロシーンの動画をスキップすることもできない。
回想登録において、アニメモードとテキストモードが区別されるのは面倒である。エロシーンはどちらもほぼ同じ内容なのだから、どちらか一方で発生させれば、双方とも登録されるようにしてほしかった。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | プリンセスナイト☆カチュア ~堕ちた竜騎姫~ |
ブランド | わるきゅ〜れ |
発売日 | 2007年7月27日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |