あらすじ
主人公 椋一は、ヲタクの集まりであるパソコン部の部員。そこにはアナル、フェティシズム、ロリータ、巨乳等に精通するヲタクたちが所属しており、椋一は”孕ませ”に通じる「キング」と呼ばれている。
パソコン部の面々は、ヲタクというだけで女生徒達から相手にされず、毛嫌いにされることを苦々しく思っていた。特に彼らをダニのように嫌う生徒会長 恋に対しては「いつか強姦してやろう」とさえ思っていたが、所詮は想像するだけであった。
しかしある日、椋一がインターネットで見つけた精液増量催淫薬(通称SIN)を入手すると、状況は一変。SINを使用すると、一回や二回射精しただけではどうにも収まらないほどの精力を得ることができる。その精液には強力な催淫効果があるらしく、犯された女は行為後も身体の疼きに悩まされることになる。主人公等はその弱みにつけ込んで、学園の女生徒達を次々と犯していく。
総評 50/100(可)
精液大量中出しもの。発売2日前になってようやく本作の存在を知り、ディーゼルマインだから取り敢えずと購入したが、買ったことをとても後悔させられた。
これは、なんと出来の悪い作品か。レビューしていて、どこを褒めていいのか分からなかった。投げやりな内容でありながら攻略が面倒くさいので、もしディーゼルマインにお布施する気があったとしても、自力攻略はお薦めしない。
攻略するどころか、序盤でヒロインの性格をひと通り理解したら、後はセーブデータでも当てればいいのではなかろうか。私には、そのほうがまだマシであるように思えてならない。
シナリオ 5/30点
エロは、輪姦特化。椋一が独占する場合もあるが、それは一部エンディングと、ヒロイン達の処女膜に関してのみ。いちおうヒロインごとのエッチの趣向に差異をつけようという試みは見受けられるものの、そんなのは上辺だけである。ヒロイン単独のエロシーンの趣向が少し違うだけで、ヒロインやゲストを絡めた女二人以上の輪姦シーンは、どれも同じパターンに基づいている。違いがあるとしたら、ゲストの性格と衣装くらいのものだ。
本作程度の容量では、ヒロインを3人扱うだけでも苦しいのに、ゲストまで登場させるのは無理があるだろう。実際、ゲストは立ち絵すら用意されていないし、その存在は日常場面でほんの少し触れられるだけだ。そんな存在感のない女をヒロインと”抱き合わせて”輪姦されても、彼女にはそれまで何の思い入れもないから非常につまらない。
ヒロイン単独についても、その個性を十分に引き出せているかは怪しいものだ。琴音と歩の初強姦の際には何のギミックも用意せず、ただ無計画に襲って強姦するだけ。事後の口止めはSINの効果と陵辱写真に頼りっきりで、特別何か対処するわけではない。
ヒロインを脅して恋やゲストを罠にはめる手法もワンパターンで、しかも説得力がない。大体、催淫精液入りの飲料水を飲ませるといったって、いくら信頼する者から手渡されたとしても、普通は違和感を覚えるだろう。ゲストが犯される際、「やめて! ~に酷いことしないで!」と泣き叫ぶヒロインや、それに対して「~に無理やりやらせるなんて!」と優等生な回答しかしないゲストのワンパターンな茶番劇にも、いい加減辟易させられる。
以上数々の欠陥があるだけでも駄作なのに、さらに最低なのは攻略の面倒くささである。本作の選択肢は各ヒロインに対応したものが3つずつあって、選んだ回数によって各ヒロインごとのイベントが個別に進行する。個別に進行とはいっても、他のヒロインの選択肢を選ぶことも相関しているので、一人だけ選んでいくとバッドエンドを迎えるだけでなく、そのヒロインのイベントを全て埋めることすら出来ない。さらには選んだ選択肢の順番も関係しているので、組合せさえ合っていればいいというものではないのだ。
この○○みたいな構成のせいで、どれほど攻略が面倒になっていることか。自力でやるなら、たった一つのイベントを回収するために、かなり前の選択肢まで戻る作業を繰り返す破目になるだろう。そして、何度か同じイベントを見せられ、スキップして進めても、わざわざ数行だけ変化させたテキストで足止めをくらい、さらにイライラさせられるのだ。最終選択肢後の展開についても、大部分が共通でしかも長ったらしくてヤキモキさせられる。
先日発売された『愛妻【reverse side】』といい、なぜ今月のディーゼルマインはこんなに攻略が辛いのか。幸い本作はあれより選択肢が少ないぶん、不毛な作業に費やす時間もだいぶ短いではある。しかし、この作品のようにストーリー性のない低価格ソフトで作業させられるのは、非常に腹立たしい。私はお手軽な抜きゲーをディーゼルマインに期待しているのであって、作業ゲーは望んでいない。作業させられるのは、クレージュ本家だけで十分だ。
グラフィック 15/30点
基本CG枚数は20枚(+EXTRA1)。
回想はすべてエロシーンで、10本(+EXTRA1)。その内訳は、恋(1.5)、琴音(2)、歩(2)、恋+歩(0.5)、恋+楓(1)、琴音+凛(1)、歩+優希(1)、恋+琴音+歩(3+EXTRA1)、女全員(1)となっている。
原画は、もう少し表情の描ける方にしてほしい。サンプル画像を見るだけでは普通程度のレベルにみえるが、差分込みでみると、どうにも表情が硬くて仕方ない。さらにテキストの進行によっては、目の焦点がどこに合っているのかさえ疑問に思うパターンが多くあって、違和感が大きい。
人体のバランスがおかしいのは言わずもがな。特に下半身アップの出来が致命的で、遠近感がまるで感じられない。
本作ではズームアップ機能搭載。アップすると、クリトリスと包皮の輪郭がだいぶはっきりする。実用性は『もしもボクがエロゲーのモブキャラだったら……』よりも全然マシだが、『和姦催眠』を超える程ではない。
モザイク修正はサンプル画像と同程度。肛門無修正。
音楽・声優 15/20点
音楽・声優ともに同人ならば問題ない。機械がショートしたような射精音だけは要改善。
鈴崎恋 | 計名さや香 | 春宮琴音 | 水島理音 |
佐藤歩 | つゆりよつば | 長谷川優希 | 分倍河原シホ |
藤崎楓 | 霜月優 | 風宮凛 | 涼貴涼 |
女子学生1 | 柚木美里依 | 女子学生2 | 柚木美里依 |
クラスメイト | 柚木美里依 |
システム 15/20点
クイックセーブ、ウィンドウ透過機能等あり。特に不便は感じなかった。
エッチ内容について
作品情報
タイトル | 精液大量注入!3 ~激流のザー×ン1000連発~ |
ブランド | ディーゼルマイン |
発売日 | 2010/04/28 |
ダウンロード販売 | DLsite DMM |