プリマ☆ステラ 感想

プリマ☆ステラ

総評 140/200点(良)

『プリマ☆ステラ』は、複数のお嬢様たちが一人の主人公に好意を寄せる、学園ハーレム系の抜きゲーだ。シナリオ構成は無茶苦茶だが、萌えや実用のための演出には抜かりがない。鬼畜ではなく純愛和姦を楽しみたい方にオススメ。

シナリオ 25/60点

紆余曲折あってお嬢様学園に交換留学してきた主人公♂は、何故かお嬢様たちにモテモテになる。彼女たちはみんな人柄が良く、「高飛車で嫌味なセレブ」といったステレオタイプではない。物語は全8話、1話ごとに分割されて進展し、主人公はお嬢様たちのトラブルや悩みを解決しながら、彼女たちの処女を奪っていく。

シナリオは、主人公を巡るお嬢様たちの掛け合いの面白さに力が入っている。また、エッチするときの彼女たちの反応もなかなか良く、隠語の乱用に頼らない演出には好感が持てる。

しかし一方、物語の展開には、矛盾とご都合主義がひどく目立つ。本作品を純粋に抜きゲーとしてみれば気になる程度ではないが、中途半端に感動を狙っているせいで、物語展開に無理が生じている。

大体、あの主人公は仲間内の処女をあれだけ奪っておいて、なぜ誰とも本格的な修羅場にならないんだろうか。久住は彼を「天然の女たらし」と称するが、実際には確信犯としか思えない行動ばかり取っている。それでも最後は無理やりに大団円を迎えるというのは、ちょっと納得がいかない。

CG 70/80点

立ち絵もイベントCGも手抜きがない。時折入るデフォルメ絵は可愛らしく、コメディ時の演出を盛り上げてくれる。

エッチシーンについては、もう少しモザイクの幅を狭める工夫が欲しかった。挿入箇所がメッセージウィンドウの影に隠れてしまうシーンが目立つのも頂けない。

音楽・声優 35/40点

声優さんは有名どころが多く、もちろん演技のレベルも高かった。特に、雅役 まきいづみさんの演技は個人的にお気に入り。

システム 10/20点

システムはそこそこ整理されているのだが、オート愛用者としては不満のある設計だった。というのは、オート中はセーブ&ロードが不可能であり、メッセージ履歴を表示することもできないからだ。いちいちオートを手動解除してから~というのは、とても面倒くさい。

メッセージウィンドウ内の幅のバランスが悪い。名前と台詞の表示枠が上下に分割されていて、名前枠に幅を取りすぎている。そのせいで、一般のエロゲをプレイするよりも視線をやや下方に下げないと、キャラの台詞が読めない。ウィンドウモードなら問題ないが、高解像度でフルスクリーン表示すると、かなりバランスが悪く感じられる。

エッチ内容について

プレイはオーソドックスな内容(※)ばかりだが、キャラの萌え補正と秀逸なエロテキストのおかげで実用性は十分。3P有(※秘密の小箱にて)。言葉責めの類はあまり無い。アナルセックスはあるといえばあるが、ほんのオマケ程度で、開発したりはできない。

(※) 通常位 騎乗位 後背位 69 パイズリ フェラ 中だし ごっくん etc

作品情報

タイトル プリマ☆ステラ
ブランド アトリエかぐや
発売日 2008年6月27日
ダウンロード販売 DMM