女体狂乱 ~これが私の望んだボディ~ 感想

総評 75/100点(良)

とても、とてもとても気が狂った人体改造エロゲー。あまりの狂乱っぷりに感動し、思わず『』と評価しかけたが、半日ほど頭を冷やして『』とした。

『女体狂乱』のストーリーとエロシーンは、善悪とは関係のない向こう側へとぶっ飛んでいる。このある意味で高度な笑いと、極めて実用的なエロシーンを理解できるのは、……な人間しかいない。

本作品は、二次元と三次元を倫理的に峻別できない方や、グロ耐性がない方は絶対にプレイすべきでない。しかし一方、すべて悟っているプレイヤーにとっては、最高の抜きゲーとなり得るだろう。

シナリオ 20/30点

ヤブ医者が、頭の弱い純情な少女を病気だと騙して、人体改造の実験を施してゆく、という話。1プレイは20分程度だが、物語の分岐点がやたらと細かく設定されているため、フルコンプするにはけっこう時間がかかる。エンディングも多数用意されており、それぞれのEDは、互いに直接の関連性を持たないパラレル・エンドになっている。

ストーリー展開はとてもシュールで、控え目にいっても筋が通っていない。だが、それは狙ってやっていることだと思う。中途半端に真面目なストーリーを追わされるより、かえって面白く読める。

肝心のエロシーンは、どれも独創性に富んだ人体改造ばかり。もちろん激しく人を選ぶが、「最近はノーマルセックスどころか、アブノーマルでさえ抜けないんだよ!」という方にはオススメできる。

CG 30/30点

『女体狂乱』のCGを完成度において純粋に評価すると、大目にみて25/30点程度である。だが敢えて満点としたのは、この価格帯(1,890円)におけるコストパフォーマンスの高さを、評価に加えたからだ。

『女体狂乱』の基本CG枚数は圧巻の67枚(エロ47+アイキャッチ20)、エロシーンは47本。差分による変化もかなり大きい。これだけのヴォリュームがあれば、向こう一ヶ月はおかずに使えるだろう。

音楽・声優 15/20点

声優さんの声質はけっこう良く、卑猥な効果音もある。が、演技それ自体は絶叫するばかりなのが多く、しばらくすると興が醒めてくる。

システム 10/20点

メッセージスキップの速度が遅い(影消去を推奨)。選択肢が多いのにクイック機能がなく、既選択肢マーキングもない。

作品情報

タイトル 女体狂乱 ~これが私の望んだボディ~
ブランド わるきゅ〜れ
発売日 2008年8月22日
ダウンロード販売 DLsite FANZA
パッケージ通販 Amazon 駿河屋