無限煉姦 ~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~ 感想

無限煉姦 ~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~

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感想と評価 145/100(良)

ストーリーは、成長物語。世界観は、時空を超越したパラレルワールド。理不尽な環境に翻弄されるだけだった主人公が、別世界で様々な人々との出会いを通じて成長していく。

Liquidの他作品とは毛色の違う異色作。過激な陵辱(輪姦、触手姦、人体改造、拷問系)を盛り込みながらも、ストーリー性が非常に高い。実用本位でプレイするとやや微妙な作品だが、ダークファンタジーの読み物としてはとても面白い内容だと思う。

1. 本作におけるストーリー性

陵辱される主人公

身分なき者が蹂躙される世界で、奴隷が不老不死を得たらどうなるか?

始皇帝がそれを求めたように、不老不死とは元来強者が求めるものだ。強者は、死の恐怖から解き放たれ、己が権勢を永遠とするために、不老不死を求める。不老不死となることが自らの幸福と直結しているから、強者は不老不死になる意思を持つのである。

それに対し、弱者が不老不死となるのは不幸でしかない。弱者が不死身になったところで、弱い社会的立場はそう簡単に覆らない。身を守る力すらなければ、永遠に強者に蹂躙され続けるだけなのだ。

この物語の主人公は奴隷であるにもかかわらず、不老不死を得てしまった。世界の王は、彼女を自由の身とし、弱肉強食の町に放った。彼女に与えられた自由は、褒美であるとともに罰だった。はれて自由の身となった弱者は、誰からも束縛されないがゆえに、誰からも保護されない身となってしまったのだ。

それからというもの、主人公は町の住人達の玩具にされてしまう。不死身であるがゆえに、どんな残酷な仕打ちを受けても、時間が経てば蘇る。そして蘇ったなら、またひどく犯されたり、苦痛を与えられたり、身体を切り刻まれたりする。

どれだけ罰を受けても救済されない、煉獄の無限ループへの恐怖が、第一章では描かれる。そこに着目すると、『無限煉姦』という本作のタイトルは、よく名づけられたものだと思う。

さて、物語が進むと、主人公はこの『無限煉姦』から脱出できるたった一つの術を知る。しかし、この時点での主人公は臆病すぎて、それをうまく実行することができない。

紆余曲折あって別世界へと逃れた彼女は、そこで“以前の自分に欠けていたもの”を得ていく。それは孤独の中から生まれるものではなく、大勢の意思ある人々との触れ合いの中から得るものだ。

主人公は、様々な人々との触れ合いによって成長していく。実に王道――ここだけみると、少年少女の成長を描くストーリーの典型のようだ。

しかし本作は、間違っても、子供にみせられる『世界名作劇場』的なハートフルストーリーではない。エログロなダークファンタジーであり、全五章の各章は残酷な悲劇で構成されている。

私は、これらの悲劇を好ましく思う。何故ならば、登場人物を肉体的または精神的に痛めつけるエピソードには、サディスティックな興奮があるからだ。

本作はそもそも陵辱系ブランド発の作品だから、単に温かい涙を誘うだけの成長物語であってはいけない。本作のストーリーは、成長物語でありながらも、陵辱要素に親和性のある展開になっているところが良い。その上で相当面白い話に仕上がっているのだから、これはもう秀逸といっていい。

2. ストーリー性に対する不満点(重大なネタバレを含む

パイズリするマリー

私は、本作のストーリー性を総合的に高く評価しているけれども、どうしても納得のいかないことが一つある。それは、リトルに対する主人公の冷淡な態度だ。

主人公はかつての敵にさえ憐れみを抱く優しい心を持っているのに、一方で自分の娘とされるリトルを拒絶する。

確かに、リトルの誕生の歪さやマリーのことを考えれば、主人公がリトルを受け入れ難く思うのは理解できなくもない。しかし、主人公の優しい性格からすると、リトルを最終的に受け入れないにしても、そこには葛藤があるはずだ。

この点、本編における葛藤描写は十分ではない。主人公の自然な感情の動きよりも、プロットの進行が優先されている嫌いがある。そのため、三章の中盤以降、敵対者に対して彼女の優しさが現れるたびに、「なぜこの優しさを、一欠片でもリトルに与えられなかったのか」と疑問に思ってしまう。

3. エロシーンの傾向

輪姦されるロアナ

シナリオはほぼ一本道で、ストーリー性重視の本線から、エロ重視の幾つかの支線が分岐する形になっている。エロシーンの傾向は、本線はソフト(和姦多し)で、支線はハード陵辱。その程度差が激しいせいか、支線は取ってつけたような展開である。

陵辱は、輪姦、触手姦、人体改造、拷問系のグロテスクな責めで行われる。人体改造は、フタナリ化と奇乳化。拷問は、例えば、乳首や陰核に針を貫通させたり、暴力を振るったり、四肢の関節を脱臼させたりする。

4. グラフィックに対する不満点

触手陵辱される静香

私は、本作のキャラクターデザインについては気に入っている。各登場人物の立ち絵にも大きな不満はない。しかし、エロシーンにおけるグラフィックについては、かなり不満がある。

一枚絵に描かれたヒロインの表情からは、エロさを感じない。何故ならば、その表情がヒロインの感情を十分に反映したものだとは思えないからだ。それまでのストーリー展開やテキストの描写から想定される表情と、実際に描かれている表情が一致しないことが多かったので、その度に興醒めさせられた。

また、一枚絵の構図は、犯されるヒロインの最も淫らな部分に焦点を当てられていない。他の人物の身体が邪魔だったり、他と扱いが均等だったりで、迫力が感じられなかった。

ただ、「魔女ト扱ワレ死少女ノ末路」ルートの一枚絵だけは評価したい。ここでは、犯される初心なヒロインの悲痛がよく伝わってきた。全部を通してこのくらいのクオリティを維持できればいいのに、と残念に思う。

評価とコメント

シナリオは、前述の欠点があるにしても、とても面白かった。問題は、エロシーンにおけるグラフィックの拙さにある。差分変化も貧相に感じられるので、もう少し充実させてほしいところだ。

  • 総合評価 145/200点
  • シナリオ 50/60点
  • グラフィック 55/80点
  • 音声 30/40点
  • システム 10/20点

エッチ内容について

エロシーンの詳細

主人公

×ゲッグ
触手で舌や秘所を弄ばれ、何度も絶頂する
細い触手で秘所を拡げられ、触手で口と両穴を犯される
触手で乳房を絞られ、多数の触手を秘所に無理やり挿入される
村人達の前で磔にされた状態で、乳首に針を刺され、首を絞められる
×ギュスターヴ
首筋から血を吸われる
片手で身体を持ち上げられて、犯される
×王城兵士
立ったまま愛撫され、対面立位でセックス
×村人達
輪姦される
蛙の格好で緊縛&目隠しされた状態で、乳首と陰核に針を刺される
 →蝋燭を全身に垂らされ、蝋燭の火を膣内で消される
×異世界の住人達
輪姦される
輪姦され、精液塗れにされる
杭で壁磔にされた状態で、次々と口淫させられる
首を絞められて犯されながら、腹を殴られる
×兵士達
輪姦される
次々と壁フェラさせられる
(フタナリ,奇乳)×妖怪達
局部を弄ばれ、射精する

リトル

×エルク
口淫してあげる
正常位でセックス
×男達
複数の男達とまぐわい、処女喪失

マリー

マリー
陰核がフタナリ化し、自慰して射精する
×エルク
パイズリフェラで奉仕する
×兵士達
輪姦される
(フタナリ)×兵士達
パイズリされるたびに、乳房が肥大化
(フタナリ,奇乳)×兵士達
フタナリを自らしごきながら、アナルを次々に犯される
(フタナリ,奇乳)×触手
膣、アナル、乳頭、フタナリの尿道を同時に犯される

ミルディオーム

(両手吊り緊縛)×主人公
腹を殴られる
乳首や陰核に針を刺される
背中から刃物で滅茶苦茶にされる
×異世界の住人達
輪姦される

ロアナ

×ゲッグ
主人公の前で、触手に逆さ宙吊りにされて、両穴を犯される
×村人達
輪姦される
口淫や手コキで奉仕させられる
両穴を犯されながら、腹を殴られる
四肢を緊縛された状態で、愛撫による連続絶頂責めにあう
四肢を拘束された状態で、乳首や陰核に針を刺される
 →四肢の関節を外され、膣から杭で串刺しにされる

プティン

×兵士達
膣もアナルも何度も犯される

静香

静香(巫女装束)
自慰する
(巫女装束)×青年
自ら誘って、処女を捧げる(対面立位)
(巫女装束)×男達
持ち上げられ、両穴を同時に犯される
×触手
触手拘束されて、口と両穴を犯される

時枝

(剣道着)×ゲッグ
触手拘束され、処女を奪われる
細い触手で乳頭を犯され、無数の触手で両穴を犯される
肛門から侵入した太い触手に、口まで貫通される
×男達
輪姦される
まんぐり返しの格好で緊縛固定され、腹を蹴られる
 →蝋燭を垂らされて放尿し、膣・腸内で蝋燭の火を消される

美幸

(女学生服)×ゲッグ
触手で両穴を犯される

複数

主人公×マリー
マリーが主人公を愛撫する
シックスナインの格好で、互いの秘所を舐めあう
主人公×マリー(フタナリ,奇乳)
壁の穴から出たマリーのフタナリを、主人公が口淫する
主人公(フタナリ,奇乳)×静香
騎乗位(静香が上)でセックスし、母乳噴出
マリー(フタナリ,奇乳)×{リトル+兵士}
リトルが、性交中のマリーのアナルをフィストで犯し、フタナリを手でしごく
{主人公+静香}(巫女装束)×妖怪達
大勢の小型妖怪達に犯される
{主人公+マリー}×ギュスターヴ
二人とも目隠しされて両手を拘束され、順番に挿入される(後背位)
{マリー+プティン}×兵士達
それぞれの相手に口淫奉仕させられる
それぞれの相手と後背位でまぐわう
{主人公+リトル+マリー+プティン}×兵士達
それぞれの相手とまぐわう

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 黒石りんご
CG枚数 95枚
エロシーン数

53本

内訳

主人公 17/リトル 2/マリー 6
ミルディオーム 2/ロアナ 6
プティン 1/静香 4/時枝 4/美幸 1
主人公&マリー 4/主人公&静香 2
マリー&リトル 1/マリー&プティン 2
主人公&リトル&マリー&プティン 1

アナル修正 肛門も修正済
声優リスト
主人公 葵時緒 リトル 倉田まりや
マリー 香澄りょう ミルディオーム 三郷夢綾
ロアナ 花南 プティン 小波渡陸
静香 高井戸雫 時枝 藤乃理香
タイトル 無限煉姦
ブランド Liquid
発売日 2011年11月25日
ダウンロード販売 DLsite FANZA
パッケージ通販 Amazon 駿河屋