Soeur ~縛られる愛、散りゆく愛~ 感想

Soeur ~縛られる愛、散りゆく愛~

総評 75/100(良)

ヤンデレな妹と幼馴染の生徒会長による、拘泥の愛憎劇。物語それ自体の出来はあまり良くないが、エロの実用性は高い。

特に、黒タイツの描き方は感動するほど上手い。正直私にはそういう趣味は無かったのだが、この作品をプレイしてから黒タイツに開眼した。素晴らしいね、黒タイツ。

シナリオ 20/30点

妹と幼馴染の二人のヒロインが、ダメ男の主人公を奪い合う、という泥沼な話。ヒロインたちはお互いを罵り合ったり、主人公と肉体関係を持つだけでなく、盗撮や妊娠をネタにして脅迫したりもする。

酷い修羅場を楽しめそうだが、実際にはそれほど胸を痛めるような話ではない。むしろ、彼らの意味不明な言動や行動の数々には唖然とする。登場人物の設定や心理の掘り下げが甘いので、あまり感情移入できないからだ。

エンディングについては、すべてこちらの予想の斜め上をいく。悪く言えばやや超展開だが、いい具合に鬼畜かつシュールで、個人的には楽しめた。この作品は、あまり深く考えずに、昼ドラを観るように読み進めていけばいいと思う。

エロについて

エロのほうは、なかなか実用的に仕上がっている。卑語を安易に多用しない、扇情的な台詞回しと地の文が何ともエロい。この点については、抜きゲーとして高く評価したい。

全てのエロシーンは着衣前提で、ちづるは黒タイツ着用のエッチが多い。責めは、ヒロインからと主人公からの両方があって、和姦だけでなく強姦もある。そういうのが好きなら買いだろう。

グラフィック 30/30点

基本CG枚数は24枚、エロシーンは15本。エロシーンの内訳は、ちづな(7)、エリカ(7)、ちづな&エリカ(1)となっている。ただし、『ちづな&エリカ』と『エリカ』の一部については、3Pと2Pの境界が曖昧である。人によっては、ちづな&エリカ(3)と考えるかもしれないし、あるいは(0)かもしれない。

立ち絵については、胸から腰にかけてのバランスがおかしい。だが、イベントCGの出来はとても良い。女の子が時に挑発的に微笑み、時に恥らい、様々な淫靡な表情を魅せてくれる。件の黒タイツについては、DLsiteのサンプル画像1を参照。

音楽・声優 20/20点

キャッチコピーで謳う”実力派声優を起用”という文句には、偽りがない。演技が全体的に安定していて、違和感なく聞くことができた。同人でこれなら十分だ。

システム 5/20点

基本システムは、だいぶ使い勝手が悪い。クイックセーブやメッセージウィンドウ透過機能がない。各種設定の変更後に、いちいち有効化を確認してくるのがウザい。スキップは遅い。バックログはほんの少し前までしか閲覧できないので、ほとんど使い物にならない。

エッチ内容について

ちづな(7)
処女喪失(黒タイツ着用)、黒タイツの上からオナニー、バナナ舐め、電車のなかで
エリカ(7)
指フェラ、野外で主人公にオナニーを見せる、ちづなの前でセックスを見せびらかす、アナル強姦、拘束肉便器放置、アナル騎乗位、手コキ
ちづな&エリカ(1)
(ちづながエリカの)膣内に嵌っているペニスを精液ごと舐め上げる

作品情報

タイトル Soeur ~縛られる愛、散りゆく愛~
ブランド あっぷるみんと
発売日 2008年10月10日
ダウンロード販売 DLsite DMM