ブレイク/プライド 感想

ブレイク/プライド

(※)レビューの「本編の構成」で述べた理由により、攻略チャートは作成していません。

概要と評価 90/200(不可)

本作のあらすじ
敗戦の女騎士(セラ)と奴隷エルフ(ルテジア)が、闘技場の闘奴として日々闘わされる。闘技場の支配人は二人を罠にはめ、堕落させようと画策する。

感想の要旨
タイトルから想像されるような、「ヒロインのプライドをへし折る」とか、「ヒロインを徹底的に辱める」という展開は期待しないほうがいい。エロのクオリティは高くない。

エロシーンの属性
特化せず。輪姦・乱交、ヒロインどうしの絡み、触手を含む異種姦などがある。

目次

  1. 本編の構成
  2. シナリオがダメな3つの理由
  3. エロとCG
  4. コメント

1. 本編の構成

ゲーム期間は、7週間。エンディングは一つだけ。1週につき1~2回イベントを観ると、次週に進めることができる。イベントは、セラとルテジア、どちらでも指定可。未回収のイベントは、イベントマップからいつでも回収できるので、ヒロインの攻略順で悩む必要はない。

2. シナリオがダメな3つの理由

本作は、「高慢なヒロインのプライドをへし折る」という趣旨の作品だ。しかし残念ながら、私は本作をそういう文脈で楽しむことはできなかった。何故ならば、

  • 支配人(責め手)の存在感がとても薄い
  • 負けたら犯される条件を、ヒロイン自身が了承済である
  • ヒロインは結局、自らの都合で堕ちていく

からだ。

支配人は、人や道具を利用してヒロインを窮地に追い込む。が、それは間接的な方法でしかなく、自ら直接手を下そうとはしない。そもそも自分でヒロインを犯すことにさえ消極的だ。

ヒロインは、他に選択肢がないとはいえ、敗者のペナルティを了承している。実際に負けて犯されることになっても、それを完全に拒絶することはない。彼女たちはだいぶ嫌がりながらも、敗者のペナルティを受け入れている。逆に、自分が勝った場合に、そのペナルティを利用することさえある。

ヒロインは、凌辱の結果として堕ちたというよりむしろ、自ら進んで堕ちていく。セラは、犯される快楽の味をしめて、自ら快楽を求める。ルテジアは、良い環境を維持するために、パトロンに体を売る。彼女たちの意思決定には支配人の介入があるとはいえ、自分で選んだことには変わりない。

3. エロとCG

エロは、陵辱ものとしてはソフトなほうだ。輪姦・乱交、ヒロインどうしの絡み、触手を含む異種姦などがある。エロシーンの尺は長くないし、内容はテンプレ的で単調だ。

本作のウリである肌色の切り替えは、セラとルテジアどちらも可。褐色肌のクオリティは思ったより高くて、ここだけは好感が持てた。

一枚絵は26枚用意されているが、うち2枚はただの線画である。これが演出のつもりか、予定に間に合わなかったのかは分からない。CG差分の変化は貧しいが、低価格帯では普通程度だ。

体液の表現はかなり拙くて、萎える。精液は修正液、潮吹きは安物の花火のような質感だ。

「~セラ アナルセックス~」の一枚絵は、アナルではなく膣に挿入しているように見える。

モザイク修正は、雑。性器以外への巻き込みが目立つ。

4. コメント

シナリオをみても、グラフィックをみても、残念な出来だった。

本作一番の欠点は、支配人がヒロインの堕落に積極的に介入しないことだ。お膳立てをするだけで、自分ではろくに犯しもしないキャラは、本作の主役級に相応しくない。本作の趣旨は「高慢なヒロインのプライドをへし折る」ことなのだから、その「へし折る」側の存在感の強さは重要である。その点、支配人の存在感は、脇役のパトロンにすら劣る。

グラフィックについては、エロい表現にもっとこだわるべきだ。生々しい体液や可能な限り薄いモザイクなどは、抜きゲーにとって重要な要素である。

  • 総合評価 90/200点
  • シナリオ 10/60点
  • グラフィック 40/80点
  • 音声 25/40点
  • システム 15/20点

作品情報

CGと声優の詳細
CG・エロシーン
原画 にの子
CG枚数 26枚(うち2枚は線画)
エロシーン数

21本

内訳

セラ 9/ルテジア 8/セラ+ルテジア 4

アナル修正 肛門修正済
声優リスト
セラ 東かりん ルテジア 悠はるか
タイトル ブレイク/プライド
ブランド ぴたふぇち!
発売日 2012年6月15日
ダウンロード販売 DLsite DMM
パッケージ通販 Amazon 駿河屋