概要と評価 175/200(優)
作品のあらすじ
ソフィアは、エルフと人間の文化交流を深めるため、エルフ学の代表的な研究者である霧原龍太郎の家に居候していた。龍太郎の息子の拓真は、幼い頃からソフィアに憧れていた。今や大学受験生となった拓真はソフィアに告白し、彼女と恋仲になる。しかし、龍太郎のゼミに所属する守野史弥が二人のセックスを盗撮しており、ソフィアはその盗撮映像をネタに肉体関係を迫られてしまう。
感想の要旨
オーソドックスな寝取られものであり、調教物としてみても完成度が高い。肉付きの良い黒エルフのからだが堪らなくエロい。ただし、エロシーンは、従来のブラックリリスの”いろんな変態プレイの詰め合わせ”とは趣向が違う。
エロシーンの属性
陵辱的ではあるが、ブラックリリスにしてはソフトなエロシーン。イラマチオ、アナルセックス、鼻フック、妊娠ぼて腹セックスあり。男子学生たちの前での公開プレイあり。
目次
- 心身ともに調教されていく黒エルフ
- エロシーンについて
- コメント
心身ともに調教されていく黒エルフ
『僕のエルフお姉さん』は、黒エルフのキャッチーなビジュアルにまず目を奪われる作品だが、シナリオのほうはオーソドックスな寝取られものだ。ヒロイン(ソフィア)は、恋人(拓真)との痴態を盗撮され、それをネタに脅されて間男(史弥)と肉体関係を結んでしまい、そのままズルズルと堕ちていく。本作は、その堕ちていく過程を、日常とエロシーンの両面でとても丁寧に描いていた。
出典:Black LiLiTH『僕のエルフお姉さん』DL版
この映像を流出されたくなったら、史弥のチンポを受け入れる必要がある。
エロシーンで注目すべきポイントは、ソフィアが史弥に調教されていく過程で、彼女の心身の淫らな変化がしっかりと描かれていることだ。
例えば、ソフィアが初めて史弥のペニスをおしゃぶりした時、彼女は口内に射精されて嘔吐してしまったが、彼との関係が進むにつれて、嘔吐感も苦味も薄れていく。さらには脅されて史弥のチンポを「好きだ」と言わされていたが、いつの間にか本当に好きになってしまう、等々。
他にもソフィアの羞恥心や魔法使用に関する順法意識、拓真を裏切っている罪悪感といったソフィアの感情に対して、史弥の調教が影響を及ぼしているのが見て取れる。そうした観点からすると、本作は調教物としても優れていると思う。
出典:同上
露出度の高いスーツを着せられた程度で赤面していた頃が懐かしい。
もちろん、『僕のエルフお姉さん』は寝取られものとしても良い出来だ。日常レベルでは、拓真に避けられたくないために史弥との関係がバレることを恐れる一方で、史弥に犯されたショックで拓真との性的接触を避けてしまうというジレンマがある。エンディングは、身も心も堕ちてしまう場合と、拓真に心を残したまま堕ちる場合とが用意されており、どれもソフィアの末路としては妥当なところに行き着いたのではないかと思う。
エロシーンについて
私が『僕のエルフお姉さん』を購入したのは、本作が久々のLiLiTH作品であるという以上に、ソフィア・アルディス・フェアグリンちゃんの腹筋を舐めたいという衝動に駆られたからだ。エルフといえば普通は白で、スレンダーで、お堅い性格といったイメージだが、ソフィアは違う。ソフィアは、黒光りするエボニーで、巨乳で、逞しい腹筋を持つにもかかわらず、優しいお姉さんなのだ。これはもう舐めるしかない、ならば買うしかない、拓真少年がこんな魅力ある彼女にムラムラきても仕方ないだろう。
出典:同上
このエロい身体の誘惑に、この歳まで抗ってきた彼はすごい。
しかし、拓真少年にとっては不幸なことに、ソフィアと拓真がラブラブエッチできるのは2シーンだけである。しかも、すべて外出しである。ソフィアはもともと貞操観念が強いという設定なのだが、弟のように思っていた拓真から告白されて、胸がキュンとしてしまい、すぐに股を開いてしまうチョロインとなるものの、わずかに残った従前の価値観が子宮をガードしたのだろう。
それ以降の15シーンは、拓真とソフィアのラブラブエッチなんてない。ほとんどが史弥の調教で、拓真は関わったとしてもピエロ役である。しかも、史弥とソフィアのセックスは中出し、ごっくんが基本である。ソフィアは、拓真とのエッチではあり得なかったフェラやパイズリ、アナルセックスまで仕込まれ、史弥のチンポと精液の味を覚えさせられてしまう(※エロシーンの詳細は記事下の「作品情報」を参照)。
拓真少年は、ヒョロくて頼りなさそうに見えて、告白すると決心すればグイグイ行くだけの度胸を持つ好青年だったが、どう見てもクズ野郎な史弥のオチンポには勝てなかった。ソフィアは犯されている最中もずっと拓真のことを思い続けていただけに、彼らの末路はより悲惨に見えて、なかなか興奮させられた。
出典:同上
心と肉体は、それぞれ別のものを求めている。
そうしたわけで、私は『僕のエルフお姉さん』をとても気に入っているのだが、昔からのブラックリリスのファンに対しては、購入前に一つ注意してほしいことがある。それは、本作のエロシーンは、ブラックリリスにしてはだいぶソフトであるということだ。
ブラックリリスの作品であるならば、浣腸、脱糞、電気責め、SM、拡張プレイ、輪姦、肉体改造あたりの変態要素の一つや二つは備わっているべきなのだが、本作にそういったものはない。辛うじてブラックリリスらしさを象徴しているのは、鼻フックくらいだろう。
とはいえ、別に『僕のエルフお姉さん』のエロシーンの陵辱色が薄いわけではない。ソフィアの性格を考えれば、男子学生たちの前で公開プレイされたりするのは、心をひどく傷つけるものがあっただろう。本作は、変態プレイの過激さよりも、ソフィアの心身の調教に重きを置いており、そこがいろんな変態プレイの詰め合わせだった従来のブラックリリス作品とは違うのである。
コメント
久しぶりにプレイしたLiLiTH作品は、ブラックリリスらしくない感じはするものの、全体的にとても満足できる出来だった。2015年に一新されたゲームシステムも、2014年以前と比べれば随分と扱いやすくなっている。ソシャゲーマネーで潤ったLiLiTHには、これからも時々で良いから、本作のように質・量ともに充実した作品を生み出していってほしい。
- 総合評価 175/200点
- シナリオ 45/60点
- グラフィック 80/80点
- 音声 35/40点
- システム 15/20点
作品情報
タイトル | 僕のエルフお姉さん |
ブランド | LiLiTH |
発売日 | 2016年12月23日 |
ダウンロード販売 | DLsite FANZA |
パッケージ通販 | Amazon 駿河屋 |